1.「おやつ持ってないじゃん」
何か食べ物を手に持っていなければオテをしてくれないことがあります。犬のしつけを行うときや芸を教えるとき、ご褒美としておやつを利用することがありますね。おやつを利用することは決して悪いことではないのですが、おやつがなければ指示に従ってくれないということを避けるため、おやつなしでも指示に従えるようにトレーニングすると良いです。
犬にオテをさせるシチュエーションと言えば、ごはんを与えるときやおやつを与えるときが多いですよね。何か食べ物を手に持っていなければ「おやつ持ってないからしませんよ」という犬がいます。逆に、犬がオテをするときの気持ちを考えると、何か食べ物がもらえるのではないかという期待の気持ちが強く込められているのかもしれません。
2.「手に触れられたくないもん」
手に触れられることが苦手でオテをしてくれないことがあります。手に触れられたくない理由は様々です。たとえば、爪を切られたり、腕に注射を打たれたりなどの経験をし、“手に触れられると嫌なことをされる”と学習してしまい、オテさえもしなくなってしまう犬がいます。
オテをすることには元々抵抗はなかったけれど、オテをしたときに手をギュッと握りしめられたことがあり、そのことが嫌でオテをすることが嫌になってしまう犬もいます。
他には、爪切りはするけれどオテは絶対にしないという犬もいます。手に触れられることは苦手だけれど、爪を切ってもらうと歩きやすくなるという理由から許すのかもしれません。
3.「今は構ってほしくないです」
構ってほしくないときはオテをしてくれないことがあります。オテというコマンドに従って手を出し出すということは、確かに飼い主さんが教えてくれたことかもしれません。
しかし、手を差し出すということは、犬が本能的に行う仕草や行動でもあります。犬が何かを要求したいとき、飼い主さんの膝や腕に手を差し出したり乗せたりすることがありますよね。
これは犬が本能的に自然に行う仕草や行動ですが、それを活かして行われるのがオテのトレーニングなんです。おやつを見せてもオテをしてくれないということは、「今はおやつは食べなくていいです」ということです。
どうすればオテをしてくれるようになる?
犬がオテをしてくれないとき、「おやつ持ってないじゃん」という気持ちなのであれば、おやつを見せるだけですぐにオテをしてくれます。「今は構ってほしくないです」という気持ちなのであれば、構ってほしくなったときに自分からそっと手を差し出してきてくれるはずです。
では、手に触れられることが苦手で「手に触れられたくないもん」という気持ちの犬に対してはどうでしょうか。できる対応についていくつか例をあげてみましょう。
犬の手に触れないこと、犬の手を握らないこと
手に触れられることが苦手な犬は、オテと言われて差し出した手をすぐに引っ込めることがあります。それでもOKにしてあげるのはどうでしょうか。犬が自分の手を人の手に乗せることができなくても、人が犬の手を握ることができなくても、指示に従って行動することができたわけです。
オテと言われて手を差し出すだけでも、その犬にとっては勇気のいる行為だったと思います。無理やり手に触れようとはしないんだということがわかれば、いつかそっと犬が自分の手を人の手に乗せてくれる日がくるかもしれません。
まとめ
犬がオテをしてくれない時の気持ちを3つ考えてみました。
- 「おやつ持ってないじゃん」
- 「手に触れられたくないもん」
- 「今は構ってほしくないです」
おそらく、この中のどれかに当てはまるはずです。しかし、この人にはオテをするけれど、この人には絶対にオテはしないぞ!という犬もいますので、オテをしてもらうための攻略法が難しい犬もいます。その犬の気持ちになってじっくり考えてみる必要がありそうです。