犬が飼い主と離れたくないと思っている時の仕草や行動
飼い主が外出する際、飼い主が眠るために寝室へと移動する際など、犬が飼い主と離れたくないと思うような場面は多いです。「飼い主と離れたくない」と思っている時、犬は仕草や行動でその気持ちを伝えています。
ここでは、犬が飼い主と離れたくないと思っている時の仕草や行動をいくつか紹介します。
1.飼い主の後をついてまわる
よく見かける光景に、犬が飼い主の後をついてまわる行動があります。これも飼い主と離れたくないがために、飼い主の後をついてまわっているのです。
「飼い主さんと離れたくないから、少しでも長く一緒にいられるように」という理由であったり、「気付かぬ間に飼い主さんがいなくならないように」と一種の監視としての意味合いがあったりと、その犬によってさまざまです。
しかし、中には要求をしようとついてまわることもあるので、愛犬の表情やタイミングなどを見て、総合的に判断しましょう。
2.鳴いたり吠えたりする
子犬などは、飼い主が外出しようとするなど、飼い主が離れてしまうと察した瞬間に、鳴いたり吠えたりすることで「行かないで」とアピールしてきます。これも一種の「飼い主と離れたくない」アピールです。
子犬の場合は、「鳴いても要求が通らないこともある」ということを徐々に理解させていく必要があります。そのため無駄吠えトレーニングをするなどして、しっかり留守番になれさせてあげる必要があります。
しかし、成犬になっても外出時に鳴いたり吠えたりするようであれば、精神的に飼い主に依存してしまっている可能性が高いです。後に紹介する『分離不安』も疑われるので、改善していきましょう。
3.飼い主の体に自身の体を擦りつける
飼い主が犬から離れようとした時、飼い主の体に自分の体や頭を擦り付けるような行動を見せることはありませんか。これも「行かないで」「離れたくないよ」というアピールの1つです。
中には、体をこすりつけるのではなく、「行かないで」と立ち上がろうとする飼い主に、前足を乗せるという犬もいます。
このように、飼い主が自分の傍から離れてしまうタイミングで体をくっつけてくる場合、「飼い主と離れたくない」と思っていることが多いです。
外出時などは仕方がありませんが、時間の空いている時は、「ちょっと待っててね」などと声をかけ、その後、スキンシップを継続してあげましょう。
4.飼い主のバッグの傍に居座る
飼い主が外出しようとすると、いつも外出時に持ち歩くバッグの傍に座っている…という光景を目撃することはありませんか。これは、日頃から愛犬が飼い主の行動をしっかり見ていて、「外出する際はこのバッグを取りに来る」とわかった上での行動です。
外出する際に取りに来るバッグの傍にいることで、外出前に「行かないで」とアピールすることもできます。中にはバッグの上に乗ったり、中に入ろうとする犬もいるほどです。
問題行動が多い場合は分離不安の疑いも
飼い主が犬から離れる際、以下のような問題行動を頻発している場合は、分離不安が疑われます。
- 破壊行為
- 吠える
- トイレの失敗
- 前足を執拗に舐め続ける
- 部屋の中をぐちゃぐちゃに荒らす
これらの行動は、飼い主の姿が見えなくなることで極度の不安や恐怖に襲われている時に見せる犬の行動です。これらの行動をとることで、不安や恐怖を紛らわせようとしているのです。
ここまで問題行動を起こすほど飼い主に依存している場合は、一種の精神疾患に当てはまります。飼い主の姿が見えなくなる度に強いストレスを抱えていると、体にも悪影響を及ぼしかねません。
普段から適度な距離感を保ったり、あるいはかかりつけの動物病院で相談したりと、愛犬の依存症を改善する行動をとりましょう。
まとめ
今回は犬が「飼い主と離れたくない」と思っている時の仕草や行動を紹介しましたが、いかがでしたか。「寂しい」と思ってくれることは嬉しいですが、その気持ちがエスカレートしてしまい、分離不安を引き起こすと危険です。普段から適度な距離感を保つことを心掛けてください。