スキンシップは大切!構っていないとどうなる?
犬にとって、飼い主とのスキンシップはとても大切です。子犬期であれば、飼い主とスキンシップをとることで信頼関係を構築していきますし、成犬になってからも、甘えたり安心感を得たりとスキンシップによってストレスを緩和させる効果があります。
ある研究によると、犬は飼い主のスキンシップをとることで、幸福ホルモンの分泌を活性化させるということがわかっています。つまり、スキンシップをとるほど、犬は幸せを感じやすくなるのです。
反対に、スキンシップをとっていないとどうなるのでしょうか。あまりに飼い主にかまってもらえない犬は、そもそも飼い主に対して信頼を寄せることが難しく、そのために日々安心して暮らせないというストレスを抱えることになります。
また、「寂しい」「つらい」といった負の感情が大きく膨れあがるため、よりストレスが増大し、問題行動を起こしたり、飼い主に対して攻撃的になったりする犬もいます。
犬がスキンシップ不足の時によくする仕草とは?
では、犬がスキンシップ不足で「寂しい」と感じている時、どのようなサインを送っているのでしょうか。以下のような仕草に心当たりがある人は、最近スキンシップを怠っていないか思い返してみましょう。
1.体の一部分を舐め続ける
犬は愛情不足を感じると、体の一部分を舐め続ける『常同行動』と呼ばれる行動をとります。特に前足を舐める犬が多く、この常同行動をとることによって、少しでも寂しさを紛らわせようとしているのです。
しかし、前足などの体の一部分を舐め続けることによって、その部分の皮膚が炎症を引き起こしてしまう恐れがあります。しっかり愛犬と向き合う時間を作り、たくさんスキンシップをとってあげましょう。
2.固まるように動かない
愛犬に声をかけたり、撫でてあげたりすると、以前であれば嬉しそうに振り返ったり、お腹を見せてくれたりしていたのに、最近は反応しなかったり、動こうとしなくなったということはありませんか。
犬は飼い主からのスキンシップ不足を感じると、「こんなに寂しいのに…」という不満から、少々拗ねてみせることがあります。この仕草もその1つです。「少しイライラしているんだよ」という意思表示をしようとしているのです。
3.自分のしっぽを追いかける
先ほど『常同行動』として身体を舐め続ける仕草を挙げましたが、自分のしっぽを追いかけ続ける様子もその1つです。
飼い主にスキンシップをとってもらえない、かまってもらえない寂しさや退屈感を紛らわすために、1人でもできる1人遊びとして、しっぽを追いかけ続けることがあります。くるくると動き回ることで、ストレス発散にもなるからです。
4.自分の鼻を舐める
犬が自分の鼻をぺろりと舐める時は、ストレスが溜まっているサインです。飼い主の前で鼻を舐める時は、「かまってほしい」という不満をボディランゲージという形で伝えているのです。
また、自分の鼻を舐める仕草には、自身の気持ちを落ち着かせるという意味も含まれています。そのため、スキンシップをとってもらえない不安を落ち着かせようとしていることもあります。
まとめ
今回は犬がスキンシップ不足の時によくする仕草を紹介しました。当てはまる仕草はありませんでしたか。スキンシップ不足を訴えているようであれば、毎日15~30分でもいいので、愛犬だけと向き合い、触れ合う時間を設けるようにしてください。