犬のヒゲが白くなっているのは何故?病気の可能性はあるの?

犬のヒゲが白くなっているのは何故?病気の可能性はあるの?

ふと気がつくと、愛犬のヒゲが白くなっていることがあると思います。犬のヒゲが白くなる原因は何なのでしょうか?病気や異常の可能性はあるのでしょうか?

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記事の監修

  • 獣医師
  • 平松育子
  • (AEAJ認定アロマテラピーインストラクター・ペットライター )

獣医師・AEAJ認定アロマテラピーインストラクター・ペットライター
山口大学農学部獣医学科(現:共同獣医学部)卒業。2006年3月~2023年3月 有限会社ふくふく動物病院 取締役・院長。ジェネラリストですが、得意分野は皮膚疾患です。
獣医師歴26年(2023年4月現在)の経験を活かし、ペットの病気やペットと楽しむアロマに関する情報をお届けします。

犬のヒゲが白くなる原因①加齢やストレスによる白髪

柴犬の横顔

犬のヒゲが白くなる原因のほとんどは、白髪に変化したということです。白髪になる原因は主に「加齢」と「ストレス」です。

加齢による白髪というと、かなり年老いてからなるものというイメージがあるかもしれません。しかし、犬の場合3~4歳頃から白髪が出始めたり、ヒゲが白くなることがあるのです。人間の年齢に換算するとまだ20代後半~30代ですが、人でも“若白髪”というものがあるように比較的早くから白髪が発生することは不思議なことではありません。

犬種によっても異なりますが、犬の場合ヒゲの生えている口まわりから白くなってくることが多く、特に黒や茶など毛色が濃い犬は年齢の若い頃から目立ちやすいのです。体毛の場合は1本が真っ白になるというよりは、徐々に退色して全体的に毛色が薄くなっていきますが、ヒゲの場合ははっきりと白くなることが多いようです。

また、年齢に関わらずストレスを感じることで白髪が発生することも。引っ越しなどで環境の変化があったり、留守番時間が長くなったり、子どもが生まれて家族構成が変わったりすることがストレスになってしまうことは少なくありません。

また、メディアで取り上げられたこともありますが、飼い主の死など強烈なショックを感じた時に、一気に体全体が白くなってしまった犬もいます。

犬のヒゲが白くなる原因②血行不良や皮膚疾患

体をかくビーグル

体調を崩したり、生活習慣の乱れがあった時に、白髪が発生することもあります。運動不足や睡眠不足などが原因で体のめぐりが悪くなって血行不良を起こし、毛根に栄養をしっかりと運ぶことが出来なくなってしまうのです。

血行不良を引き起こしやすい原因のひとつとして、タバコの受動喫煙が考えられています。飼い主など身近な人が室内や犬の近距離で喫煙することで、その副流煙を吸い込んで有害物質を取り入れてしまうことも。さらに、有害物質を体外に排出されるため、ビタミンが多量に使われて栄養不足に陥ってしまうこともあるのです。

また、ヒゲが白髪になっているだけでなく周辺の皮膚に炎症が起きていたり、フケが出ていたりする場合は皮膚疾患によるものかもしれません。皮膚の異常が間接的な原因となって、ヒゲにもダメージを与えてしまって白髪にしてしまっている可能性があるので注意しましょう。

犬のヒゲが白くなった時の改善方法や対策

なでられているバーニーズ

犬のヒゲが白くなったとしても、その原因は加齢やストレスによる白髪であることがほとんどのため特に治療などを行う必要はありません。ただし、運動不足や睡眠不足、栄養不足など犬の生活習慣が乱れている場合には、健康的な生活へ整えるようにしましょう。

また、老化による身体的なトラブルを防ぐために、年齢に合わせた食事や運動の内容に変えるなどしてケアしてあげることも大切だと思います。

短期間で急激に白髪が増えた場合には、犬に過度なストレスがかかっていないかを確認して愛犬との接し方や生活リズムを見直してみるといいでしょう。

また、ヒゲが白くなっていて気になる場合でも、決して抜かないようにしましょう。ヒゲは太く毛根もしっかりとしているため、無理に抜こうとすると強い痛みが発生、炎症などを引き起こすことがあります。必要のなくなったヒゲは抜けて生え変わるので、自然のサイクルに任せるようにしてくださいね。

ただし、フケが増えていたり、皮膚自体にトラブルが起きている場合には念のため動物病院で相談してみるといいでしょう。

まとめ

首をかしげるミニチュアシュナウザー

犬のヒゲが白くなることはよく見られる現象で、そのほとんどは加齢による白髪と考えられています。加齢による白髪の場合は、特別な対応や治療などは必要ありませんが、それを機に年齢に応じたボディケアや食事管理を考えてみてもいいかもしれません。

また、短期間に急激に白いひげが増えた場合は、何らかのストレスがかかっている可能性も。愛犬とのコミュニケーションや生活リズムを見直してみるといいでしょう。

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