犬が悲しい表情でこちらを見てくる時の心理とは
愛犬を見ると、なぜかこちらを悲しそうな表情でジッと見つめてくる…という経験はありませんか。多くの飼い主さんが経験した事があるであろうこの状況、犬はいったいどのような心理状態なのでしょうか。
1.かまってもらえず寂しさを感じている
最も多い心理状態として、「かまってもらいたいのに、かまってもらえない」という不安や寂しさを感じています。
少し前から「かまって」とアピールしているのに無視されたり、かまってもらえなかったりすると、こうして悲しい表情を見せ、少し遠くからジッと飼い主を見つめることがあります。かまってもらえない寂しさや切なさが入り交じっているのでしょう。
また、「かまってほしい」と思っていても、「飼い主さんは忙しいかも」と遠慮して遠くから見つめていることもあります。この視線に気付いたら「どうしたの?こっちおいで」と優しく声をかけてあげましょう。
2.怒られた後で嫌われたのではと勘違い
愛犬が悪い事をしたら、「ダメ」と叱る必要があります。その後、悲しい表情を見せながらこちらを見つめてくる場合は、「まだ怒っているかな?」と飼い主の様子を覗っていることが多いです。
また、怒られた後なので「もしかしたら飼い主さんに嫌われてしまったかも…」と不安や悲しさを感じていることもあります。
悪い事をした場合、一定時間(15分など)はかまわず、できるだけ距離を置くことも大切です。しかし、その時間が過ぎたら、愛犬と通常通り触れ合って、不安を解消してあげてくださいね。
3.何か悪い事をしてしまい「怒られるのでは…」
飼い主側は特に思い当たる節がなくても、愛犬だけは思い当たる節がある…というケースも存在します。一例として、飼い主が気付かないところで、イタズラなどの怒られる行為をしてしまったなどがあります。
自分では「悪い事をしてしまった」という自覚があるため、「怒られるのでは…」と考えており、不安を感じながら飼い主の様子を覗います。この時、どことなく悲しげな表情になる事があります。
前述した通り、飼い主側に思い当たる節がない場合は、何か異変が起きていないか部屋中をくまなく探してみましょう。
4.何かしらの不安を感じている
漠然とした心理状態になってしまいますが、何かしらの不安を感じているときも悲しげな表情で飼い主を見つめます。例えば、以下のような状況で不安を感じる事があります。
- 飼い主が外出するのを察知した
- 体に違和感を感じている
- 飼い主の行動を見て怒っていると勘違いしている
- 家族同士が喧嘩している
こうした状況下では、犬が不安になりやすく、その心理が悲しい表情として顔に現れることがあります。
この中でも、その日食欲がなかったり、いつもより動こうとしないなどの異変が現れている場合は、体調不良や怪我をしている可能性があります。かかりつけの動物病院で念のため、診察してもらいましょう。
悲しい表情をしている愛犬の原因を突き止めよう
今回は犬が悲しい表情でこちらを見てくる心理を4つ紹介しました。なぜ愛犬が悲しい表情をしているのか、この4つの中から正確に判断し、それぞれに合った対応をとることで、愛犬の不安を払拭したり、信頼関係を強めるきっかけとなります。
部屋の環境や家の周りの環境、前後で起こった出来事などを思い返し、愛犬が不安や不満、恐怖を感じるような出来事を突き止めましょう。
まとめ
今回は、犬が悲しい表情で見てくる時の心理を紹介しましたが、いかがでしたか。悲しい表情にもさまざまな理由があるので、それぞれの理由に合った対応をとることが求められます。愛犬の様子を観察し、適切な対応をとりましょう。