犬が家の中から外を眺めている時の心理
愛犬の姿が近くに見えず、部屋の中をぐるっと見渡してみると、窓の近くに座り外を眺めているという光景は、さほど珍しくありませんよね。犬が家の中から外を眺めている時、いったいどのようなことを考えているのでしょうか。
1.散歩に行きたいと思っている
特に何もすることがなく、退屈だと感じている場合、外を眺めながら「散歩に行きたいなぁ」と感じていることが多いです。
いつも連れていってもらっている散歩の時間でないことはわかっているので、直接飼い主にねだることはありません。しかし、外を散歩している犬を見かけるなどし、羨ましいという感情を抱いている可能性は高いでしょう。
もしも飼い主の手が空いており、時間帯的にも暑くないようであれば、その日だけは気分転換にいつもと違う時間帯のお散歩を楽しんでもいいかもしれませんね。
2.敵がいないか監視している
「僕が家族を守るんだ」という意識を少なからず持っている犬は多いです。いざという時は、飼い主に知らせ守ってもらおうと考えているのでしょう。
そんな犬たちは、外から家へと危険な対象が近付いてきていないか警戒し、監視をすることがあります。監視する際に最適な場所が窓辺など、外が見える場所なので、家の中から外をジッと眺めていることがあるのです。
敵がいないか監視をしている場合も、しっかり警戒しているケースと暇つぶしとして監視をしているケースの2パターンが考えられます。前者の場合は、気になる足音などが聞こえているのかもしれません。
3.気になる音や匂いがする
犬の聴覚と嗅覚は、人間のそれとは比べものにならないほど優れています。そのため、人間には感知できない外からの音や匂いを家の中にいながら感知することが可能です。
家の中から外を眺めている場合、外から気になる音や匂いを感知し、その正体を確かめたり好奇心から見ようとしたりしているために、外を眺めていることも多いです。
中には、いつも散歩の途中で出会う仲の良い犬が散歩しているのをその犬の足音を聞きつけ、「いいなぁ」と思いながら外を眺めていることもあると言います。
4.日向ぼっこをしている
飼い主から見ると「外を眺めて何を考えているのだろう」と思うような様子であっても、実は単純に日向ぼっこをしているだけという状況もあります。
のんびりと暖かい場所でリラックスするため、窓辺に行き、ぼーっと外を眺めながら日向ぼっこを楽しんでいるのです。この時の心理を強いて挙げるならば「気持ちいいなぁ」「眠たいなぁ」が適しているでしょう。
横になりながらボーッと日向ぼっこをしている様子の時は、近くに寄ったり触ったりせず、少し離れたところから静かに見守ってあげてくださいね。
5.家族が帰ってくるのを待っている
突然、窓の方へと近づき、外をジッと眺め始めることはありませんか。「どうしたんだろう?」と思っていると、家族の1人が帰宅したという経験を持つ方も多いでしょう。
これは、人間には感知できない外からの足音をしっかり聴き取り、「この足音はお母さんの足音だ!」などと瞬時に判断しているのです。犬はこうした能力にも長けているため、家族が帰宅するのを少し早く窓辺で待つことがあります。
家族の足音や匂いを感知していなくても「まだかな」「遅いな」と、外を見ながら待ち惚けていることがあります。
まとめ
今回は犬が家の中から外を眺めている時の心理を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。同じような状況であっても、犬はさまざまな感情を持っているため、その時によって感情は異なります。状況や時間帯、様子からどのような心理を働かせているのか考えてみましょう。