1.酸っぱいもの
人間にとっては「酸っぱい食材」は健康に良いとされるものが多いですよね。しかし犬には酸味を感じる食材はあまり好まれません。
- お酢
- 梅干し
- 柑橘系の果物
このような「酸味を感じるもの」が苦手なわんちゃんは多いです。犬は味覚より匂いの情報で「おいしそう」と感じるため、ツンとした酸っぱい匂いは刺激が強すぎると考えられます。
梅干しと柑橘系フルーツの注意点
梅干しに関しては与え過ぎると塩分過多の恐れがあり、種を噛んで食べてしまうと「青酸中毒」を起こす恐れもあるため注意しましょう。そして柑橘系のフルーツは皮や葉、茎に犬が中毒を起こす成分が含まれていることもあるため注意しましょう。
2.香辛料を加えたもの
積極的に使う必要はないもの
香辛料は食材の臭みを消したり、香りを付ける目的で使われます。しかし犬の食事の場合は、香りを付けてしまうより自然な状態の方が好まれるでしょう。犬にとっての自然な食事を考えると、愛犬のごはんに香辛料を積極的に使う必要はありません。
犬にNGなスパイス
香辛料の中でも特に犬に与えてはいけないのは
- 唐辛子
- わさび
- 山椒
- マスタード
- 八角
- クローブ
などで、犬に与えてしまうと下痢や嘔吐などを引き起こす恐れがあります。特に辛味を感じるスパイスは犬にとって刺激が強すぎるため与えないようにしましょう。強く甘い香りが特徴のクローブには麻痺の作用があるため、こちらも与えない方が安心です。
3.苦いもの
犬は「苦味」が苦手です。噛んではいけない物にスプレーするしつけのアイテムに「ビターアップル」という苦い成分を使用した物もあるほどです。
- ケール
- ゴーヤ
などの苦味が強い食材を好まないわんちゃんも多くいます。
ケールについて
ケールは栄養豊富な野菜ですが、甲状腺ホルモンを作るために必要なヨウ素の吸収を妨げる「ゴイトロゲン」という成分が含まれています。そのため甲状腺に問題があるわんちゃんは与えない方が安心です。
ゴーヤについて
ゴーヤには犬に有害な成分は含まれておらず、栄養も豊富な食材です。しかしその苦味を嫌がって食べたがらない子もいるため、愛犬が嫌がる場合は無理に与えないようにしましょう。ゴーヤはしっかり加熱し、消化しやすいように細かく刻んで与えると良いでしょう。種は誤飲の危険があるため取り除くようにしましょう。
犬にコーヒーはNG!
私たちにとってコーヒーは苦味がおいしく健康にも良いとされる食品ですが、犬にとっては健康面でNG食品となります。犬にコーヒーを与えてしまうと、コーヒーに含まれるカフェインで中毒を起こし神経の興奮が高まる恐れがあります。
症状が強いと筋硬直や呼吸不全など命にかかわることもありますので、犬にコーヒーは与えないようにしましょう。カフェオレなどミルクの入ったコーヒー飲料を飲みたがってしまうこともありますので、愛犬が届くところに置きっぱなしにしないようにしましょう。
まとめ
食欲旺盛なわんちゃんが多いと感じますが、意外にも犬は何でも食べるというわけではないようです。
- 酸っぱいもの
- 香辛料を加えたもの
- 苦いもの
このようなものは「犬の自然な食事」から遠ざかってしまうため、食べたくないと感じるわんちゃんが多いと考えられます。犬の健康に良くない食材はもちろんですが、愛犬が苦手とする食材も無理に与えないようにしましょう。