季節の変わり目の体調不良どうしたらいい?
季節の変わり目は、昼夜の寒暖差などによって、犬も体調を崩しやすくなります。急に真夏のように暑くなったり、急に冬のように寒くなったり。お散歩の途中、急な通り雨にも遭いやすくなるかもしれません。
お天気が不安定なように、私たち人間も犬も体調を崩しやすくなります。お散歩や運動や家事なども少しは楽にして、体調と相談しつつ、愛犬と快適な一日を送れるように対策を行ってみましょう。
1.外の空気を感じる
室内で過ごすことの多い犬のカラダは、夏は冷房に、冬は暖房に慣れてしまっています。そうすると、室内とは違う外の空気に触れたとき、カラダが驚いてしまいます。
冷たい空気や暖かい空気を逃さないためにと、あまり換気をしないことがあるかもしれません。犬が外の空気を感じることができるように、そして、よどんだ室内と空気と澄んだ外の空気を入れ替えるように、こまめな換気を行うようにしてみましょう。室内と外の空気の違いにカラダが驚きにくくなります。
2.湿度に注意する
ジメジメとした湿度の高い季節が終わると、空気が乾燥しやすくなります。昼間はまだ湿度が高くても、夜の寝ている間にグッと湿度が下がることがあります。朝起きたとき、何だか喉がイガイガしたり、鼻の奥が乾燥して痛いなんて日はありませんか?犬も同じです。空気が乾燥すると、気管や皮膚に影響を及ぼしやすくなります。
室内の温度と湿度を適切に管理し、空気が乾燥している日には、加湿器を用意してあげると良いです。加湿器がなくても、濡れたタオルを室内に干しておくだけでも良い対策になります。
3.急激に運動させないこと
夏の暑さからお散歩や運動を控えさせているという飼い主さんもいらっしゃるでしょう。お散歩が大好きな犬たちも、夏の暑さには勝てないようで、歩くスピードが遅くなったり、お散歩や運動をしたがらない日もあると思います。季節の変わり目になると、朝晩の空気が冷たく感じられ、何だか張り切ってお散歩したくなりますよね。
しかし、犬にだって、夏の疲労がたまっています。夏バテしているかもしれません。足腰の筋力も低下してしまっているかもしれません。お散歩や運動が快適になりつつありますが、急激な運動は体調不良やケガの原因になりやすいです。愛犬の体調や様子をみながら、少しずつ運動量を増やすようにしましょう。
4.寒さ対策を忘れずに
寒暖差の激しい季節の変わり目ですから、急に冷え込む夜や朝があるかもしれません。愛犬の寝床には、暖かいブランケットを用意するなどし、寒さ対策を行ってあげましょう。
子犬や老犬は体温調節が上手くできません。室内の気温や湿度を確認しつつ、必要であれば、防寒対策として服を着せてあげるのも良いです。お散歩やお出かけをするときも、バッグの中にブランケットや服を一枚入れておくと助けになります。
季節の変わり目に起きやすい体調不良の症状
食欲不振や嘔吐
夏の暑さによって、カラダには疲れが蓄積されています。胃腸の働きが弱くなっているかもしれません。季節の変わり目には、食欲が低下してしまい、ごはんを食べ残したり、全く食べない日もあるかもしれません。
そんなときは、無理に食べさせようとはせず、犬が自ら食べるまで待ってあげましょう。胃腸の調子に合わせて、犬自身が調整しながら食べている可能性があります。胃腸や内臓の働きが弱くなっているときは、嘔吐してしまうこともあります。
軟便や下痢
軟便や下痢も同じように、胃腸の働きが弱くなり、起きている可能性があります。あまりにも長く続くようであれば、ごはんの量を減らしても良いと思います。
消化しやすいように、お湯をかけてやわらかくふやかしてから食べさせる方法もあります。食欲があればまだ良いのですが、食欲もなく、軟便や下痢が続くようであれば、さらに悪化してしまう前に、かかりつけの獣医師にご相談ください。
まとめ
犬が体調を崩しやすくなる季節の変わり目にも、元気に過ごしてもらうために欠かせない対策があります。
- 室内と外の空気の違いにカラダが驚いてしまわないように外の空気を感じること
- 気管や皮膚が乾燥しないように湿度を管理すること
- 急激に運動させないこと
- 寒さ対策を行うこと(とくに子犬と老犬は忘れずに)
夏の強い日差しのせいで叶わなかった日向ぼっこも、朝陽や夕陽の時間に外に出てみると良いのではないでしょうか。日向ぼっこをすることで、セロトニンというホルモンの分泌が活性化され、自律神経も整いますので、体調不良の改善にも役立ちます。