1.威圧感を抱きにくいから
身体の大きさの違い
女性は男性に比べると、体格が小さく声も高めです。犬は野生の本能が強く残っている動物ですので、危険や他者とのトラブルを避けようとします。
そのため、男性と女性を比べた場合はより威圧感の弱い女性の方が親しみやすいという理由が考えられます。身体が大きいことは威圧感を抱きやすい大きな理由ですが、声の高さに関しても威圧感と関係があります。
声のトーンの違い
犬が「ウー…」と唸るときの声は「ワンワン!」と吠える声よりも低いです。そして、犬が不満なことがあるときに出す声もいつもより低い声です。一方、甘えるときや不安なときなどには「クーン」というような高い声を出します。飼い主さんにおねだりしているときや、嬉しくて興奮して吠えるときの声も通常より高めです。
このように、犬にとって高い声は「甘え」「嬉しい」「弱気」などの感情、低い声は「威嚇」「不満」「イライラ」などの感情であることが多いです。そのため、男性の低い声に威圧感を抱きやすいということが「犬は女性の方が好き」と言われている理由の1つです。
2.お世話する人が女性だから
こちらは各ご家庭によって異なりますが、そのわんちゃんのおうちでお母さんや娘さんなど、女性がお世話係である場合、わんちゃんは女性に親しみを持ちやすくなることが考えられます。
大好きなごはんをくれる人、お散歩に連れて行ってくれる人、まったりと一緒にくつろいでくれる人など、わんちゃんにとって「メリットのある人」が女性だと、家族以外でも女性の方が仲良くしやすい可能性があります。
3.接し方が優しいから
こちらも個人差のあることですが、一般的には男性の方が女性よりも力が強く、手も大きいことが多いです。そのため、なでるときの力加減が「女性の方が心地が良い」と感じている子の場合は、男性よりも女性に積極的にかかわろうとすることがあります。
男性には威嚇してしまって近付かせない子でも、女性には気を許して触らせてくれるということもあります。または、過去に男性から怖いことをされたというトラウマがある子は、たとえ別人であっても男性に恐怖心を抱き続けてしまうこともあります。
性別にかかわらず犬に好かれるポイント
犬が「男性よりも女性を好みやすい」と言われている理由を見てみると、犬が親しみを感じやすいポイントは「安心できるかどうか」であると考えられます。犬は優れた嗅覚や聴覚、そして視覚からも人間の性別を判断しています。
しかし、女性の方が好まれやすい理由をみると必ずしも性別の違いが理由ではないと考えられます。男性であっても声のトーンや大きさ、なでる力、接するときの姿勢が穏やかであれば犬に好まれる可能性が大いにあるということです。もちろん、性別の違いやもともとの個性によって体格や声の高さの違いはあります。
そのため、性別に関係なく、
- 高めのトーン
- 優しい口調
- 優しく触る
- 犬を見下ろさない
などに気を付けると犬に安心感を与えやすくなり、心を開いてもらえる可能性が高まります。
まとめ
「犬は男性よりも女性の方が好みやすい」と言われていますが、必ずそうとも限りません。私の愛犬は男性であっても自ら関わろうとしますし、「メスのわんちゃんは男性が好き」「オスのわんちゃんは女性が好き」という意見もあります。犬は嗅覚や聴覚がとても優れているので、体臭や声から人の性別を判断することができるでしょう。
しかし、必ず「男性が嫌われる」というわけではなく、その子にとって「安心できて心地が良い存在であるか」によると考えられます。
以前ペットシッターさんに依頼した際に担当してくれたのが男性だったのですが、とても物腰が柔らかく動作も穏やかな方でした。
その方には愛犬だけではなく、普段は知らない人に警戒心丸出しの愛猫たちも最初から懐いていましたので、動物と接するときの態度はとても重要なのだと実感しました。性別にかかわらず、犬と仲良くしたい場合には穏やかな態度を心がけると犬に安心感を与えやすくなります。
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50代以上 女性 匿名