犬は犬種によって性格が違うの?
犬の性格はどうやって形成される?
犬は恐怖心や警戒心がまだ芽生えていない子犬の時期はみんな好奇心旺盛です。
犬の性格は社会化期と呼ばれる生後1ヵ月~3ヵ月頃までの子犬の時期に、どれだけ多くの経験をしたかで性格に差が出ます。また親犬が持つ性格の遺伝や、共に暮らす飼い主さんとの生活環境が影響して形成されていきます。
人がそれぞれ性格が違うように犬も個体ごとの個性がありますので、性格がバラバラなのは当然のこと。同じ犬種であっても性格が全く違うのは社会化期の経験値の差、また生活環境や飼い主さんの性格が大きく影響しているからと考えられます。
「好奇心旺盛」な気質を持った犬種は存在します
しかし持って生まれた犬種ごとの「気質」というものはあります。
犬は1歳を迎え成犬になると、年齢と共に徐々に落ち着た行動が見られる傾向が強いですが、立派に成長しても「好奇心旺盛」で元気いっぱい、何事にも積極的で物怖じしないワンちゃんもいます。犬種ごとに持つ本来の気質やルーツによって、好奇心旺盛に育ちやすい犬種も存在するようです。
飼い主さんはもちろん周囲の人をも明るく楽しい気持ちにさせてくれるような、好奇心旺盛でやんちゃん犬種をお伝えいたします。
『好奇心旺盛な犬種』4選!
1.ゴールデン・レトリバー
陽気で活発!笑顔がお似合いのゴールデン・レトリバーは好奇心旺盛な子が多い犬種。大型犬で1番人気が高いのがゴールデン・レトリバーなのでお散歩中に出会う機会もあるかと思います。
ゴールデン・レトリバーはラブラドールなど他のレトリバーに比べると、やや精神的に幼さを残しているのも魅力のひとつ。まるで人間の子供のように喜びはしゃぐことも多いようです。
ゴールデン・レトリバーは鳥猟犬として活躍していた犬種になります。鳥猟犬とは獲物となる鳥の居場所をハンターにお知らせし、撃ち落とした獲物を拾ってくることがお仕事。自ら獲物を追いかけまわす猟犬と違い攻撃性がなくとても温厚で愛情深い性格をしています。
2.ミニチュア・ダックスフンド
小型犬の中でも根強い人気を保つのがミニチュア・ダックスフンド。ミニチュア・ダックスフンドも非常に好奇心が旺盛な犬種のひとつ。
胴長で短い脚が特徴的なミニチュア・ダックスフンドはダックスフンドを小型化に改良した犬種です。主にネズミや野ウサギ、イタチなどの小動物を追いかける狩猟犬として活躍していました。
小型犬ではありますが狩猟犬として活躍していただけに、非常に活発で運動量が多い犬種になります。狩猟犬ならではの勇敢さを兼ね備えていますが、頑固で負けず嫌いな一面もあります。
3.ジャック・ラッセル・テリア
体重は5~6キロ程度と小さな体をしていますが、ジャック・ラッセル・テリアもとても好奇心旺盛で活発な犬種。
非常に優秀な狩猟犬として活躍していたため、とても勇敢で強いテリア気質を持つ犬種でもあります。好奇心の強さと「獲物をとりたい」という欲の強さから、小動物が視界に入ると追いかけてしまう習性が今でも残っています。猫などの他の動物と一緒に飼うには注意が必要です。
陽気な性格なので家庭犬としてはぴったりですが、飼い主さん以外の人に従うことはあまりないよう。とても運動量が多い犬種なので毎日のお散歩はもちろん、ジャック・ラッセル・テリアの好奇心を満たしてあげられるようなゲームやスポーツなどで一緒に楽しむのがオススメです。
4.ビーグル
ビーグルも元気いっぱいで好奇心旺盛な犬種。スヌーピーのモデルとなった犬種として有名ですよね。
こちらも狩猟犬として活躍していた犬種なだけに運動量がかなり多めです。お散歩の時間は毎日しっかりとってあげること、また広い公園などを思いっきり走らせてあげるととても喜んでくれるはず。
性格は明るくて陽気、またとてもフレンドリーで協調性があるため、他者との争いごとを嫌います。穏やかで優しい性格をしているので小さなお子様がいらっしゃるご家庭でも飼いやすい犬種かと思います。
どちらかというとメスよりもオスのほうが好奇心旺盛な個体が多いようです。
まとめ
好奇心旺盛な犬種は猟犬として活躍していたルーツを持つ犬種が多いよう。
好奇心旺盛な犬は多くの物ごとに興味を持つので、じっとしている事が苦手です。退屈を感じるとすぐに活発に動き出し、ゴミをあさったり、飼い主さんの隙を見て脱走しようとする子もいるほど。しつけと共に愛犬が退屈しない生活環境を整える工夫が必要になります。
しかし好奇心旺盛な犬はチャレンジ精神も旺盛なのしつけがしやすいとも言われています。飼い主さんも一緒に楽しい気持ちで遊ぶようにトレーニングすると習得が早いようです。