犬が熟睡できない『NGな環境』5選

犬が熟睡できない『NGな環境』5選

「犬の寝床に適さない場所ってどういう所だろう…」そんなことを考えたことはありませんか?どうやら犬が熟睡しにくい場所は私たち人間とほとんど同じ場所となります。では実際にどのような場所が熟睡できないNGな環境となるのでしょう。

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記事の監修

  • 獣医師
  • 平松育子
  • (AEAJ認定アロマテラピーインストラクター・ペットライター )

獣医師・AEAJ認定アロマテラピーインストラクター・ペットライター
山口大学農学部獣医学科(現:共同獣医学部)卒業。2006年3月~2023年3月 有限会社ふくふく動物病院 取締役・院長。ジェネラリストですが、得意分野は皮膚疾患です。
獣医師歴26年(2023年4月現在)の経験を活かし、ペットの病気やペットと楽しむアロマに関する情報をお届けします。

1.近くで大きな音がする場所

ドアの近くで伏せする犬

家の中で犬が熟睡できない場所はいくつかあります。基本的に私たち人間が落ち着いて眠れない場所は犬にとっても眠りにくい場所になりやすいと思っていただいて問題ないといえるでしょう。

では具体的にどのような環境が熟睡しにくいのかと言いますと…、1つは『近くで大きな音がする場所』です。

犬は人間よりも聴覚が優れているので大きな音がすると気になってグッスリ眠れないことが多く、開け閉めしたときに音がするドア付近やテレビなどの音がする電化製品の近くは犬の寝床に適さない場所として知られています。

犬の寝床は静かに落ち着ける薄暗い場所が理想的といえますので、室内だと壁に面している部屋の端っこに寝床を設置してあげるとリラックスして眠りやすくなると思いますよ。

2.人通りが多い場所

カーペットの上で眠るチワワ

家の中には家族がよく通るところがありますよね。例えば人の出入りが激しいドア付近や家族が利用することの多いテーブルの周り。玄関付近や人が使うトイレの近く、洗面所などなど。

このような家族がよく利用する場所の近くに愛犬の寝床を用意すると人の気配によって睡眠を邪魔されやすくなってしまいます。ですから人通りが多い場所は熟睡ができないNGな環境といえるでしょう。

ただ犬によっては家族の気配を感じることで逆に安心して熟睡できることもあるようです。もし愛犬があなたや家族の存在を感じながらグッスリ眠ることがあるのでしたら休憩場所、もしくは第2の寝床として家族が集まる場所に犬用のベッドを用意してあげることをおススメします。

3.外の環境が気になりやすい窓際

外が気になるポメ

窓際も犬が熟睡しにくい場所になることが多いといえます。愛犬を見ていると分かると思いますが犬は夜だけでなく日中も熟睡することが多く、窓際に寝床を設置してしまうと昼間明るい太陽光によってグッスリと眠りにくくなってしまいます。

また、窓際は外から人や犬の声、そして色んな音が聞こえやすいので気が散って熟睡しにくいといえるでしょう。

さらに窓際付近は外気の影響を受けやすいともいえます。夏の窓際は暑いですしさらに直射日光を浴びることで体温が上昇しやすくなり、酷いときは冷房をしていても日射病になってしまうことがあるので要注意。

冬も同様に寒い環境となりやすいので快適な寝床となりにくく、結果的にリラックスして眠ることができない環境になることが多いといえるでしょう。このような理由で窓際に寝床を設置するのはおススメしません。

しかし、犬のなかには外の景色を見るのが好きな子がたくさんいます。もし愛犬が窓から外の様子を見るのが好きなのでしたら窓際にも少し休める場所として犬用ベッドを置いてあげると良いと思いますよ。

4.冷暖房の風が直接あたる場所

伏せするコーギー

暑い季節は快適に寝られるよう冷房の涼しい風があたる場所に…。寒い季節はなるべく体を冷やさないよう温風が当たる場所で愛犬を寝かせてあげたい。そう感じながら冷暖房の風が直接あたる場所に愛犬の寝床を設置する飼い主はいるかもしれませんが、残念ながらこれはNGとなります。

理由は体温の温度管理がしにくくなり体調不良になってしまうことが多いからです。また、冷風や温風にあたり続けることで「寒い…」「あついなぁ~」と犬が感じやすく熟睡しにくくなってしまいます。

例えば私たち人間は寒さを感じて暖房の風に直接あたるとはじめは心地良く感じますよね?ですが少しずつ肌が乾燥したり暑く感じたりした結果、少し経ってから直接風が当たらない場所に移動する、そんな人はたくさんいることと思います。

おそらく犬も同じようにずっと風にあたり続けると居心地が悪くなって眠りの邪魔になると感じるのでしょう。実際に直接風のあたらない場所に移動して寝直すことが多いそうですよ。

ですので愛犬をリラックスさせながら眠らせてあげたいのでしたら、冷暖房器具や扇風機などの風が直接あたらない場所に寝床を設置してあげることをおススメします。

5.地面が硬い場所

硬い床で眠る犬

愛犬の寝床をつくるときはその場所に犬用ベッドやお布団などの柔らかいものを敷いてあげると思いますのでそれほど気にする必要はありませんが『地面が硬い場所』も犬が熟睡しにくい場所となります。

地面が硬い場所で何時間も眠ると体…特に関節などに負担をかけてしまい姿勢を変えたときに痛みを感じやすくなってしまうからです。そういった体を痛めてしまう場所ではとても体の疲れをとったり熟睡したりできないといえるでしょう。

ちなみに硬いフローリングなどの床はヒンヤリしていて気持ち良いので、暑さ対策のために犬がペタンとフローリングの上で眠ることが多かったりします。

また、飼い主の側にいたいと思ったときに犬は硬い地面の場所で伏せをして待つこともよくあります。ですので「硬い床で寝ても問題ないのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、大体の場合は目的があって犬は一時的にそこで寝ている、もしくは伏せをしているだけといえるでしょう。

ですので愛犬が熟睡できる寝床を作りたいのでしたらクッション性があるものや布団を寝床に敷いて心地良い環境を作ってあげてくださいね。

まとめ

ちょこんと眠る子犬

犬が熟睡できない環境は以下の通りとなります。

  1. 近くで大きな音がする場所
  2. 人通りが多い場所
  3. 外の環境が気になりやすい窓際
  4. 冷暖房の風が直接あたる場所
  5. 地面が硬い場所

このような場所は私たち人間もグッスリ眠れないことが多いですよね。人間も犬もリラックスしながら熟睡できない環境はほぼ一緒となりますので愛犬の寝床を探すときは自分自身なら落ち着いて眠れるかどうか、ということを考えながら探すと良いと思いますよ。

ちなみに犬は静かで薄暗い場所を好む傾向にありますのでそういったスペースを探して寝床を設置すると愛犬が落ち着いて眠れる場所になりやすいといえるでしょう。愛犬が快適に感じる寝床を作れると良いですね。

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