愛犬が悲しい想いを?犬にしてはいけない飼い主の態度とは
犬は飼い主の言動や態度に敏感です。そのため、私たちが普段何気なくとっている態度が、愛犬を傷つけ悲しませている可能性があります。もしそうであれば、すぐに改善し、愛犬を安心してあげたいですよね。では、飼い主のどのような態度が愛犬を悲しませているのでしょうか。
1.自分以外の対象に夢中になる
新しく子犬が家にやってきたとき、赤ちゃんが生まれたタイミングに特に注意が必要な態度です。子犬や赤ちゃんといった『守ってあげなければいけない存在』は、家族全員の注目を集めると言っても過言ではありません。
しかし、以前までかまってもらっていた先住犬である愛犬にとって、この状況は好ましくありません。「もしかして僕のこと嫌いになっちゃった?」「どうしてそっちばっかり…」といった感情がわき上がってくるからです。いわゆる嫉妬です。
すると、子犬や赤ちゃんに対して負の感情を抱くようになり、攻撃的になったり、問題行動を頻発するようになってしまいます。新たに家族が増えても、今まで通り愛犬との時間は大切にしてあげてください。
2.愛犬の「かまって」を無視/追い払う
皆さんは愛犬からの「かまって」アピールに気付いていますか。足元でジッと見つめてきたり、膝の上に前足を乗せてきたり、体をくっつけてきたり…。さまざまなアピール方法がありますが、これらをすべて無視してしまうと、犬は悲しくなってしまいます。
「どうして飼い主さんはかまってくれないのだろう」「僕のこと、嫌いになってしまったのでは…」といった不安が押し寄せてくるのです。
犬は飼い主さんが世界の中心と言っても過言ではないほど、飼い主さんのことが大好きです。そんな飼い主さんに無下な扱いをされてしまったら、悲しくなるのも当然ですよね。愛犬の「かまって」アピールには真摯に向き合ってあげてください。
3.その時の気分によって怒鳴り散らす
同じ失敗やいたずらであっても、その時の気分によって軽く叱ったり、時には怒鳴り散らしたりと叱り方を変えていませんか。このような態度は、犬に混乱を生むだけでなく、悲しい思いをさせ、信頼関係を壊すきっかけとなります。
また、犬が悪い事をしたからといって怒鳴っても、犬にはあまり効果がありません。単純に恐怖を植え付けるだけで、「何が悪いことだったのか」を学習させるきっかけにはならないのです。
自分の機嫌が悪い時であっても、叱るときは冷静に、しかりピシャリと厳しく「ダメ」と学習させましょう。感情にまかせて行動するのは、絶対にNGです。
4.愛犬を騙すような態度
愛犬の反応を見たいからと言って、愛犬を騙すような態度を取っていませんか。犬はとても純粋なので、飼い主のことを心の底から信頼しています。そんな飼い主に騙すような態度を取られたら、私たちが想像している以上に落ち込んでしまうのです。
例えば、おやつをあげるような期待を持たせてあげなかったり、散歩に行くような素振りを見せて行かなかったり…。これを故意的に何度も行っていると、犬もそれに気が付き、悲しいだけでなく、信頼できないと認識されてしまいます。
純粋に飼い主に向き合っている犬たちには、こちらも真摯に向き合うようにしてください。そうしなければ、悲しい思いをさせる上、信頼関係が崩れてしまう恐れがあります。
5.愛犬を挟んで家族喧嘩をする
犬は元々群れで行動していた動物です。そのため、仲間意識が非常に強い傾向にあります。『仲間』とは、現代で言うところの『家族』に当てはまります。
犬の前で家族喧嘩をしてしまうと、家族仲が悪くなった、もしかしたら仲間としての関係が壊れてしまうかもしれないと、犬は強い不安を抱いてしまいます。私たちにとってはちょっとした喧嘩であっても、犬にとっては一大事なのです。
できるだけ愛犬に悲しい思いや不安な思いをさせないためにも、愛犬の前では家族喧嘩をすることは避けてください。
余談ですが、よく「犬を飼ってから家族の雰囲気が良くなった」という声を聞きます。これは、こうした愛犬の反応を見て、家族も自然と喧嘩を減らしていくことが関係しているのではないでしょうか。
まとめ
今回は、犬にしてはいけない飼い主の態度をいくつか紹介しました。皆さんに心当たりはありませんでしたか。こうした態度は、犬を傷つけ悲しませるだけでなく、信頼関係を壊す恐れもあります。そうした事態を避けるためにも、愛犬を悲しませる態度は控えるようにしましょう。