犬同士でもいじめはあるの?
そもそも犬同士でもいじめはあるのか?についてですが、「いじめ」という言葉は人間同士にのいざこざに対して使う言葉です。ただ今回は、解説のために「いじめ」という言葉を使っていきたいと思います。
犬同士においては順位づけのために、まるで「いじめ」のように争いが起こることがあります。犬は群れで暮らす習性を持つため、自分以外の相手に優越を付けるからです。たとえ人間と暮らすときでも、自分と相手のどちらが優位なのかを確かめます。
犬を飼う中でもいじめが起こり得る原因がいくつかあり、とくに多頭飼いをする方は参考にしてください。
犬のいじめが起こる原因
では、犬のいじめが起こる原因について見ていきましょう。これから新たな犬を迎え入れようとしている方、多頭飼いをされている方は次のような原因に注意してみてください。
1.飼い主が新入りをかわいがる
先住犬が新入りをわかりやすくいじめる原因といえば、ヤキモチです。人間と同じように犬もヤキモチを妬きます。犬にとって飼い主の存在は絶対なのに、後からきた犬が可愛がられてしまえば、つい攻撃してしまうのもたやすく想像できますね。
人間でも上の子が下の兄弟をいじめてしまうことはよくありますが、犬同士も同じなんですね。とくに多頭飼いをする場合は、先住犬を優先しないと「飼い主さんが取られた」という嫉妬と、自分が劣位になるという不安を愛犬に与えてしまうのです。
2.先住犬の縄張り意識が強い
たいていの犬はそうですが、自分の生活ペースや居場所が変わることを嫌がります。とくに縄張り意識が強い神経質な犬の場合は、「ここに入ってくるな!」とばかりに新入りを威嚇して追い払うことも。
すぐに慣れてしまう犬もいれば、いつまでも威嚇する犬もいるでしょう。そんな姿ばかり目撃してしまうといじめられていると感じてしまうかもしれません。
3.新入りの犬が積極的
人懐こい元気な新入りの犬は、先住犬にとって厄介者になることも。「遊ぼう!」としつこく誘っては「あっち行け!」と吠えたり唸ったりされてしまう姿を目撃するでしょう。そこで新入りをかばってしまうと、いじめのような行動はさらに激化してしまうので要注意。
4.犬の衰退
犬同士は順位づけする習慣があるため、先住犬が衰退していくにつれて新入りが攻撃的になるケースもあります。ほかの後輩犬たちと共謀を企てるかのように結束することも。その際には飼い主さんが先住犬を保護してあげる必要があります。
犬同士のいじめが起きたときに飼い主ができる対処法
犬もいじめのような攻撃をされてしまうと、精神的ダメージを受けてしまい、やがて元気がなくなり食欲も落ちてしまうこともあります。そのような状況にならないための、飼い主ができる対処法については次の通りです。
飼い主さんができることは「先住犬を優先すること」です。もちろん新入りの犬にも愛情を注ぐことは大切ですが、新入りには先住犬の次という順序を理解させることが大切。
先住犬は優先されることで新入りへのヤキモチが減り、新入りも順序を受け入れることで秩序を守ろうという意識が働きます。犬は群れで生活をするので、人間よりも飲み込みは早いものです。
新しい犬を迎える際には、少しずつ距離を縮めるようにしましょう。落ち着くまでは、新入りの行動範囲を制限しながら慣らしてみてください。
まとめ
犬同士のいじめは順番争いによるものです。多頭飼いされる方は先住犬と新入りの順序への配慮をしながら接してみてください。性格や相性の問題もあるので、必ず仲良しになるとは限りませんが、落ち着いた関係を目指せると思います。