犬は人見知りをする動物
他の犬や人と仲良くすることができず、うちの子は人見知りで…と悩まれている飼い主さんがいらっしゃるようです。ドッグランへ遊びに行ったとき、他の犬や飼い主さんたちが楽しそうに交流している様子を見ると、何だか切なくなってしまいますよね。うちの子も人見知りを治して社交的になれたらいいのに…と思われるでしょう。
実は、犬はみんな人見知りなんです。生まれ持った性格や育った環境によって人見知りになってしまうのではなく、そもそも人見知りな動物なんです。
犬が人見知りをする理由は主に4つあります。
- 人見知りをする動物だから
- 他の犬や人と触れ合う機会が極端に少ないから
- 過去のトラウマによって他の犬や人が恐いから
- 怖がりや繊細な性格だから
この4つの理由について詳しく解説しましょう。
これを知れば犬の人見知が納得できる!
本来、犬は生まれてから90日ほどの間を母犬と兄弟姉妹犬で暮らします。野生の犬であれば、巣穴の中から出てくることはありません。生後90日を過ぎて巣穴から出てきたとき、母犬や兄弟姉妹犬以外の犬やその他の動物を目にします。犬であれば仲間と認識し、その他の動物であれば獲物または敵として認識します。
現代の犬で例えると、生まれてから外の世界(お散歩など)に出るまでの間は、母犬と兄弟姉妹犬と飼い主さん(家族)以外の誰かを全く知りません。一緒に暮らす者以外を警戒したり、人見知りをするわけです。
どうやって人見知りを克服したの?
外の世界に出ると、他の犬や人と交流を持つようになります。飼い主さんが積極的に愛犬を他の犬や人に合わせることを行っていれば、自然と人見知りをしなくなり、社交的な犬へと成長することができます。
なぜ人見知りなままなの?
- 一日のほとんどを室内で過ごしている
- お散歩は飼い主さんの気が向いたときだけ
- お散歩は飼い主さんの休日である週末だけ
- 他の犬や人に吠えるから避けて歩いている
- 他の犬や人に危害を加えるといけないから交流させていない
- 人から危害を加えられてことがトラウマになってしまった
このような理由によって、飼い主さんや家族以外の他の犬や人と触れ合う機会が極端に少なかったからでしょう。飼い主さんや家族以外の他の犬や人を「恐怖の対象物」として認識してしまっている可能性があります。
他の犬や人の慣れさせる方法と適切な対処法
犬はもともと人見知りな動物ですが、成長すると共に人見知りしなくなります。しかし、怖がりな性格の犬もいますし、繊細な性格の犬もいます。生まれ持った性格が邪魔をし、なかなか人見知りを克服できないでいる犬もいることでしょう。
しつけで克服できるものでもありませんし、どんなに他の犬や人と交流を持とうとしても人見知りを克服できないことがあります。無理をせず愛犬の性格を理解し、人見知りが悪化してしまわないよう適切な対処をするようにしましょう。
お散歩に出かける日数や時間を増やす
お散歩では必ず他の犬や人とすれ違いますね。犬がお散歩する時間帯を狙って出かけても良いです。吠えたり威嚇したりするからといって他の犬や人を避けるのではなく、ただすれ違うだけでも構いませんので、お散歩の機会をもっと増やしてみましょう。相手が恐ろしい存在でないということを少しずつ理解していきます。
ドッグランや公園に出かける
犬や人が集まる場所へ出かけてみましょう。始めは無理に交流する必要はありません。フェンスや扉の向こうから眺めているだけでも良いです。中へ入り、ベンチに座っているだけでも良いです。他の犬や人が近づいてきて威嚇してしまっても構いません。人見知りを克服している最中であることの事情を話せば理解してくれる飼い主さんばかりです。
まとめ
犬が人見知りをしてしまう理由は主に4つです。
- 人見知りをする動物だから
- 他の犬や人と触れ合う機会が極端に少ないから
- 過去のトラウマによって他の犬や人が恐いから
- 怖がりや繊細な性格だから
愛犬が人見知りだからといって、吠えたり威嚇したりするからといって、他の犬や人を避けてしまっては、愛犬がいつまでも人見知りを克服することができません。人見知りな犬と交流することが得意な犬や飼い主さんがいます。そういった犬や人と触れ合っていくうちに社交的な犬へと成長することができます。ぜひ積極的に交流してみましょう。