犬が『欲求不満』になっているときの仕草や行動5つ

犬が『欲求不満』になっているときの仕草や行動5つ

体を動かし足りなかったり、あまり外へ連れて行ってもらえなかったり、一人で放っておかれる時間が長すぎたりすることなどによって、犬も欲求不満になるることがあります。欲求不満は問題行動を起こす原因になる場合もありますので、愛犬が欲求不満かも?と思える仕草や行動をしたときは、何か問題はないか見直してみて、問題があれば解決してあげる必要があるといえるでしょう。

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記事の監修

東京農工大学農学部獣医学科卒業。その後、動物病院にて勤務。動物に囲まれて暮らしたい、という想いから獣医師になり、その想い通りに現在まで、5頭の犬、7匹の猫、10匹のフェレットの他、ハムスター、カメ、デグー、水生動物たちと暮らしてきました。動物を正しく飼って、動物も人もハッピーになるための力になりたいと思っています。そのために、病気になる前や問題が起こる前に出来ることとして、犬の遺伝学、行動学、シェルターメディスンに特に興味を持って勉強しています。

1.イタズラ・破壊行動をする

イタズラをする犬

運動や遊び、飼い主さんとの触れ合いなど、その犬が持っている欲求が満たされないことが多いと、犬も欲求不満になってしまうことがあります。そういったときは退屈な時間を何とかしようとして、また不安感から色々な仕草や行動を行うようになります。

例えば犬が欲求不満になっているときには『イタズラ』や『破壊行動』が見られることが多くなるでしょう。やることがなく退屈なので、家具をガジガジ噛む、ティッシュを箱から出して遊ぶ、テーブルにあるものを落とす、衣服や布団などを噛みながらブンブン振り回す、といったことをすることがよくあります。犬にとっては退屈しのぎの遊びが、飼い主さんにとってはされては困る『イタズラ』や『破壊行動』となるのです。

また、散歩や遊びが不足していて体内にエネルギーがあり余った状態になっていると、そのようなイタズラや破壊行動がよりパワフルなものになることでしょう。

もし、「留守番ばかりで退屈かな?」「最近あまり散歩に行ってあげていないな。」などと、犬が満たされていない原因に心当たりがあれば、運動や遊びを増やしたり、知育おもちゃやデイケアなどを活用して愛犬を退屈させない工夫をしたりしましょう。

飼い主さんが留守中の破壊行動の度が過ぎていたり、排泄や吠えの問題、常同行動が伴っている場合には、強い不安から来る病的な状態が考えられます(いわゆる分離不安症)。そのような場合には、行動学に詳しい獣医さんやプロのトレーナーさんに早めに相談しましょう。

2.ムダ吠えをする

吠えるヨーキー

欲求不満になると犬はムダ吠えをするようになることが多くなるでしょう。といっても、犬は『ムダ吠え(ムダに吠えている)』のではなく『構ってほしい』『外に出かけたい』『オヤツが欲しい』といった何かしらの欲求を一生懸命伝えようとして吠えているうと考えられます。また、エネルギーはあり余っている上に退屈なので、家や飼い主さんを守る行動(チャイムや来客に吠えて侵入者を追い払うなど)を仕事として行うようになってしまい、よく吠えるようになることもあるかもしれません。

ですので愛犬がよく吠えているのでしたら、不満に思っていることや何を伝えたがっているのかを考えてみましょう。運動や飼い主さんとの触れ合いも十分で、基本的なしつけもされていて、犬の心も体も満たされていれば、犬は自宅では安心して休んで過ごす時間が多くなり、過剰に吠えることもあまりないと考えられます。

飼い主さんがうるさいと感じる吠えは『ムダ吠え』とひとくくりにされてしまいがちですが、前述のように犬はムダに吠えているのではなく、何か要求や主張があって吠えています。犬の吠えが問題になっている時は、まずはそれが要求吠えなのか警戒吠えなのか、何で吠えているのかを突き止めて、原因に応じて対処する必要があります。もし飼い主さん自身で原因を突き止めたり対処するのが難しい場合には、やはり専門家に早めに相談するのが良いでしょう。

もし愛犬が要求吠えをする場合、愛犬が吠えたときに毎回要求に応えていると「要求すれば通る」と愛犬に学習させてしまうことになり、飼い主さんとの関係性が悪くなってしまったり余計に吠え癖がついてしまうこともありますので、愛犬が吠えて何かを伝えようとしてきたときは、まず『おすわり』や『待て』などのコマンドに従わせて落ち着かせてから、必要に応じて愛犬の要求を受け入れるようにすることをおススメします。

