犬が痛みを我慢しているときに見せるサイン
犬は人間の言葉を話す事ができないため、「痛い」と自分の体の不調を訴えることができません。しかし、言葉で伝えることがなくても、行動で訴えていることはあります。ここでは、犬が痛みを我慢している時にする仕草や行動を紹介していきます。
1.体の一部をかばうような仕草を見せる
歩き方がおかしかったり、いつもと寝方を変えていたりと、ちょっとした異変であっても、それは犬が体の痛みを我慢しているサインかもしれません。
寝ようとしても、床に当たる部分が痛むのか、何度も体勢を変えるなど、いつもとは違う様子が見られたら、しばらく注意して見守ってあげてください。
2.ぶるぶると震えている
飼い主の膝の上に乗ったり、部屋の隅っこに移動したりして、ぶるぶると体を震わせている場合は、寒さによる震えの他にも、不安や恐怖からくる震えであるケースも多いです。
不安や恐怖からくる震えの場合、その中には体の違和感も含まれます。自分の体が痛んだり、不調を感じたりすることで、正体のわからない恐怖に怯えているのです。
どのようなケースにせよ、犬が震えている時は何らかの理由があります。寒くもなく、他に不安になるような要素が見当たらない場合は、体調不良を疑いましょう。
3.あまり移動や行動をしたがらない
いつもと比べて、部屋の中を歩き回る時間が少なかったり、ごはんをあまり食べなかったりと、あまり移動や行動をしようとしない場合も、自分の体に違和感を感じているための行動と言えます。
「なんだかおかしいな」「今はごはん食べる気分じゃない」というように、体が痛んだり、気分が悪いなどの体調不良を感じると、いつもは元気な犬であっても、ぐったりと床に伏せて休んでいる時間が多くなります。
4.時折「キャン!」などのおかしな声を上げる
部屋の中をいつも通り歩いていると、突然「キャン!」などの明らかにおかしい叫び声のような鳴き声をあげていませんか。これは、移動したことで、体のどこかに突然、強い痛みを感じたことで発している鳴き声です。
よくあるケースとしては、ソファーから飛び下りた時に着地が上手く行かず、足をひねってしまったり、最悪の場合、骨折してしまうケースもあります。
他にも、お腹などの部位に痛みが走り、鳴き声を上げた後にうずくまってしまう犬もいます。こうした症状が見られたら、すぐに病院へ連れて行き、検査をしてもらいましょう。
5.触られるのを嫌がる
いつもはスキンシップを好む甘えん坊な愛犬が、なぜか今日、触ろうとすると飼い主を避けるような態度を取ったり、唸って威嚇してきたりする…という場合、触られることで体に痛みが走るのを防ごうとしている可能性があります。
このように、飼い主のアクションに対して、いつもとは異なる様子を見せる場合も、犬が何らかの違和感を感じている可能性が高いです。他にも異変が現われていないか注視しておきましょう。
6.「クゥ~ン」と悲しげな声を出す
犬は人間の言葉を話すことができません。しかし、鳴き声を出すことはできるので、「クゥ~ン」と悲しげな声を出すことで、「なんだか体がおかしいよ」「痛いよ」といった気持ちを直接飼い主に伝えようとすることがあります。
突然、いつもとは違い悲しそうな鳴き声を出し、飼い主の方をジッと見つめてくるようであれば、一度かかりつけの動物病院に相談しましょう。
7.激しい運動をしていないのにパンティング
部屋の中が暑くもなく、激しい運動をしていないにもかかわらず、過剰なパンティング(呼吸)をしている場合は、体に痛みなどの異変を感じ、その痛みを和らげようとしている行動の可能性が疑われます。
また、体調不良や痛みによって体温が上がってしまい、上昇した体温を体外に排出しようとパンティングしている可能性も考えられます。
犬がパンティングしている時は、何か犬にとって不安や恐怖を感じる出来事が起きている時です。放置せず、その原因を突き止め、早急に解決すべき行動をとりましょう。
異変を感じたらすぐに病院へ!
今回は、犬が痛みを我慢している時にする仕草や行動を紹介しましたが、いかがでしたか。犬は言葉で訴えることができない分、仕草や行動で飼い主に訴えてきます。このサインを見逃さず、異変を感じたらすぐに病院へ連れて行きましょう。