犬が床を舐める理由は?対処法や悪影響についてご紹介

犬が床を舐める理由は?対処法や悪影響についてご紹介

この記事をご覧の方は「愛犬が床を舐めてしまう」とお悩みの方ではないでしょうか?掃除していても床を舐めるのは不衛生であり、犬の体にも悪いからやめてほしいと思いますよね。今回は犬が床を舐める理由とリスク、具体的な対策について解説していきます。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

犬が床を舐める理由

床を舐めている犬

退屈だから

あなたの愛犬は構ってあげることが出来ない時に、よく床を舐めていませんか?犬は「暇だな~」と感じている時に床を舐めることがあるようです。始めはなんとなく暇つぶしに床を舐めていただけでも、それが癖になってしまい習慣化してしまう事もあるよう。

あまりに頻繁に床を舐めているようであれば、暇を感じている時間も多いはず。もちろん四六時中愛犬を構ってあげることは出来ませんが、愛犬が気に入ってくれるような1人遊びが出来るオモチャを用意してあげると良いかもしれません。

飼い主さんに構ってもらいたい

愛犬が床を舐めていた時に「やめなさ~い」などと、声をかけながら近寄って行ったことはありませんか?なかには「退屈で床を舐めていたら飼い主さんが構ってくれた!」と学習してしてしまい、飼い主さんの気を引くためにわざと床を舐めているワンちゃんもいるようです。

犬はとても賢い生き物なので何度か繰り返し経験したことは、良くも悪くも学習してしまいます。愛犬が床を舐めるのを止めさせていのであれば「床を舐めても良いことはない」と言うことを学習してもらうため、しつけをし直さなければいけません。愛犬が床を舐め始めても、家族全員で無視をして構わないようにしてみましょう。

胃がムカムカしている

犬は胃がムカムカしている時も床を舐めてしまうことがあります。犬の胃がムカムカしてしまう原因は非常に多く、お腹が空いている時、胃の調子が悪くて胃酸が多く出ている時、消化不良を起こしている時、またストレスで胃が荒れている時などが考えられます。

ご飯を食べた後に胃を落ち着かせるために床を舐めることもあるようですが、消化不良を起こし「吐きたい」という意思がある時は、長い時間床を舐め続けることもあるよう。犬はご飯をもの凄いスピードで平らげてしまう子が多いですが、早食いが消化不良の原因になることもあるようです。

一気にご飯を食べてしまわないよう、数回に分けてみる、また早食いを防止するお皿を使用するなど工夫してみましょう。

不安やストレスを解消するため

何か不安なことがあった時やストレスを解消したい時にも、犬は床を舐めてしまうことがあるよう。飼い主さんとのコミュニケーション不足を不安に感じてしまう子もいるでしょうし、運動不足や環境の変化が大きなストレスになってしまう個体もいます。そして去勢手術をしていないワンちゃんは、性ホルモンによるストレスで床を舐めてしまうこともあります。

当然ですが愛犬とは言葉で会話することは出来ません。そのぶん飼い主さんは出来る限り笑顔を絶やすことなく、つねに穏やかな気持ちで愛犬と接することで、不安感を取り除いてあげることが出来るはず。またストレスの原因がはっきりと分かっている場合は、その原因をしっかりと取り除いてあげましょう。

床に食べ物のニオイが残っている

飼い主さんの食事が終わった後のテーブル付近、またキッチン回りなどをクンクンしながら床を舐めている場合は、床に食べ物のニオイが残っていて舐めていると考えられます。

犬を飼われている方であれば、床に食べ物を落とさないよう気をつけて生活しているでしょうし、もし落としてしまっても、すぐに拾ってサッと拭き掃除される方がほとんどだと思いいます。しかし皆さんご存知の通り、犬は優れた嗅覚をもつ生き物。美味しそうな食べ物のニオイが気になって床を舐めてしまう事もあるようです。

自律神経の乱れ

犬が床をなめる場合、自律神経の乱れも疑われます。自律神経とは内臓などの機能調整に関わる神経のことです。この自律神経が乱れることにより、胃腸の働きにも狂いが生じ場合によっては嘔吐などの症状も見受けられます。犬の自律神経が乱れる原因としては飼い主さんの不規則な生活や長時間テレビを点け続けているなどが挙げられます。

性ホルモンによるストレス

去勢前のオス犬の場合、性ホルモンの影響で犬が落ち着かない状態になることがあります。この際、犬にとっても理解しがたいイライラが発生するため、ストレス発散のために床をなめているのかもしれません。性ホルモンによる影響は去勢手術を施すことで、軽減されます。

ご飯がほしいアピール

床をなめる理由として、「お腹が空いたからご飯が欲しい」と犬なりのアピールであることも考えられます。もし、ご飯と声をかけてみて大喜びで駆け寄ってくるのであれば、ご飯の催促だった可能性が高いです。

ただし、床をなめてからご飯を与えてしまうと習慣化してしまい、今後も催促の度に床をなめ続けてしまう恐れがあります。あくまで声かけだけに留めることをオススメします。

リラックスしている

犬は食後などリラックスしているときに前足や身体などをなめることがありますが、中にはその延長として床をなめてしまう子もいます。大抵は少しなめると満足しますが、念のため犬が食後くつろぐ場所は清潔に掃除しておきましょう。

老犬が床を舐める理由とは

老犬も若い犬同様ストレスや退屈などを理由に床をなめることがあります。ただ、それらとは別に老犬の場合は歯周病など病気の可能性も疑いましょう。歯周病を患うと犬は臭くなった自分の口臭を気にし、床や物などをなめる仕草をすることがあります。

特に高齢犬は老化に伴い唾液量が減少し口腔内に歯石が蓄積しやすくなるため歯周病の発症リスクが高まります。床以外にソファーやカーペットをなめる場合もあるため、類似する仕草を見かけ犬の口臭が臭いと感じた際は早めに動物病院を受診されることを推奨します。

犬が床を舐めると悪影響はある?

