犬がテーブルやイスの下に潜る時の心理とは
「気付くと、しばらく愛犬の姿が見えない…」という状況を経験したことのある飼い主さんは多いと思います。少し捜してみると見つかることがほとんどですが、中にはテーブルやイスの下に潜っていることもあります。いったいなぜ、テーブルやイスの下に潜っているのでしょうか。
1.恐怖から逃れようとしている
雷が鳴っている、工事の音が聞こえているなど、犬にとって怖いシチュエーションが続いている場合、その恐怖から身を隠そうとテーブルやイスの下に潜ることがあります。テーブルやイスの下に身を隠すことで、その恐怖から逃れられると思っているのでしょう。
このように恐怖を感じているためにテーブルやイスの下に潜っている場合は、体が小刻みにぶるぶると震えていたり、不安そうに上目遣いでこちらを見てきたりします。
飼い主としては、その場から出してあげたいと思うかもしれませんが、無理に引きずり出してしまうと、かえって恐怖が増してしまう恐れがあります。
愛犬がこのように恐怖を感じているようであれば、愛犬が隠れているテーブルやイスの近くに行き、「大丈夫だよ」などと声をかけたり、優しく撫でてあげたりしましょう。気分が落ち着けば、犬の方から出てきてくれるはずです。
2.拗ねている
飼い主に「かまって」と何度もアピールしているにもかかわらず、飼い主がスマホやテレビなどに夢中でかまってくれないという場合、犬も「もう知らない!」と拗ねてしまい、テーブルやイスの下に潜り込むことがあります。
この場合は、不安を感じている様子もなく、名前を呼んでも無視をしたり、チラッとこちらに視線を向けるだけで近寄ってこなかったりします。
「かまってほしいのに、かまってくれなかった」という理由であれば、飼い主も心当たりがあるはずです。「ごめんね」などと声をかけ、愛犬に出てきてもらえるよう呼びかけてみてください。おもちゃを使って「一緒に遊ぼう」と誘ってみるのもいいですね。
3.静かに休みたいから
姿が見えなくなった愛犬を探していたら、テーブルやイスの下で休んでいたという姿を発見したことがある飼い主も多いのではないでしょうか。この場合は、単純に愛犬にとって、その場所が休憩場所として居心地が良かったと考えられます。
テーブルやイスの下は、少々暗く、狭い場所です。また、屋根となる部分も存在するため、犬にとって敵に見つかりにくく、落ち着ける場所なのです。
ゆったりとリラックスしているような様子で休んでいる場合は、飼い主は邪魔してはいけません。しっかり愛犬が休めるよう、少し離れた場所から様子を見ていてあげましょう。
4.悪い事をしてしまった
テーブルやイスの下に潜り、身を隠すような行動をしている犬の中には、自分が悪い事をしてしまったと自覚しているために隠れている子もいます。
例えば、おしっこをトイレ以外の場所でしてしまったり、間違えて飼い主に向かって唸ってしまったり…。実は飼い主が見つけていないところで、物を破壊してしまったということもあるでしょう。
こうした罪悪感、あるいは「飼い主に怒られる」「怒っているかも」という思いから、テーブルやイスの下に潜り込み、しばらく隠れていようと考えているのです。
飼い主が気付いていないところで悪事を働いている可能性があるので、上記3つに心当たりがない場合は、家のどこかで異変が起きていないか探してみましょう。
5.体調に異変を感じている
不安なことが起きるとテーブルやイスの下に潜るというケースは、最初に紹介しています。しかし、中には自分の体に違和感があり、不安からテーブルの下に潜る犬もいます。
その日の愛犬の様子に違和感はありませんでしたか。足を引きずっていたり、ごはんをあまり食べなかったり、嘔吐や下痢などの症状がなかったか、再度思い返してみてください。
ぶるぶると異常なまでに震えていたり、「く~ん」といつもとは違う鳴き声を出している場合は、一度かかりつけの動物病院で診察や検査をしてもらいましょう。
まとめ
今回は、犬がテーブルやイスの下に潜る時の心理を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。「なぜ?」と思う行動ですが、そこには犬なりの理由が隠されています。その理由を飼い主は察知し、それぞれに合った適切な対応をとりましょう。