人が大好きな犬に育てる方法とは?
犬にもそれぞれ異なる性格があり、社交性の高い子もいれば、他の犬や人と関わることを苦手とする犬もいます。しかし、人間と一緒に暮らしていく上で、人との接触は避けられません。できるだけ、人が大好きな犬に育てることで、飼い主も犬もストレスを感じにくくなりますよ。
ここでは、人が大好きな犬に育てるために、飼い主ができる方法をいくつか紹介していきます。社会化期と呼ばれる生後2ヶ月~4ヶ月頃が最も効果的ですが、その後の子犬期でももちろん効果があるので、ぜひ実践してみてください。
1.散歩では積極的に他の人と挨拶する
犬が他の人と関わる機会といえば、散歩がメインです。そのため、できるだけ他の人が往来していたり、他の飼い主さんが犬の散歩をしている時間帯を選び、散歩に連れて行きましょう。
多くの人が近くを歩いていることに慣れることや、飼い主が他の飼い主さんと積極的に話す様子を見て、愛犬も「もう少し他の人と触れ合ってみよう」「人間は怖くないんだ」と思わせることに繋がります。
これを少しずつ地道に行っていくことで、飼い主以外の人と交流することにも慣れ、人が大好きな犬に育ちやすくなります。
2.適度な距離感を保つ
愛犬とのスキンシップはとても重要ですし、たくさん愛情を注いであげることも大切です。しかし、過剰に干渉したり、過保護に愛犬を守ってしまうと、かえって犬は飼い主以外の人に警戒心が強くなったり、臆病になったりします。
そのため、毎日しっかりスキンシップをとったり遊ぶことは大切ですが、常に隣にいるのではなく、ある程度、適度な距離感を保つことも必要です。
その上で、愛犬の好奇心を阻害しないよう、危険な行為でなければ、少し離れた場所から見守ってあげることも大切です。このように接することで好奇心を育て、それが人と積極的に関わる人好きな性格に繋がっていくこともあります。
3.家族以外の知人にコミュニケーションをとってもらう
家族の中だけでコミュニケーションをとっていると、その犬にとって家族という世界がすべてになってしまいます。すると、いざ他の人と会ったときに、警戒心が強まったり、恐怖や不安を感じるようになってしまうのです。
こうした事態を避けるため、仲の良い友人や知人に協力してもらい、名前を呼んでもらったり、時々おやつを与えてもらったりしましょう。
この段階に慣れてきたら、次におもちゃで一緒に遊んでみたり、軽く身体を撫でてあげるなどのスキンシップをとってもらいましょう。この順序を踏んでいくことで、人に触れられることにも慣れます。
このように家族以外の人に積極的にコミュニケーションをとってもらうことで、徐々に「飼い主さん以外の人も優しい」「接すると楽しい」と認識するようになり、やがて人が大好きな犬へと育っていきます。
人を好きになるには人との関わりが重要!でも…
人が大好きな犬に育てるためには、上記のように飼い主だけではなく、あらゆる人と触れ合う機会を設けることが大切です。子犬期の中でも特に社会化期に行うことで、後天的に人に対するポジティブなイメージを持たせることができるのです。
しかし、人との触れ合いが大事だからといって、必ずしも最初から成功するわけではありません。最初は怖がってしまったり、攻撃的になってしまったりすることも多いです。
そのような時は、無理に他の人と触れ合わせようとしたり、激しく叱ったりするのではなく、愛犬のペースに合わせてゆっくりと慣らしていくようにしましょう。
その際も、飼い主は相手と仲良く接することを心がけてください。こうした細かい部分であっても、犬は飼い主の様子をしっかり観察しているからです。
まとめ
今回は人が大好きな犬に育てる3つの方法を紹介しました。子犬の頃に多くの人と関わることで、人に慣れ、やがて「人は怖くない」「楽しい」といった認識を持ちます。それにより、人が大好きな犬に育っていく傾向にあるので、ぜひこれから人が大好きな犬に育ってほしいと考えている飼い主さんは、頭の片隅に入れておきましょう。