犬の飼い主が無意識にやっているNG行為とは?
私たちが普段、何気なくやってしまっている行為の中には、犬にとって不快に感じる行為や悪影響を及ぼす行為があります。今回は、犬の飼い主が無意識にやりがちなNG行為をいくつか紹介していきます。皆さんは当てはまっていませんか。
1.テレビの音量を上げる
私たちにとっては当たり前の行為である『テレビの音量を上げる』行動。しかし、聴覚の優れている犬にとって、少しテレビの音量をいつもより大きくするだけでも「うるさい」と騒音に感じてしまいます。
自分が過ごしている部屋の中で、長時間にわたって騒音が鳴り止まなければ、心身共に疲弊してしまいますよね。愛犬が過ごしている部屋では、なるべくテレビの音量を小さめに設定しましょう。
2.休んだり眠っていたりする愛犬に触れる
休んだり眠っている愛犬の姿は、とても微笑ましく愛らしいですよね。そのため、飼い主の多くが撫でてあげたり触ってあげたりしてしまいがちです。
しかし、犬の中には「せっかく休んでいたのに」と睡眠を邪魔されたことに不快感を感じている犬も意外と多いです。
愛犬が自ら撫でて~とお腹を見せてくるなどの行動をとる場合は、望み通り撫でてあげても良いです。しかし、わざわざ離れた場所へ移動して休んでいる愛犬を触りに行くのは極力控えましょう。
3.愛犬の横で突然大きな声を出す
チャイムが鳴ったとき、愛犬の隣で「はーい!」と大声を出したりしていませんか。このように、すぐ隣で突然大声を出される行為は、警戒心の強い犬にとって恐怖を感じたり不快に感じたりします。
ちょっとしたストレスですが、その小さなストレスが積もり積もってしまうと大きなストレスになってしまいます。極力、愛犬の横で突然大きな声を出す行為は控えてください。
4.ギュッと抱きしめる
これは犬によって異なりますが、犬の中には飼い主であってもギュッと抱きしめられることに抵抗を感じる犬も多いです。特に小型犬の場合、こちらが手加減をして抱きしめているつもりであっても、「苦しい」と感じている可能性があります。
また、突然後ろから抱きしめる行為も、愛犬にとって驚き不安にさせてしまうのでNGです。後ろから驚かせるような行為も慎みましょう。
5.スマホを見ながらスキンシップ
愛犬から「かまって」とアピールされ、撫でるなどのスキンシップをとっている際、スマホをいじりながら行っていませんか。犬はこのような飼い主の行動をしっかり見ています。そして、スキンシップの最中に目が合わないことへ寂しさを感じています。
犬は人の行動に対して非常に洞察力が優れています。そのため、このような飼い主の行動を見て、「本当はめんどうくさいのかな?」「飼い主さんはつまらないのかな?」と悲しい思いをしているのです。
愛犬とスキンシップをとる際は、きちんと愛犬と向き合い、アイコンタクトを取りながら触れ合うようにしましょう。
6.外出時に過剰にかまう
外出する際、これから寂しい思いをさせるからと「行ってくるね!」「待っててね!」などと過剰に声をかけたり、撫で回したりしていませんか。外出時に過剰にかまってしまうと、飼い主がいなくなった後、犬は余計に寂しさを感じてしまいます。
このような行為が続くと、分離不安を悪化させたり発症させたりしてしまいます。できるだけ外出時はあまりかまわず、愛犬に気付かれないように出掛けるくらいのつもりで準備、そして出発しましょう。
7.叱る時の声音がいつもと同じトーン
皆さんは愛犬を叱る際、どのように叱っていますか。怒鳴ったり暴力を振るう行為はいけませんが、だからといって普段話しかけている口調とまったく変えずに叱っても効果はありません。
むしろ、こちらは叱っているのに、「かまってもらえている」と勘違いしてしまう恐れがあります。すると、悪さをしたのに、その行動を悪い事と理解できず、「飼い主さんが喜んでくれた行為」と学習してしまう恐れすらあるのです。
叱るときは、いつもより少し低めのトーンで、ピシャリと短く「ダメ」と伝えてください。犬は声音から人間の感情を読み取ることができるため、声にメリハリをつけることで、「いけないこと」と学習させることができます。
当てはまった方は意識的に改善していこう!
今回は飼い主が無意識にやってしまうNG行為を紹介してきましたが、皆さんは当てはまっていませんでしたか。もしも当てはまっていた方は、今日から意識的に改善し、より愛犬が快適に暮らせるように努めていきましょう。