愛犬のブラシの正しい選び方のコツ①スリッカーブラシ
スリッカーブラシは、トイプードルやミニチュアシュナウザーなどの被毛が伸びる犬種におすすめのブラシです。お散歩を楽しんだ後、被毛に芝生や落ち葉や小さなゴミが絡まっていることはありませんか?
春には桜が散った後のガクも絡まりやすいですよね。ピンの先が丸くなっていて、さらにピンの先が折れるように角度がついているタイプのスリッカーブラシを使えば、被毛に絡まった異物を掻き出すことができます。
ポメラニアンなどのストレートヘアな長毛種の被毛に絡まった異物の掻き出しには、先端が折れて角度のない真っすぐなタイプのスリッカーブラシでも十分に掻き出すことができます。
大きさで迷ったら…
スリッカーブラシは大きさによってブラッシングのしやすさが大きく違います。必要以上に大きなスリッカーブラシを購入してしまうと、耳の裏やお腹のワキなどのブラッシングがしづらいことがあります。サイズに迷ってしまったときは、ピンが出ている台の部分が45mm×90mmほどの標準サイズのスリッカーブラシがおすすめです。
注意点
スリッカーブラシを購入するときは、ピンの先端の方向を確認し、全て同じ方を向いているものを選びます。ピンを手の平に当てたり滑らしたりし、チクチクと痛くないか確認します。ピンは金属でサビてしまいやすいため、ステンレス製であると良いです。
愛犬のブラシの正しい選び方のコツ②コーム
コームはポメラニアンなどの長毛種の毛並みを整えるために使用するものです。被毛がかるく絡まっている程度であれば解くことができます。また、毛玉ができていないかを確認するときにも便利です。
また、プードルなどのふわふわ被毛を持つ犬種をカットするとき、被毛の根本を立たせるためにも使用されます。全面がコームになっているタイプ、柄付きのコーム、どちらのコームを選ぶかはお好みでOKです。使いやすい方を選んで問題ありません。
コームの使用が向いている犬種
- ポメラニアン
- シーズー
- ボーダーコリー
- コーギー
- 柴犬
- シベリアンハスキー
- ミニチュアシュナウザー
など
注意点
コームを使ったブラッシングは慎重に行う必要があります。一度に広い範囲をブラッシングするのではありません。まずは毛先の方から少しずつ梳かすようにし、だんだんと根本に近づけていきます。
引っかかるときはコームの使用を中断し、スリッカーブラシで被毛の絡まりを取り除いてからまたコームを使用します。コームで被毛の絡まりや毛玉を解そうとしないようにしましょう。
愛犬のブラシの正しい選び方のコツ③獣毛ブラシ
馬・牛・豚などの獣の被毛で作られたブラシです。犬の被毛にツヤを与えたいときに使用すると良いです。商品のパケージにはよくツヤ出しブラシと書かれています。主に短毛種の被毛にツヤを出すために使用されますが、皮膚へのマッサージ効果が得られるためです。
混合と
獣毛ブラシには主に2つのタイプがあります。
- 獣毛+ナイロンの混合タイプ
- 100%天然獣毛のみ使用のタイプ
混合タイプであれば安価で購入することができますが、静電気が起きやすいです。その静電気によって被毛がブラシにつきやすく、小さなホコリなども絡まりやすいです。100%天然獣毛のブラシは高価ですが、被毛にツヤを与えたときの輝きの違いがわかるほど美しくなります。静電気も起こりません。高価ですが一本持っておけば十分なので、思い切って購入してみるのもアリです。
注意点
被毛の表面についたホコリや汚れなどは取り除けますが、基本的には被毛にツヤを出すためのブラシです。被毛の絡まりや毛玉を解すことには向きません。どんな犬種にも使用することができますが、ブラッシングの仕上げとしての使用がおすすめです。
まとめ
愛犬のブラシを正しく選ぶコツと注意点について、代表的な3つのブラシを解説しました。
- スリッカーブラシ
- コーム
- 獣毛ブラシ
スリッカーブラシで抜け毛や被毛の絡まりや毛玉を取り除き、コームで毛並みを整え、仕上げに獣毛ブラシでツヤを出す。この3つのブラシがあれば、毎日のブラッシングを快適に行うことができ、愛犬の被毛と皮膚の健康と美しさを保つことができます。