犬の心理①うれしい!楽しい♪
犬がブンブンとしっぽを振り回している時の心理として、まず考えられるのが喜びの気持ちを表現しているということです。
- 「飼い主さんが帰ってきて幸せ♡」
- 「ご飯がもらえてうれしい!」
- 「お散歩がとても楽しい♪」
- 「おもちゃ遊びで興奮する!」
お尻も一緒に左右にブンブンと振り回すような尻尾の振り方をしている時は、犬の「うれしい」「楽しい」という気持ちのあらわれだと思います。尻尾の振りが大きければ大きい程、喜びの気持ちの強さや興奮状態が高まっていると考えられます。
このようなポジティブな心理で尻尾を振っている時は、尻尾を腰の位置よりも高く上げていて、振るスピードも速い傾向にあります。
また、尻尾を振っている時に飼い主さんの顔を笑顔で見上げていたり、楽しみにしている公園やおもちゃなど目的となるものを見つめていることも多いでしょう。
犬の心理②甘え、要求
犬が尻尾をブンブン振るのは、ただ喜びの気持ちを表現しているだけでなく、飼い主さんや近くにいる人・他の犬に対する甘えの気持ちや要求の意思表示の場合もあります。
飼い主さんや好きな人に対して、尻尾や腰をやや下げるようにして大きく振りながら「なでて~♡」と言わんばかりにすり寄っていくことがあります。体をくねくねとさせながら、人の足に体をこすりつけたり、なでてもらうために人の手の下に頭を潜り込ませたりもするでしょう。
また、尻尾をブンブンと振って「お散歩行こう!」「おやつ食べたい!」などと、要求の気持ちをあらわすこともあります。そのような行動を取ることで飼い主さんの目が自分に向いたり、要求に応えてもらえた経験があったりするため、尻尾を振って要求やアピールをするようになると考えられます。
犬の心理③不安、警戒
犬が尻尾を振っているのは、「うれしい」「楽しい」などポジティブな感情のあらわれだと考えられがちですが、実はそうとは限りません。犬が尻尾を振るのは感情表現の種類のひとつで、怒っている時や怖がっている時、不安に感じている時などにも見られる行動です。
犬が尻尾をブンブンと大きく振っていると楽しそうな様子に見えますが、中には警戒心を抱いている時や不安を感じている時にもそのような振り方をすることがあります。
警戒心や不安を抱えて、周囲の様子を伺っている時には尻尾を水平またはやや下げながらゆっくりと左右に振ります。ゆっくりと左右に尻尾を振っている時には、「これは何だろう?」「どうしたらいいんだろう?」と状況を観察しながら、どのような行動に出るべきか考えていると思ってください。
犬の様子を見てそのまま待ってあげるか、強い不安を感じている時はその場を離れたり不安要素を取り除いてあげるなどするといいでしょう。
まとめ
犬が尻尾をブンブンと尻尾を振っていると「楽しそう」「うれしいのかな?」と思ってしまいがちですが、実はそれだけではないということを覚えておいてください。
もちろん、尻尾をブンブンと振って、飼い主さんと楽しいお散歩に行けることや、大好きなおやつをもらうことなどによる喜びの気持ちをあらわしていることが多いと思います。
また、なでてもらいたいという気持ちから、お尻ごと尻尾を左右に振って甘えてくることもあるでしょう。その他に、体と平行の高さで尻尾を振っている時は不安や警戒心を持って様子を伺っているとも考えられています。
どのような心理で尻尾を振っているかは、その時の犬の表情や体の他の部分の動きとあわせて判断するようにしましょう。日頃から触れ合い、犬の感情の変化について誰よりも詳しい飼い主さんだからこそ、感情とボディランゲージのつながりを把握出来るはず。犬の様子をしっかりと観察して気持ちを理解してあげてくださいね。