1.他の人やわんこが苦手!
家族にはよく懐いているものの、他の人やわんこが苦手で近づかれると吠えてしまうという子はいますよね。家族を特別視してくれるのは嬉しいけれど、できればみんなから好かれるわんこになってほしいし、咬みついたりして事故を起こしてしまっては一大事です。
知人の協力を得てトレーニングを
他の人やわんこが苦手なのは、いわゆる社会化が不十分であることに起因します。社会化を進めるためには、とにかく他の人やわんこと触れ合うこと。
そして他の人やわんこと触れ合うのが楽しいと感じさせることが一番です。まずは家族以外のお友達や知り合いにお願いして、おやつをあげてもらうことからはじめましょう。
おやつをもらうことに慣れたら、撫でてもらったり、その人がわんこを飼っているなら距離を近くしてもらったり、徐々に慣らしていくことで他者との関わりが「好き」に変わりますよ。
2.車が苦手!
車でのおでかけが大好きで窓から顔を出してドライブを楽しんでいるわんこがいる一方で、車が苦手で酔ってしまったり怖がってしまうという子もいるものです。
短時間の乗車から少しずつ慣らして
わんこが車を苦手と感じる理由は大きく分けて2つあります。1つは車に酔ってしまって気分が悪くなってしまうから、もう1つは車で嫌なところに連れて行かれたトラウマがあるから。前者の場合は体質的な問題もあるため難しいところもありますが、後者の場合にはトラウマを克服するために悪い記憶を良い記憶で塗り替えることが必要です。
まずは車を停車させた状態のまま、車内でおやつをあげたり遊んであげたりすることからはじめましょう。それから近所の公園やドッグランまでの短いドライブに出かけることを重ね、長時間のドライブや動物病院へのおでかけは焦らないことが大切です。
3.クレートが苦手!
クレートを使った「ハウス」のしつけ、クレートトレーニングは基本ではありますが、基本的に室内では自由にさせているという家庭では、クレートが苦手で長時間入っていられないという子も多いもの。ですが、災害時などにはクレートにおとなしく入っていられないと支障をきたすことがあります。
おやつを上手に使ってクレート好きに
無理やりクレートに詰め込んでガマンさせてしまうと、クレートは嫌な場所、お仕置きの場所などと覚えてしまうために逆効果です。
最初はおやつでクレート内まで誘導していき、クレートの中に入ることへの抵抗感が薄くなって来たなと感じたら、食べるのに時間のかかるおやつをクレート内で与えてみましょう。クレートの扉を閉めるのは最終段階です。ある程度の時間、クレートの中でくつろげるようになったら初めて、扉を閉めて様子を見ていきましょう。
4.お手入れが苦手!
愛犬の健康を保つために、また、周りの人に不快感を与えないためにも、ブラッシングや爪切り、歯みがき、シャンプーなどの定期的なお手入れは欠かすことができないもの。ですが、お手入れが嫌いでなかなかさせてくれないという子もいますよね。
無理強いせず難しければプロに頼って
お手入れを嫌がってしまうのは、わんこの本能的なところが強く影響しています。そもそも触られることに慣れていなかったり、身体を触られるのは大丈夫でも、爪切りや歯みがきのときにつま先やマズルといった身体の先端部分を触られるのに抵抗感があったりするのです。
パピーの頃から慣らしていくのが一番ですが、あまりに嫌がる場合には無理強いするのはNG。特に爪切りやシャンプーなどは、不慣れな飼い主さんが時間をかけて行うとケガをさせてしまったり、ストレスがかかる時間を長くしてしまったりして、かえって「嫌い」を強めてしまう可能性があります。
ならばいっそ、プロの手を借りて短時間で済ませてしまったほうが愛犬のストレスも少なく、苦手意識も抱きにくくなります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?さまざまな苦手があることは仕方のないことですが、そのままにしてしまうと社会生活に支障をきたしてしまう場合もありますよね。
とはいえ、克服のためにあまり無理をしすぎると、愛犬にとっても飼い主さんにとっても大きなストレスになってしまい、それはそれで良くありません。プロに頼れるところは上手に頼りながら、気長にかまえて取り組んでいきましょうね。