犬のお世話ってどんなこと?
「犬のお世話」と聞くと、どんな内容を思い浮かべますか?毎日必要なこと、時々必要なこと…頻度は様々ですが、実は飼い主がやるべき作業は盛りだくさん。
- ごはんと水をあげる
- 排泄物の処理、トイレの掃除
- 寝床の掃除
- 散歩
- しつけ
- グルーミング、トリミング など
犬が生きていくためには、飼い主によるお世話が必要となり、人間の都合だけで休むことは出来ません。この前提条件を踏まえた上で、お世話をしなかった際の影響を考えてみます。
犬のお世話をサボると起こる影響とは
1. 栄養失調になる
きちんとした食事を与えられず、空腹の状態が続けば、当然ながら栄養失調になってしまいます。
犬が頼れるのは飼い主だけです。人が与えなければごはんや水を調達することは出来ず、周囲から虐待と言われてもおかしくはありません。
2. ストレスが溜まる
ストレスとは、日常生活における些細な不満の積み重ねが原因です。犬のストレスは、大きく分けて2種類あります。
- 心理的ストレス
- 身体的ストレス
前者の「心理的ストレス」は、原因特定が難しいのですが、家族関係の悪化や居住環境の変化による要因が大きいようです。
後者の「身体的ストレス」とは、運動量が適正でないとき、体に異常をきたして「痛い・痒い」といった際に感じるストレスを指します。
3. 社会性が身に付かない
外の世界を知ることは、犬の社会性向上に繋がります。子犬のうちから「物音に慣れる」「知らない人・犬と出会う」機会があると、家族以外の人に対する接し方を学んでいきます。
散歩やおでかけで外出することがなければ、学ぶチャンスがないため、社会性は身に付きません。
4. 病気にかかりやすくなる
被毛・皮膚が汚れていたり、不衛生な環境で育った犬は、免疫力が低下し、病気にかかりやすくなります。身近なところで注意すべき病気の中に「感染症」があります。感染症の予防策として、飼い主は以下の対応を心がけて下さい。
- 犬の過ごす場所を清潔に保つ
- 水は毎日交換する
- 食器は洗って衛生面に注意する
- 健康管理の徹底
- ワクチン接種
5. 犬とのコミュニケーション不足
日々のお世話は犬とのスキンシップを図る手段となり、良好な関係性の構築に繋がっていきます。
「お世話をしない=コミュニケーション不足」となり、犬の信頼を得て上下関係を築くことは難しいと言えます。
飼い主の負担を少なくする方法
家族交代制でお世話する
全てのお世話において該当する訳ではありませんが、「散歩」「ごはん」といったある程度時間が決まっている行動であれば、家族で協力しながら交代制で行う方法があります。
《メリット》
- 負担が一人に偏らずに済む。
- 自分のフリーな時間が捻出出来る。
《デメリット》
- 家族の協力がないと実現しない。
- 一人暮らしの方は不可。
ペットシッターを依頼する
もう一つの方法はペットシッターを依頼することです。ペットシッターは、散歩の代行から自宅での日常的な犬のお世話まで、飼い主不在の際の手助けをしてくれます。
《メリット》
- 犬が慣れた環境で過ごすことが出来る。
- 知らない人と接するきっかけになる。
《デメリット》
- 仕事としてお願いするため、料金が発生する。
- 他人を家に入れたくない方には不向き。
まとめ
犬を飼うと決めたら、お世話が出来るかどうか、頭の中でシュミレーションしてみましょう。
一度犬を飼ったら後戻りは出来ません。生き物を飼うには責任が伴いますので、飼う前から不安がある方は「犬を飼わない」選択も視野に入れてみて下さい。