愛犬に学んでもらうには『やる気』が大切
家族として迎え入れた愛犬には、今後人間社会で生きていくために様々なことを学んでもらわなくてはいけません。ルールやマナーを守るためのしつけは、周囲の方々に迷惑をかけないためでもありますが、愛犬と飼い主さんがに心地良く過ごしていくためにもとても大切なこと。
しかし言葉でコミュニケーションをとることが出来ない犬のしつけは、そうそう簡単なものではありません。時にはあまりにもうまくいかず飼い主さんがイライラしてしまうこともあるでしょう。
犬の集中力が持続する時間は短い
「やる気」がある状態であったとしても犬の集中力の持続時間は非常に短く、5分程度と言われています。もちろん個体差はありますが、しつけを行う時間は3分~10分程度がベストと言われています。そして当然ながら、犬に「やる気」がない状態でしつけを行っても、上手くいかないことが多く飼い主さんの空回りが続いてしまうでしょう。
まずは愛犬に「やる気」を上げてもらうことが1番!しつけやトレーニングの時だけでなく、なんとなく「お散歩面倒くさいな~」という雰囲気をかもしだしている時にも有効かもしれません。
犬の『やる気』を上げるための簡単な方法3選
1.オヤツの与え方を工夫する
愛犬が飼い主さんの指示に従えた時や良い行動をした時、オヤツを与えることが多いですよね。ご褒美の一環としてオヤツを与えていると思いいますが、一概に与えれば良いという訳ではないようです。
1度の成功で大量のオヤツを与えてしまうと、もうそれだけで満足感を得てしまいオヤツの魅力が半減してしまいます。やる気自体もその時点で減少してしまうので与える量は1回にひとつ。小さなオヤツを与えましょう。
そしてあなたの愛犬にも好みのオヤツとそれほど好物でないオヤツがあるはず。いつも食べ慣れているフードやニオイが弱いオヤツは、犬にとってご褒美としての魅力は低くなります。犬が魅力的に感じるオヤツはチーズやお肉のジャーキーなどニオイが強く嗜好性の高いもの。
愛犬が大好物のチーズやジャーキーなどを頻繁に与えていると、他のオヤツの魅力はさらに低下してしまいます。期待しているオヤツを与えてもらえないことで、やる気が減少してしまう原因になる可能性も。
ご自宅内では飼い主さんの指示にしっかり従える子も多いですが、屋外ではいつもできることが出来なくなる子が多いと思います。屋外では愛犬の大好物の特別なオヤツを与え、室内では慣れ親しんだオヤツを与えるという使い分けをしてみましょう。
2.テンションを上げる時間を作る
なんだかダルそうでやる気がない状態の愛犬に、急に「マテ」や「フセ」などのコマンドを使用したしつけを教えても、そっぽを向かれてしまうかもしれません。
まずは愛犬が楽しいと感じることをしてテンションを上げてもらいましょう。楽しい気持ちとテンションが上がった状態を保ったまましつけを行うと、愛犬のやる気や集中力がアップすると言われます。
オヤツで気を引くのもひとつの方法ですが、愛犬が大好きな遊び方で楽しく遊んであげることがオススメ。人も気分が沈んでいる状態で仕事や家事などを行うより、楽しい気持ちや落ち着いた気持ちで作業を行うほうがはかどりますよね。それは犬も同じです。
大切なのは一緒に遊ぶ時、またしつけをしている時に飼い主さんもしっかり楽しんでテンションを上げること。犬は飼い主さんの感情を読み取ることが出来る生き物なので「面倒くさいな」などと感じていたら愛犬もやる気をなくしてしまいます。
3.オーバーリアクションで褒める
しつけの際にはご褒美としてオヤツを与えることが多いと思いますが、ご褒美はオヤツだけではありません。
犬はとても感受性の強い生き物なので、大好きな飼い主さんから褒めてもらうことに強い喜びを感じます。飼い主さんに褒められていると理解できれば愛犬のやる気はアップするはず。
いまいちしつけが上手くいっていない飼い主さんは、今一度褒め方を改めてみましょう。愛犬が良いことをした時には「大袈裟なくらい褒める」というのは良く聞く話だと思いますが、まさにその通りです。
オーバーリアクションで褒めてあげるほうが愛犬に伝わりやすいので、照れくささや恥ずかしさは捨てて思いっきり大袈裟に褒めてあげてください。
まとめ
しつけを頑張っていると愛犬が何かを覚えてくれた時、とっても嬉しい気持ちになりますよね。なかなか上手くいかないからといってイライラしたり落ち込んだりすることなく、ゲーム感覚で楽しくトレーニングできると出来ると良いですね。愛犬のやる気を引き出しながら楽しく頑張ってみましょう。