1.ワクワクしたい
犬は「フィールドワーク」がしたい
もともと平原を群れで移動しながら生活していた犬には「フィールドワークをしたい」という欲求があります。その欲求を叶えるために、犬には毎日のお散歩が必要になっています。
人間の場合のフィールドワークとは、現場での採集や調査および研究をすることです。犬の場合もお散歩において、ただ歩いて運動不足を解消するだけではなく「探索をすること」が大切です。
犬は飼い主さんと「共同作業」がしたい
ヒトが野生のオオカミを家畜化し共生するようになってから、イヌは人間の仕事のパートナーとなりました。どうして違う種族のヒトとイヌが共生できたかというと、イヌには「仕事をしたい」「褒められたい」という欲求があることが理由の1つと考えられます。
犬たちは飼い主さんと「共同作業」をすることが大好きなので、家庭犬の場合は毎日のお散歩や遊びを通じて「一緒にワクワクしたい」と思っています。
そのため、ただ歩くだけでなく、
- お散歩コースを変えてみる
- 土や砂浜など自然素材の地面を歩く
- 匂いを満足するまで嗅がせてあげる
- 一緒に探索する意識を持つ
ということを意識すると、犬たちにとって毎日のお散歩がワクワクする大冒険となるでしょう。
2.チャレンジしたい
犬は「仕事」で認められたい
犬は作業や仕事をして飼い主に認められることに喜びを感じます。犬たちが一生懸命コマンドを覚えてくれるのも、コマンドを正確に実行して飼い主さんに褒めて認められることが嬉しいからです。
新しいチャレンジで毎日にハリを
子犬の頃に「お座り」や「待て」など一通りの基本的なコマンドを覚えてしまうと、新しいことをさせる機会が減ってしまいがちです。そのため愛犬に「新しいことにチャレンジする」という経験を与えてあげると、犬たちの毎日にハリが出ます。
- 新しい遊びをする
- 頭を使う遊びをする
- 新しいコマンドを覚える
- コマンドとコマンドを組み合わせてみる
など、愛犬に「チャレンジ」の機会を与えてみましょう。
いろいろなコマンドを一気に覚えるのは大変なので、1つずつじっくりとチャレンジしてみると良いでしょう。できなかったことができるようになること、そして飼い主さんに褒めて認めてもらうことによって、愛犬は喜びを感じて自信がつくでしょう。
3.意思疎通がしたい
表情による意思疎通
イヌはヒトと共生を始めてから表情筋が豊かに進化したと言われています。それは言葉を話せないイヌがヒトに、その表情によって意思を伝えやすくするためと言われています。その他にも、犬は目線や態度、声の高さなど、さまざまな方法で私たちに意思を伝えようとしています。
また犬は人間の表情を読み取ることができると言われています。愛犬の表情から気持ちを読み取ってあげると同時に、飼い主さんも接する時の表情を意識してみると犬たちにも飼い主さんの感情が伝わりやすくなると考えられます。
犬の行動には必ず理由がある
犬は私たちよりもシンプルに物事を考えますので、認知症など病気によるものを除き犬の行動1つ1つには意味があります。「無駄吠え」と言われる吠える癖や唸り声でさえも、犬たちにとっては大切な意思表示の1つです。
「なぜ吠えているのか」「なぜ唸っているのか」と愛犬の理由を知ろうとすることが大切です。飼い主さんとの共同作業やチャレンジの時だけでなく、日常の中の何気ないときにもぜひ愛犬と意思疎通を心がけてみましょう。
まとめ
毎日一緒に暮らしていると、愛犬がいるのが当たり前という感覚になります。愛犬にとっては「いつも通りの安心安全」はとても大切なものです。
しかしそれと同時に、飼い主さんと
- ワクワクすること
- チャレンジすること
- 意思疎通をすること
も望んでいます。
愛犬との暮らしの中でこの3つのことを少し意識してみると、良いハリが生まれて愛犬との暮らしがより充実したものになるでしょう。