床のニオイを嗅ぐ犬

ワックスに注意

ご自宅のフローリングにワックスを塗っているご家庭も多いですよね。市販のフローロング用ワックスは室内で使用するものなので劇毒物ではありませんが、もちろん口にするものでもありません。有毒性は低いものの毎日頻繁に舐めていると、嘔吐や下痢を起こす可能性もあります。

またご自宅で簡単に使用できるフローリングワックスは、水に溶けやすい石油系のものが多いとか。犬が床を舐めることで、体内に有害物質が入ってしまう危険性もあります。ペットを飼っているご家庭用に犬が舐めても安全なフローリングワックスも販売されているのでそちらの使用をお勧めします。

ミツロウのワックスもあり、安全性も高いといわれています。ご家庭に合ったものを選んであげましょう。

犬が床を舐める時の対策方法

床を舐めてしまう原因が分かっても対策を施さなければ問題は解決しません。 それでは、具体的にどのような対策を施せばやめさせられるのか?ここでは犬が床を舐めてしまう際、試したい対策方法を解説します。

①遊びでストレス解消

犬がストレスや運動不足によって床を舐めてしまう場合、適度な遊びを増やしてあげることが効果的です。犬は品種によって必要とする運動量が変化し、小型犬か大型犬かによっても大きく異なります。

適度な運動はストレス解消だけでなく適切な体重管理をする上でも重要です。散歩に連れていくのが困難な場合は室内でのおもちゃ遊びなど、できる範囲で運動時間を増やしてあげましょう。

②床掃除

どうしても犬が床を舐めてしまう場合、頻繁に舐める場所は優先的に掃除しましょう。埃やゴミなどを舐めてしまうと不衛生なだけでなく犬の体調を崩す恐れもあります。この際、掃除目的で使用する道具にも注意を払いましょう。

特に床掃除用洗剤や消毒用アルコールは犬にとって有害であることが多いです。ペット用洗剤を用いる、犬が直接洗剤を舐めないよう気を配るなどの配慮も必要です。

③しつけ用スプレー

犬が床を舐める場所にしつけ用スプレーを吹き付けることも有効です。犬が嫌いやすい香りをつけることにより問題行為をやめさせることが期待できます。犬用しつけスプレーは様々な商品が販売されており天然成分の物から、大容量タイプまで多種多彩です。愛犬と家庭の状況、使いやすさなど条件にあった商品を活用してみてください。

④食事回数と時間を調整

ご飯の催促が目的で床を舐める場合、食事の回数と時間を見直すことも検討してみてください。食事を少量でこまめに与える頻回食にすることで、犬が空腹感を感じにくくなり、床を舐める時間に合わせれば催促目的の床舐めがなくなるかもしれません。

注意点として、食事量を増やすのではなく既存の量を分配する形で頻回食を導入してください。ご飯の量を増やしてしまうと犬の肥満を招く恐れがあります。

⑤去勢手術

発情期による性ホルモンの影響による床舐めを防ぐには、去勢手術を施すことをオススメします。去勢手術には床舐め防止以外にもストレス減少、病気の予防、問題行動の解消などといったメリットがあります。基本的に犬の去勢手術は生後半年以降から行える場合が多いです。まずは、かかりつけの獣医師に相談してみてください。

⑥床をなめても相手しない

床を舐めることで飼い主さんがご飯を用意する、遊んであげるなど反応してしまうと犬が「床を舐めれば飼い主さんが、かまってくれる」と覚えてしまうかもしれません。床を舐める行為と報酬が結びついてしまうと、しつけや対策を施しても繰り返し行うようになるため、犬が床を舐めてもすぐに相手しないことが大切です。

⑦飼い主さんの生活習慣を改善する

犬の自律神経が乱れている可能性がある場合、飼い主さんの生活習慣改善も必要となります。犬の自律神経が乱れてしまう原因は様々ですが、大きな要因は飼い主さんの乱れたライフスタイルです。

昼夜逆転した生活を過ごしている、夜遅くまで明かりやテレビなど光や音を発する電化製品を使用しているなど、生活が乱れている方は愛犬のためにも規則正しい生活を心掛けてみてください。

⑧動物病院を受診

犬が床を舐めるだけでなく嘔吐しそうな仕草をする、胃腸の調子が悪そう、口臭が臭いなどの症状も見られる場合は、早い段階から動物病院を受診されることを推奨します。 もしかすると、何かしらの病気を抱えている可能性も捨てきれません。早期発見は重症化を防ぐことに繋がりやすいです。

まとめ

フローリングの上で丸くなって寝る犬

犬が家の床を舐めてしまうのは、何らかの原因があることが多いよう。そしてあまり良い心理が働いていることはないようですね。

犬が舐めても大丈夫なワックスを使用することで、少しは安心できるかもしれませんが、毎日綺麗に掃除していてもハウスダストは少なからず残っていると思います。特にアレルギー体質やアトピーのワンちゃんは注意が必要かもしれません。

愛犬が床を舐めてしまう心理をしっかり突き止めて対処していきましょう。

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