また『運動不足』でエネルギーがあり余っていたり、毎日ヒマそうだな、などと思う場合には、十分な散歩や遊びで適度に疲れさせることによって、チャイムや来客に対して過剰に反応しにくくなることも考えられます。もちろん、基本的なしつけも必要です。もし愛犬がとても吠えて困っている場合には、吠えることだけではなく愛犬との接し方、関係性を一度見直す必要があるといえるかもしれませんね。

3.地面を掘る仕草を行う

土を掘る2匹の犬

犬が地面を掘るときは…、

  • 寝る場所を作っている
  • 穴掘りをして遊んでいる
  • 何かを見つけた、隠そうとしている

といった理由がある場合が多いのですが、同時に強い不安があってその場から逃れようとしている、何かをすることによって気を紛らわせようとしている、ということもあるそうです。

特に運動や遊びが不足していたり、あまりにも退屈な時間が続くと、がむしゃらに地面を掘ったりします。また、クッションやソファを掘って壊してしまうこともあります。これもやはり、愛犬に肉体的、精神的に満たされていないことがないか、一度見直してみる必要があるでしょう。子犬の場合には、イタズラや破壊行動、地面を掘るなどの行動は、何か問題がなくてもより多く見られることでしょう。愛犬に合った運動と遊びをしっかり行いながら、基本的なしつけ(服従トレーニング)は行い、愛犬にイタズラをさせない環境をきちんと整えてあげましょう。

また、犬種によっては掘るという行動が強化されています。テリアがその代表ですが、愛犬が掘ることが好きならば、専用の砂場を用意したりして「掘りたい」という欲求を満たしてあげるのもいいですね。

4.興奮しやすくなる

可愛くハグしてくる犬

欲求不満の犬は興奮しやすいといえます。刺激に飢えているために、ちょっとしたことにも過剰に反応しやすいのです。

例えば、普段あまり構ってあげることができずにいる愛犬と触れ合おうとすると過剰なまでに興奮して飛びついてくる、久々に愛犬を散歩に連れて行ってあげたらコントロールできなくなるくらいずっとリードを引っ張りながら歩く、といった具合に我を忘れてしまうほどに興奮することがあります。

一見可愛らしい行動にも思えますが、興奮しすぎると『飼い主さんの声が届かなくなり、いうことを聞かなくなる』、その結果『周りの人や動物に迷惑をかけるかも』、また『散歩であまりにも引っ張ると、犬自身の体にも負担がかかる』といった危険性がありますので、愛犬のテンションがとても高くなってしまった場合は、一度落ち着かせる必要があるでしょう。

もちろん、欲求不満がない犬でも嬉しいことがあれば喜びますし、ある程度興奮はします。でも大事なのは、飼い主さんの声が届かなくなるほどに興奮することはなく、飼い主さんが興奮をしずめてあげることができる、ということです。

5.飼い主の行動をずっと観察する

何かを見つめる犬

犬は大好きな飼い主が何をするのか。もしくは何をしているのかを気にすることがよくあるのですが、欲求不満があるときも『飼い主の行動をずっと観察する』ことが多かったりします。

なぜ犬は欲求不満になっていると飼い主の行動がより気になりやすいのかといいますと…、おそらく「遊んでくれるかな?」「構ってくれるかな?」「散歩に連れて行ってくれるかな?」といったように、自分の要求が叶えられるのを、今か今かと待っているからなのでしょう。

犬は基本的に自分ひとりの力で散歩に行ったり自由にオヤツを食べたりすることができませんよね?ほとんどのことは飼い主がしてくれないとできないことばかりとなります。満たされている犬は、そんなに飼い主さんの動きを逐一気にすることなしに、お気に入りの場所でのんびり過ごす時間が多いと考えられます。もちろん犬の性格にもよるので、どのくらい飼い主さんの動きを気にしていれば欲求不満があるのか、と決めることはできませんが、四六時中飼い主さんの動きを気にしているのは犬にとっても健全ではないでしょう。

ですので、愛犬がつまらなさそうに伏せながらジーっとあなたを見つめていることがあまりにも多いのでしたら、あなたに何かを求めている可能性があります。そういった場合は愛犬が欲求不満になっていないかどうか考えてみると良いと思いますよ。

まとめ

楽しそうに走るトイプー

何らかのことが原因となって犬が欲求不満になると、飼い主さんにとってイタズラとなるような行動を行ったり、ムダと感じるほどに吠えたりするようになることがあります。

また、運動不足によって溜まったエネルギーがあれば、破壊行動はよりパワフルなものとなるでしょう。もし愛犬が欲求不満のサインとなる仕草や行動を行うことがよくあるのでしたら、日頃の生活で満たされていないことがある可能性がありますので、一度運動や遊びの量、接し方、生活習慣を見直してみることをおススメします。

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