1.しっぽで犬の気持ちを判断する
上向きのとき
そのときの犬の気持ちを大まかに知りたいときはしっぽを見るのがおススメです!例えば犬がしっぽを上向きにしている。クルンと上向きにしっぽを丸めながらゆさゆさしっぽを揺らしている。
そんな場合は『嬉しい』『楽しい』といったポジティブな気持ちになっていることが多いといえます。実際に「ご飯の時間だよ!」と愛犬に伝えたときはしっぽを上向きにしながらブンブン振って嬉しそうにすることが多いのではないでしょうか?
ちなみに犬は攻撃的になっているときにもしっぽを上向きにしたり、さらにピンっ!と立たせることがあります。くわえて犬が怒っている場合は同時に小刻みにしっぽを振る。まくしたてるように吠える。といった仕草をすることが多いのですぐに気が立っていると気づくことができると思いますよ。
体と水平になっているとき
あまり見かける機会がないかもしれませんが犬は自分の体に対してしっぽを水平の位置にすることもあります。水平にしているときは『何かが気になっている』『警戒している』といった意味が込められていることが多いそうですよ。
下向きのとき
犬のしっぽが下向きになりながら先端も自分の体に向いている。そういった場合は『不安』『恐怖』『緊張』といったネガティブな気持ちになっていたり、体調不良のサインとなっていることが多いといえます。
特にしっぽを股の間に巻き込んでいるときは凄くネガティブな気持ちになっていますので、できるだけ早く不安や恐怖の原因を取り除いてあげる必要があるといえるでしょう。
また、しっぽが下向きでも先端が上に向いてる場合は『リラックス』モードになっていることが多かったりします。安心しているとしっぽの力が程よく抜けているのでしょうね。
しっぽを振る勢いで興奮度や気持ちの強さが分かる
犬を観察しているとしっぽをゆっくり揺らしていたりブンブン勢いよくしっぽを振ったりと毎回しっぽを揺らすスピードが違うことに気がつくと思います。
実はこのしっぽを揺らす勢いでそのときの興奮度や気持ちの強さを知ることができるのです。例えばしっぽを上向きにしながら勢いよく揺らしているときは『凄く嬉しい気持ちになっている』『とても興奮している』といった傾向にあります。
一方、しっぽを上向きにしながらユラユラゆっくり動かしている場合は少しポジティブな気持ちになっている。または少しテンションが上がっているといえるでしょう。
2.表情を見て気持ちを知ろう
犬は人間よりも表情が分かりにくいですが、それでもじっくり犬の顔を観察しているといくつかの表情を確認することができます。特に『柔らかい表情』と『困り顔』はたくさんの犬がする表情といえます。
柔らかい表情をしている
では犬が柔らかい表情をしているときは一体どのような気持ちになっていることが多いのかといいますと…、
- 嬉しい気持ちになっている
- 幸せを感じている
- リラックスしている
- 気持ち良いと感じている
といった気持ちになっていることがよくあります。愛犬とスキンシップをしているときに優しい表情を見ることができたら「幸せだなぁ~」「気持ちいい~」と感じていることでしょう。
困り顔をしている
愛犬を叱ったときに困った顔をする。愛犬の苦手な雷の音が聞こえたらどこか悲しそうな顔をする。といったときはご想像のとおり『ネガティブな気持ちになっている』可能性が高いといえます。おそらく「怖いなぁ…」「不安だなぁ…」と感じているのでしょうね。
3.犬の仕草や行動を観察して何を考えているかを知る
犬がそのとき何を考えているのかを知りたい場合は『カーミングシグナル』という『意味が込められた仕草や行動』を理解することが大切といえます。一気に全部を覚えるのは大変ですので、今回は犬が普段の生活でよく行う仕草・行動をいくつか選んでその意味を簡単にご説明したいと思います。
前足を舐める
犬との生活で見かけやすい仕草の1つとして知られる『前足を舐める』という仕草は『不安』や『緊張』『ストレスを感じている』などのネガティブな意味が込められていることが多いです。叱られたり不安に感じる音が聞こえたりしたときに見かけやすい犬の仕草といえます。
また、足に痛みを感じているときにも行うことがよくありますので、愛犬が前足を頻繁に舐めることがありましたら足に何らかの異変を感じていると思った方がいいかもしれません。
前足や鼻でツンツンしてくる
愛犬が前足や鼻を使ってあなたの体をツンツンしてくる。そんなときは「構ってほしいなぁ」とあなたに甘えている可能性が高いといえます。また、おねだりをしたり何かしらの要求をしている可能性もあります。例えばご飯を食べているときに愛犬がツンツンしてくるのでしたらあなたのご飯を食べたがっているといえるでしょう。
お尻をくっつけてくる
部屋でくつろいでいるとあなたの体に愛犬がお尻をくっつけてくる。こういった犬の行為を見て「お尻をくっつけてくるって…もしかしてバカにしているのかな?」と感じてしまう人もいるかもしれませんが、実は犬が背を向けながらお尻をくっつけるという行為は愛情表現の1つとなります。
相手に背を向けながら自分の体をくっつけるという行為は、相手に後ろから襲われる危険性がないと感じているときに行う行動となり信頼している証となるのです。おそらく「飼い主の側はおちつく~」とリラックスしながら控えめに甘えているのでしょうね。
仰向けになる
愛犬が室内で仰向けになって眠ることが多い。といった場合はご想像のとおり『安心している』といえます。犬が周りに危険なものがないと判断した場合や「飼い主が近くにいるから安心」と安心感を得ているときはリラックスモードになりやすいので、そういったときは弱点となるお腹を見せながら無防備に眠ることがよくあります。
また、愛犬があなたの側まで来て仰向けになるときは「可愛がってほしいなぁ」「マッサージしてほしい」と甘えている可能性が非常に高いといえます。ですのでお腹を優しく触ってあげるととても喜ぶと思いますよ。
近づくと別のところに移動する
可愛がろうと思って愛犬に近づいたら何故かササッと別の場所に移動された。そういった経験はありませんか?愛犬にこのような行動をされたときは深追いせずにそっとしておいてあげることをおススメします。なぜなら「今はひとりでノンビリさせて…」と思っている可能性が高いからです。
犬も人間と同じようにときにはひとりで静かに過ごしたくなることがありますので、いつも甘えたな愛犬が部屋の片隅で静かに寝ている。近づいたら別の場所に移動する。といった行動を行ったときはそっとしておいてあげましょう。
ちなみに体調不良になっている可能性も考えられますので、半日以上愛犬が静かに眠っている場合は病気やケガを疑った方がいいかもしれません。
お尻だけを上げながら伏せをしている
愛犬が珍しくお尻だけを上げて伏せをしている場合は、お腹周りに異変や痛みを感じている可能性が高いです。この姿勢は『祈りのポーズ』として知られていてお腹が不調になっているときのサインとして有名だったりします。
祈りのポーズをしたときは下痢や嘔吐といった症状がみられる場合が多く、なかにはお腹の病気のサインになっていることもありますので愛犬が祈りのポーズをしたときは要注意といえるでしょう。なるべく早く病院で診てもらうようにしてくださいね。
まとめ
今回は犬が何を考えているのかを知る方法をご紹介しました。普段の生活で見かけやすい犬の仕草や行動の意味を大まかに知っておくだけでも、愛犬がそのとき感じていることを理解しやすくなるといえるでしょう。これからも少しずつ犬の知識を増やしていって愛犬の気持ちを完全に理解できるようになると良いですね。