実は超危険!犬の首輪の間違った選び方
近年、犬の首輪も素材やデザインなど、幅広く展開されています。しかし、いざ使ってみると「なんだか使い心地が悪そう…」と思うことはありませんか。もしかすると、窒息やストレスなど、愛犬を危険な目に遭わせているかもしれません。
そこで今回は、犬の首輪の間違った選び方を紹介します。下記で紹介しているポイントは、NG例なので、このような首輪は選ばないようにしましょう。
1.首輪の太さが細すぎる
意外と見落としがちなポイントが、首輪の太さです。首輪はデザインによって太さが異なりますが、太すぎると窮屈に感じてしまいますし、細すぎても皮膚に食い込んでしまい、窒息の原因やストレスを感じる原因となってしまいます。
基本的に、首輪の太さは中型犬であれば、2cm前後が良いとされています。つまり、小型犬であれば、2cmよりも短い1.5cmほど、大型犬であれば、2.5cm~3cm程度の太さがあると、皮膚に食い込むことなく快適に散歩できるでしょう。
1cm以下の太さは、成犬には向いていません。小型犬の子犬など、体がまだ小さいようであれば、1cmほどの細い首輪が向いていることもあります。
2.首輪の長さが短くてきつい
飼い主として最も気になるポイントが、首輪の長さ(サイズ)ですよね。愛犬の首回りの太さにサイズが合っていないと、首が絞まってしまい、窒息してしまったり、必要以上に体力を消耗してしまう恐れがあります。
きつい首輪を長期間着けていると、首の周りがただれてしまったり気管を傷めてしまうこともあります。きつくないかどうか、散歩中にゼイゼイしていないか確認が必要です。
首輪の長さを判断する目安は、犬の首に首輪を装着した際、人間の指が2~3本入るくらいがちょうど良いとされています。あまりぴったりと首にくっつくサイズの首輪は、いざ犬が少しリードを引っ張ってしまった際、首が絞まる恐れがあります。
反対に、上記の目安以上に余裕のある首輪だと、愛犬が突然走り出した際、スポンと首輪が抜けてしまう危険性があります。したがって、ちょうど良いサイズが、人間の指2~3本入る長さとなります。
3.素材が硬い
首輪にはさまざまな素材が使われています。レザー素材が使われているものもあれば、首輪そのもののデザイン性が高くネームプレートや飾りの金属が使われていることもあります。
しかし、首輪の素材が硬すぎると、皮膚に食い込んだ時に痛みを感じ、犬がストレスを感じやすいです。また、皮膚を傷めてしまうため、皮膚炎を発症する原因となることもあります。
そのため、なるべく愛犬の首回りに負担がかからないような優しい素材でできたものを選ぶようにしましょう。
4.首輪自体に重みのあるもの
先ほど金属製の首輪もあるとお話ししました。特に、トレーニング用として使われることがありますが、あまりおすすめはできません。特にスパイクと呼ばれるとげのついているしつけようの首輪は皮膚に炎症が起こる場合があります。
金属は、金属同士が当たる度に金属音が鳴るため、犬にとっては不快に感じます。また、金属がこすれることで、金属アレルギーを引き起こしたり、金属と金属の間に皮膚が挟まってしまい、皮膚を傷めてしまったりすることもあります。
さらに、金属の場合、しっかりした素材の金属の場合は特に首輪自体に重みがあるため、犬の首に直接負荷がかかります。すると、首自体を傷めてしまう原因となり、そこからさまざまな症状を発症してしまう可能性があります。
金属のように重みのある首輪は、犬にとって負荷が大きいので、快適に楽しく散歩ができるよう、なるべく避けてあげましょう。
5.すぐに壊れてしまいそうな安いもの
デザイン性を重視した首輪や、安さを重視した首輪の場合、太さが細く、素材も弱々しいものが使われている首輪もあります。しかし、このような首輪は、犬が本気で力を出して引っ張った際、壊れたりちぎれてしまう可能性があります。
すぐに壊れてしまいそうな首輪は、いざ壊れた際、犬が逃げ出してしまったり、突然道路に飛び出して事故に遭ったりする恐れがあり、大変危険です。
素材の硬さや重さなども考慮して選ぶ必要がありますが、それに加えて、壊れにくいしっかりとした素材のものを選ぶようにしましょう。
全体がレザーでできたものは硬いですが、首に当たる内側だけクッション素材でできている首輪なども販売されているので、このように少し高くても、犬の健康や安全を考えられた首輪を選ぶと良いでしょう。
首輪は愛犬に合った太さ・長さ・素材を選んで!
いかがでしたでしょうか。犬の首輪は散歩中、犬の命を預ける重要な道具です。そのため、犬にとっても不快感がなく、尚且つ安全に散歩できるような首輪を選ぶ必要があります。今回紹介したNGポイントを踏まえて、愛犬にとって最適な首輪を選んであげましょう。