Q1.体温調節で「サイズが変わる部位」は?
正解は「舌」です。犬は舌の大きさを変えることで体温調節を効率よく行っています。
犬は口呼吸で体熱を発散する
犬はほとんど汗をかかないので、汗の水分を蒸発させて身体を冷やすという体温調節ができません。その代わりに犬は口を開けたままハッハッハッと荒い呼吸の「パンティング」をして、口から熱や水分を発散させて体熱を逃がすという体温調節をします。
味わうだけでない舌の機能!
パンティングによる体温調節には舌がとっても重要で、舌を外に出して血管を冷やすことで体熱を逃がしやすくしています。パンティングをしている時の舌の先の方がより赤いのは、血流を多くして効率的に冷やそうとしているためです。犬はなんとその時の体温に合わせて、舌の大きさを変えて発散する熱や水分量をコントロールしているのです!
Q2.犬の「ヘソ」はどこにある?
正解は「肋骨の一番下よりも少し下あたり」です。ちょうど胴体の中心部にあることがほとんどです。
犬もお腹の中にいる頃に、母犬とへその緒で繋がっています。そのため犬にもおヘソがあるはずなのですが、犬のおヘソは人間のように溝になっておらず「縦長の傷跡」のような見た目なのでなかなか分かりづらいです。
犬のおヘソの位置は肋骨の一番下の骨より少し下、胸の毛のつむじに隠れていることが多いです。毛をかき分けてあずき一粒くらいの毛の薄い部分が見えてきたら、その部分におヘソがあります。
犬にも「出ベソ」がある?
犬のおヘソは通常、傷跡のような凹凸感のほとんどない見た目をしています。しかし中にはポコッと突起した「出ベソ」の見た目の子がいます。犬の場合へその緒が切られると、成長過程でへその緒の付け根にある筋膜が閉じます。しかし何らかの原因で筋膜が閉じ切らず、その穴から脂肪が飛び出てしまうことがあります。
この「出ベソ」の状態は「臍ヘルニア」と呼ばれ、筋膜の穴から脂肪だけではなく腸が出てしまうと腸閉塞を起こしたり、飛び出た腸が壊死してしまう危険があり手術が必要となる場合もあります。愛犬が出ベソかな?という場合は、一度獣医師に相談してみると安心です。
Q3.犬に「鼻毛」はある?
正解は「ない」です。犬は身体全体に毛が生えていますが、実は「鼻の中」には毛が生えていません。つまり犬には「鼻毛」はないのです。
犬に鼻毛があるとデメリットがあった
私たち人間の場合、鼻毛は空気中のゴミや細菌をキャッチして体内に入らないようにしてくれたり、匂いの微粒子をキャッチするという役目があります。しかし鼻の穴が小さい犬にとっては、鼻毛があると呼吸をしにくくなってしまうというデメリットがあります。鼻毛が生えていない犬には、鼻の中で「鼻くそ」がたまらないという違いもあります。
ほとんどの動物には鼻毛がない!
実は鼻毛がしっかり生えるのは人間だけで、ゴリラやチンパンジーなどの類人猿には産毛程度の鼻毛しか生えていません。犬を含め、そのほかの動物には鼻毛が生えていないのです。人間は体毛がなくなる進化をしたのに、鼻毛はしっかり生えているというところが面白いですね。
まとめ
今回は些細なことすぎて意外と知らない犬の雑学を3つご紹介いたしました。
そういえば、愛犬の鼻毛について考えたこともありませんでした…ほとんどの動物には鼻毛がないというのは興味深いですね。犬はパンティングでの体温調節の際に、自然と舌の大きさを変えることで効率よく熱を逃がしていることも興味深い豆知識ですし、意外と見たことがないのが犬のおヘソ!
犬のおヘソは傷跡のような目立ちにくい形状をしていますが、ちょうど胴体の中心辺りにちゃんとあります。毛をかき分けないと見つけにくいので、愛犬が嫌がらない時にぜひ探してみてください。