犬はなぜおもちゃが好きなのか
おもちゃで遊ぶことが大好きなワンちゃんは多いですよね。一生懸命におもちゃで遊んでいる愛犬を見ていると遊び方はひとつではないはず。ひたすらカミカミし続けていることもあれば、咥えてブンブン振り回していることもあると思います。犬は単純におもちゃで遊ぶだけでなく、欲求を満たす行動としておもちゃを使用することもあるのです。
犬は欲求を満たすためにもおもちゃで遊ぶ
犬の本能的な欲求としてあるのが「追いかける」「捕らえる」「噛む」などの、狩りを行う時の行動になります。もともと獲物を追いかけて狩りを行っていた犬とって、これらの本能的な欲求は習性となっていることが多いいのです。そのため犬がおもちゃで遊ぶ時は、違う個体であっても同じようなリアクションになることが多くなります。
飼い主さんが投げたボールを追いかけて持ってきてくれるのは「追いかけて捕らえる」という欲求を満たすため。またおもちゃを噛んでブンブン振り回したり、床にたたきつけるのは捕らえた獲物を食べやすくするための行為と言われています。
愛犬がつねに狩猟本能の名残りで、おもちゃを床に叩きつけているのかと考えると、なんだか少し怖ろしい気持ちにもなるかもしれませんが、あくまで「本能の名残り」であるだけで、目の前のおもちゃに対して「殺してやるー!!」などと思っているわけではないと思います。
犬がおもちゃで遊ぶメリット
この本能的な欲求を満たすためにも、犬におもちゃを与えることはとても意味があること。また犬がおもちゃで遊ぶという行為は運動不足の解消やストレス発散、ひとりで過ごさなくてはいけない時間の暇つぶしにもなります。
犬にとっておもちゃは必要性のある物ですが、なかにはあまり遊んでくれないおもちゃもありませんか?愛犬がお気に召さない「嫌いなおもちゃ」によくする仕草や行動を探ってみましょう。
犬が『嫌いなおもちゃ』によくする仕草や行動3選
1.見向きもしない
新しいおもちゃを購入し、いざ愛犬と遊ぼうとおもちゃをチラつかせても「我関せず」という雰囲気で、見向きもしてくれない時はお気に召さなかったかも。最初こそニオイを嗅ぐ程度はしてくれると思いますが、どんなに遊びにお誘いしても興味を示さないおもちゃは好きではないでしょう。少し遊んでくれたとしても、すぐに飽きてしまう事が多いと思います。
2.ひとり遊びしない
犬の欲求のひとつでもある「噛む」という行動。カミカミするのが大好きな愛犬のために、カミカミ系のおもちゃをいくつかご用意されているご家庭も多いと思います。カミカミ系のおもちゃは安全性が高ければ、ひとり遊びの時間にも使用することができるので飼い主さんとしても愛犬が気に入ってくれるおもちゃを常備しておきたいですよね。
そんなひとり遊びが出来るおもちゃなのに、ほとんど遊ばないカミカミ系のおもちゃはあまり好きではないのが容易に想像できます。
我が家にも数個のカミカミ系のおもちゃがありますが、あまり好きではないおもちゃは年に数回しか噛んでいる姿を見ることがありません。おそらく愛犬なりに硬さや噛み心地、またフレーバーなどで好みが分かれているようです。
3.おもちゃを見ると震える
個体の性格によってはおもちゃに対して恐怖心を持ってしまう子もいるようです。電池などで自動で動くおもちゃに対して「怖い」と感じる子もいますし、おもちゃで遊んでいる最中に嫌な経験をしてトラウマになってしまうケースも。
もともとは怖くなかったおもちゃでも、遊んでいる時に雷などの大きな音が鳴って「怖い」と感じるようになってしまった。また噛んで遊んでいる最中におもちゃにひびが入ってしまい、皮膚を挟め痛い思いしたためそのおもちゃが嫌いになったなど。
そんな恐怖心からトラウマになってしまい、嫌いなおもちゃを見ると怖くて震え出してしまう子もいるようです。どうしても嫌いなおもちゃと距離を置きたくて見た途端に逃げてしまうことも。
いちど生じたトラウマを消すことはなかなか難しいので、愛犬が特定のおもちゃを怖がっているようであれば、そのおもちゃは愛犬の視界に入らない場所に置いておく、または処分してしまっても良いかもしれません。
まとめ
せっかく愛犬のために用意したおもちゃでも、遊んでもらえなければ意味がないですよね。犬にとっておもちゃは必要な物でもありますが「おもちゃが好き」というよりは「おもちゃで飼い主さんと一緒に遊ぶことが好き」という子が多いように思います。
お留守番の時などに、ひとりで遊ぶ用の安全性の高いおもちゃも用意したうえで、愛犬のとびっきりのお気に入りのひとつを見つけてあげたいですね。