1.しっくりくるから
脚が長い子に見られやすい
前脚をクロスさせて座るわんちゃんには、柴犬やトイプードルなど「足が長い子」が多いです。我が家の愛犬はミニチュアダックスなので、残念ながら前脚クロスは見たことがありません。足の長いわんちゃんは前脚をクロスさせることで、伏せた時の収まりが良く「しっくりきている」ことが考えられます。
また前脚クロスの状態で手の上に頭を置いて眠ることもあり、クロスさせた手の高さが枕に丁度良いという理由もあるかもしれません。
肘がラクになるから
一般的な「伏せ」の姿勢は、前脚を平行に置く格好です。この時には両肘に体重がかかるため、肘の骨には負荷がかかっています。前脚をクロスして伏せる格好は、クロスさせるために肘が曲がります。
肘が曲がることで体重が肘の骨にかかりにくくなりますので、犬にとって通常の伏せよりもラクに伏せることができると考えられます。
2.リラックスしているから
前脚をクロスして伏せると、立ち上がる時にはそのクロスをほどく必要があります。前脚をまっすぐにして伏せている時に比べると、前脚クロス座りは立ち上がりにくい体勢です。そのため前脚クロスをしている時には愛犬はとてもリラックスしていると考えられます。私たちが椅子に座った時に脚を組むのと似たような感じなのかもしれません。
3.飼い主さんを信頼しているから
飼い主さんの前で前足をクロスして伏せている場合は、飼い主さんのことをとても信頼しているのでしょう。前脚クロス状態では立ち上がるのに時間がかかりますので、すぐに逃げられる態勢ではありません。そのことから愛犬が飼い主さんの前で前脚クロス座りをしている場合には、飼い主さんに信頼を置いていると考えられます。
4.その子の座り方の癖
犬にもその子の座り方の癖があります。骨格に問題がある子の場合はその体勢にしかなれないということもありますが、問題のない子であってもその子のスタイルがあるようです。前脚をクロスして座る癖のある子も多いですし、なんと後ろ脚を同じようにクロスさせて伏せる子もいるようです。
そのほか片方の足を折り曲げて胸の下に入れ込む子や、後ろ脚をカエルのように開いて伏せる子も。このように犬には、自分のしっくりくる格好が癖付いていることも多くあります。
まとめ
どこか気品を感じる前脚クロスの座り方ですが、前脚をクロスする理由には
- しっくりくるから
- リラックスしているから
- 飼い主さんを信頼しているから
- その子の座り方の癖だから
の4つが考えられます。
前脚クロス座りは「愛犬がリラックスしている時によく見られる」という意見が多くありました。前脚をクロスすることで肘がラクになったり、手を重ねることで頭を置いた時に丁度良い高さになるという理由も考えられます。
また通常の伏せの姿勢と比べると、前脚をクロスしている状態はすぐに立ち上がりにくい体勢です。飼い主さんのいるところで前脚クロス座りをしている場合は、飼い主さんのことをとても信頼していて安心してくつろいでいると考えられます。
通常の伏せの姿勢とは少し違うので「何か足に問題があるのでは?」と心配になってしまいますが、足に問題のない子でも前脚をクロスして伏せる子がいますのでそれほど心配はないでしょう。愛犬の歩き方に異変を感じたり、痛みがあるような様子の場合は受診すると安心です。