犬が苦手な生活音
私たち人間と暮らす犬たちは、毎日の暮らしの中で受ける「生活音」からの刺激を避けることができません。子犬の頃、お家へやって来たばかりの頃は、はじめての音に驚くばかりです。成長するにつれて、いつの間にか聞き慣れたその音に驚くことはなくなるかもしれません。
しかし、それは慣れただけであって、決して心地よい音ではありません。犬の本能として苦手な音があります。その犬が苦手とする音があります。何かトラウマによって苦手な音を持つ犬がいます。その音によって、ストレスを抱えながら生活をしているかもしれません。体調不良の原因になってしまうこともありますし、健康寿命にも関わるかもしれません。
1.掃除機の音
掃除機の音を怖がり、驚く犬は多いものです。私たち人間にも騒音だと感じるほどの大きな音がしますし、犬にとっては得体の知れない恐ろしい物体でしかありません。
床の上を這い、けたたましい音を立て、時には自分に向かって迫って来ることだってあります。飼い主さんが掃除機を取り出すと隠れてしまう犬もいます。勇敢に立ち向かい、掃除機と闘う犬もいます。自分のお気に入りの場所へ行き、知らん顔をする犬もいます。
しかし、どのタイプの犬もストレスを感じているに違いありません。他の家族がお散歩へ連れて行っている間に掃除機をかける、犬を他の部屋へ移動させて掃除機をかけるなどし、犬が驚いてしまわないよう工夫してあげると良いのではないでしょうか。
2.携帯電話の音
突然に鳴りだす携帯電話の着信音。家の中のどこにいても気づけるように、音量が大きく設定されていることもありますね。掃除機よりもテレビよりも、犬が驚きやすい生活音かもしれません。眠っているとき、朝のアラームが鳴りだすこともあります。犬だって安心してぐっすり眠っているでしょうから、
突然の大きな音に驚き、朝の目覚めが悪くなっているかもしれません。飼い主さんとは一緒に寝たがらない、飼い主さんと同じ部屋にいたがらない、そんな理由にもなっているかもしれません。聞き慣れてはいるかもしれませんが、音が鳴る度に驚き、ストレスを感じている犬もいるはずです。
スマートフォンでゲームをしたり、動画を観たり、つい音量が大きくなってしまうことがあると思います。可能であれば、イヤホンをするなどし、犬が驚いてしまわないように工夫してあげると良いのではないでしょうか。
3.テレビの音
犬が驚くほどの大音量でテレビを見ている飼い主さんはいらっしゃらないかもしれません。しかし、犬にとっては、驚いてしまうような音が流れてきやすい生活家電です。
たとえば、アクション映画やホラー映画を観ているとき、私たちも思わずビクッと驚いてしまうほどの大きな音が流れてくることがありますね。犬には、それだけではありません。聞いたことのない動物の鳴き声、苦手な雷や花火の音、機械音やエンジン音、人間の笑い声や叫び声。
そして、得体の知れない音には何よりもストレスを感じます。どんなに聞いたところで、その音の正体を知ることができず、聞く度に驚き、不安になってしまうからです。テレビを見るときは、なるべく小さな音にしましょう。愛犬の寝床やケージは、テレビやスピーカーから離れた場所に置いてあげましょう。
まとめ
犬が驚いてしまう生活音の中から、
- 掃除機の音
- 携帯電話の音
- テレビの音
この3つをテーマにご紹介しました。生活音による刺激は、どうしても避けることができません。慣れてもらうしかない、という生活音だってあります。
しかし、音を最小限にしたり、音の刺激を減らすための対策をするなど、愛犬が音に驚いてしまわないための工夫をしてあげることはできます。生活音によるストレスや体調不良はないか、日々の愛犬の様子にも注目してあげてください。