愛犬の飛びつきに要注意!
1.滑って転倒、強打
勢いよく飛びつこうとした愛犬が滑って転倒し、手足を骨折。滑って転倒し、頭を強打。このようなことが起きる恐れがあります。フローリングの上ではとくに滑りやすいですが、マットやラグを敷いていても飛びつこうとする勢いでズレてしまい、愛犬が滑ってしまう原因になることがあります。
飼い主さんの膝にかるくピョンッと両手を乗せる程度に飛びつくのであれば滑って転倒したり強打することはないかもしれません。しかし、飼い主さんの帰宅を喜んで飛びついてくるときって、だいたい興奮していて勢いがありますよね。
2.飼い主さんが転倒
愛犬が大型犬である場合、大人の飼い主さんであっても愛犬が飛びつく勢いに負けてしまい、転倒してしまう恐れがあります。とくに高齢の家族や幼い家族への飛びつきには十分にご注意ください。
大怪我を負ってしまう恐れが高いです。大型犬ではなく小型犬であっても体重が10kg近くある愛犬が飛びついてくると、ヨロヨロっとしてしまうことがありますよね。
手にバッグや買い物袋などの荷物を持っている場合、よろけてしまったとき、転倒しそうになってしまったときに防御することができないことがあります。
3.愛犬の関節に大きな負荷がかかる
飛びつく動作によって、愛犬の関節には飼い主さんが考える以上の大きな負担がかかる恐れがあります。飛びつき着地したときに関節を痛めてしまうことがあります。毎日飼い主さんの帰宅を喜び飛びつく愛犬の関節には、毎日少しずつダメージが蓄積されている可能性があります。
すぐにはケガや症状の原因になることはなくても、加齢と共に関節に蓄積されたダメージが痛みなどの症状としてあらわれるかもしれません。
愛犬が飛びついてくるときの対処法
飼い主さんの帰宅を喜んで飛びつくのですから「やめなさい!」と叱ることはできないものですよね。なぜ愛犬が飛びつくのか考えたことはありますか?実は飼い主さんの帰宅を歓迎して喜んでいるだけではないんです。その後の「何か」を期待している可能性が高いです。
たとえば、「おやつ」を期待している可能性です。お利口さんにお留守番することができたからという名目で帰宅してすぐにおやつを与えていませんか?帰宅した飼い主さんに愛犬が喜んで飛びつく理由には、その先に待つおやつの存在があるからかもしれません。
飛びついてもすぐにおやつを与えない
帰宅後はおやつの時間ではなくスキンシップをたくさん取る時間にしてみましょう。一緒にソファーに座ってくつろぐだけでも良いですし、愛犬のマッサージやブラッシングをしてあげるのも良いです。愛犬が飛びついてきてもすぐにおやつは与えないようにします。
「いつものおやつはないの?」「何でおやつが出てこないんだろう…」とソワソワするかもしれませんが、無視して構いません。飛びつくのをやめ、興奮もしておらず、落ち着いたときにお留守番のご褒美のおやつを与えると良いです。
これを繰り返すうちに、すぐにはおやつがもらえないことを理解してくれるはずです。飛びついて喜んでもおやつがもらえないなら飛びつかないでおこうとするはずです。
冷静に対応すること
愛犬が飛びついてくるときは、とにかく冷静に対応することが必要です。飼い主さも一緒になってワーキャーと声を出してしまうと、愛犬はさらに興奮してしまいます。
飛びつきをやめないからといってイライラしてしまうことも良くありません。冷静に低い声で「おすわり」「待て」と指示を出し、愛犬を座らせることで飛びつきをやめさせ、落ち着かせるようにしましょう。
まとめ
犬が飼い主の帰宅時、飛びついてくる時に必ず注意すべきポイントは3つ。
- 滑って転倒、強打
- 飼い主さんが転倒
- 愛犬の関節に大きな負荷がかかる
喜んで飛びつく愛犬を愛らしく思う気持ちは皆共通です。しかし、このような恐れがあるということをご理解ください。