1.『マテ』を指示したまま放置している
愛犬にマテの指示をしたときに「どのくらい待っていられるかな?」と遊び半分で長時間マテをさせたり、そのまま放置してしまうことってありませんか?もし心当たりがあるのでしたら、それはやってはいけないNG行為となりますので気をつける必要があるといえるでしょう。
なぜならマテをさせたままの状態で放置していると「いつまで待たせるんだろう…」と愛犬がストレスを感じさせることになってしまうからです。
さらに長時間待たせてしまうと集中力が切れて愛犬がマテを止めてしまい結果的にしつけが失敗してしまうことになり、少しずつマテのコマンドを聞かなくなったり混乱しやすくなってしまいます。
愛犬に数分以上待たせるメリットはほとんどなく、逆にデメリットがたくさんあるといえますので、マテの意味をハッキリさせるためにも長時間待たせないようにしてくださいね。
2.ご飯のときの『マテ』は長くしてはいけない
愛犬にご飯をあげるときは勢いよく食べないようマテを指示している飼い主は数多くいることと思います。ご飯の入ったお皿を置いた瞬間にガツガツ食べようとする場合は、特に一度落ち着かせてから与える必要がありますよね。こういった行為はとても良いご飯の与え方といえるでしょう。
しかし、ご飯を与えるとき必要以上にマテをさせている場合は危険を伴うNG行為となりやすいので注意が必要となってしまいます。
例えば犬の目の前にご飯を置いてから数分以上マテをさせるとストレスを感じてしまうことになります。また、犬が限界まで我慢させられた状態のときに「よしっ!」というと、犬は「やっと食べれる!」と感じ勢いよく早食いすることが多く、その結果太りやすくなったり胃に負担をかけやすくなってしまいます。
さらには短時間でご飯を食べることで胃が通常よりも膨らんだり、胃や腸が捻じれるなど体に異常が起きてしまう危険性もあるので要注意。ご飯のときにマテを指示する場合は、あくまで興奮した愛犬の気持ちを落ち着かせる目的で数秒~数十秒だけ待たせるようにしてくださいね。
3.大きな声で「マテ!」
大きな声で「マテ!」というと愛犬がピタッと止まるのでマテを指示するときはいつも大声で言っている。そんな飼い主はいると思います。実際に大きな声で「マテ!」というと待つことが多いですが…、このような行為も実はNGとなるのです。
例えば大声で愛犬に「マテ!」と指示すると、慌てたようにピタッ!と止まったりビックリしたように待っていませんか?こういった犬の行為はあなたの指示に心からいうことを聞いているのではなく恐怖や不安、緊張といったネガティブな感情を抱きながらしぶしぶ従っていることが多かったりします。
ネガティブな感情を抱きながら飼い主の指示を聞いてばかりいると犬はストレスを感じることになりますし、最悪の場合だと信頼関係にヒビが入ってしまうことにもなってしまいます。
ですのでマテと指示するときは落ち着いた優しい声をイメージしながら伝えるように心がけましょう。信頼関係が築けていると落ち着いた声でも十分いうことを聞いてくれると思いますよ。
4.頻繁に『マテ』を指示している
愛犬がマテを覚えたので嬉しくなってつい頻繁にマテをさせてしまう。愛犬の行動を制限するために、興奮を抑えるために普段の日常でマテと指示することが多い。そういった飼い主もなかにはいるのではないでしょうか?
こういった行為も基本的にはNGとなってしまいます。ことあるごとにマテを使っていると愛犬が混乱しやすく、例のごとくストレスを感じやすくなってしまうことになるのです。
また頻繁に待たせているとマテの効果が薄くなってしまいいうことを聞かなくなってしまう…なんていうことも少なからずあったりしますので要注意。
もし普段の生活で愛犬が興奮することが多かったりイタズラばかりする場合は、「マテ」と指示して一時しのぎをするのではなく、まずは興奮したりイタズラしたりする原因を取り除くことが大切といえるでしょう。
『マテ』は伝家の宝刀ともいえる優れたコマンドとなりますので、本当に必要なとき以外は使わないように心がけることをおススメします。
まとめ
今回は犬の基本コマンド『マテ』をするときにしてはいけないNG行為を4つご紹介しました。ご紹介したNG行為は良かれと思ってつい行ってしまう行為となりやすいので、心当たりがある人は意外と多いのではないでしょうか?
実際に私も以前は大声で「マテ!」と言ったり、愛犬がマテを覚えたとき頻繁に「マテ」と指示することがありました。
しかし、このような間違った使い方をしていると犬にストレスや苦痛を感じさせる原因になってしまうことになってしまいますので、もし心当たりがあるのでしたら愛犬のためにNG行為をしないよう改善してあげてくださいね。