1.毎日、変なニオイをつけていること
身だしなみやオシャレのひとつとして、人間が香水などの香りを身にまとう行動。犬には全く理解することができません。逆に、汗のニオイや皮脂のニオイ、その人間が持つ体臭は理解することができますし、犬は不快に感じることがありません。
「なんでそんな変なニオイをつけてきたの?」
お風呂上りのシャンプーやボディーソープの香りは、私たち人間にはとても心地良い香りですよね。しかし、愛犬は、「しばらく姿が見えないかと思ったら…なんでそんな変なニオイをつけてきたの?」と感じています。朝、香水を身にまとう飼い主さんに対して、「うわッ!変なニオイ!こっちに来ないで!」と拒否反応を見せているかもしれません。
2.家にひとり置き去りにすること
犬には“お留守番”は理解することができません。「なぜ、置き去りにするの?」「どうして一緒に連れて行ってくれないの?」「なんで家に閉じ込めておくの?」と感じています。
群れで生活をし、群れで行動するという本能や習性を持つ犬にとって、お留守番はただただ苦痛なだけなんです。常にリーダーである飼い主さんと一緒に行動し、楽しいことも困難なことも共有したいのです。
「警備の係りなの?」
お留守番が苦手で、飼い主さんが出かけるとわかると、急に吠えだす犬がいます。分離不安症になり、鳴き続ける犬がいます。粗相をしたり、家具を破壊するなど、問題行動がみられる犬がいます。そんなときは、群れの一員として、自宅の警備をお願いしてみると良いかもしれません。
決して、置き去りにするわけではなく、役割を与えるんだ、ということを理解してもらうのです。しっかり自宅を守ることができたら褒めてあげ、ご褒美のおやつを与えても良いです。理解してもらいたいのであれば、理解してもらうための方法を考えてみましょう。
3.大声で名前を呼びながら走ってきて抱きしめること
飼い主さんにとっては、愛情表現のひとつですよね。帰宅し、「○○ちゃ~ん♡!」と大きな声で名前を呼びながら愛犬の元へ駆け寄り抱きしめる。待ちに待った瞬間なのではないでしょうか。
もちろん、その愛情表現にしっかり応えてくれる犬もいます。しかし、その飼い主さんの行動を全く理解することができず、戸惑ったり、拒否して逃げ出したりする犬もいます。
「何!?なんなの!?」
相手が飼い主さんや家族であれば、毎日行われる行動に対して、慣れてしまっている犬もいるでしょう。では、相手が見知らぬ人間であったり、子供であったり、それほど親しくない相手である場合はどうでしょう。これから何をされるのか理解できず、きっと、不安な気持ちと恐怖心でいっぱいなはずです。
犬と接するときは、優しい声で名前を呼び、そっと近寄り、まずは手を差し出してみてください。唸り声をあげたり、吠えるなどし、拒否する犬もいます。差し出された手のニオイを嗅ぎ、相手を知ろうとする犬もいます。
4.「何で走らないの!?」と言われること
愛犬を連れて行ってあげたいドッグラン。犬も喜ぶドッグラン。その名の通り、犬が自由に走り回って楽しむことができる場所です。普段のお散歩では、リードに繋がれていますから、飼い主さんが一緒に走ってくれない限り、犬が思いっきり走ることはできません。ですから、思う存分走らせてあげたい!という気持ちから、連れて行ってあげたいと思いますよね。
「走るとは限りませんけども…」
ドッグランでは、「走っておいで!」とか「遊んでおいで!」とか「お友達いるよ!」なんて飼い主さんの言葉が飛び交います。
しかし、走ることもせず、遊ぶこともせず、他の犬の接することもせず過ごす犬がいます。ただボーッと立ち尽くしている犬がいたり、地面に伏せて日向ぼっこをする犬がいたり、木陰の芝生でお昼寝を始める犬がいたりします。
飼い主さんの愛犬を思いっきり走らせてあげたいという気持ちや「走っておいて!」と言われること、ドッグランへ連れて行く行動すら理解できない犬もいるようです。
まとめ
犬が「理解できない!」と感じている人間の行動には、
- 毎日、変なニオイをつけていること
- 家にひとり置き去りにすること
- 大声で名前を呼びながら走ってきて抱きしめること
- 「何で走らないの!?」と言われること
などがあるのではないでしょうか。香水のニオイは大嫌いだけど、飼い主さんの汗や皮脂のニオイは大好き♡なんて犬がいますよね。お父さんの枕に頭や身体をしきりにスリスリしたりして…。私たちに理解できない犬の行動があることと同じように、犬にも理解できない人間の行動が山ほどあるのではないでしょうか。