犬の尻尾の揺れ幅によって気持ちの強さがわかる
「犬の感情は尻尾の状態を見ることで分かる」そういったお話を聞いたことがある人はたくさんいると思います。実際にそのときの尻尾の状態を見ることで犬の気持ちを大まかに知ることができるといえるでしょう。
突然ですが犬が尻尾を左右均等にゆっくりゆさゆさ揺らしているときはどんな気持ちになっていると思いますか?おそらく「楽しい気持ちになっているんじゃないの?」「喜んでいるのかな?」そう感じる人はたくさんいるのではないでしょうか。
しかし、基本的に犬が左右に尻尾を揺らすという行為はある感情を表しているのではなく、『そのとき感じている感情の高ぶり具合を表している』そうです。例えば、犬がゆっくり尻尾を揺らしているときは特定の気持ちが少し強くなっている。尻尾を大きく揺らしているときはある気持ちが強くなっているといえます。
では、尻尾で犬の気持ちを知るためにはどの部分に注目すれば良いのかといいますと……、ズバリ尻尾の位置となります。尻尾が上向きや下向きになっている。体と水平の位置になっている。といった状態を見ることでそのときの犬の気持ちを理解しやすくなるといえるでしょう。
1.上向き:嬉しい・楽しい
犬の尻尾が上向きになりながら揺れているときは……、ご想像のとおり『嬉しい』『楽しい』といったポジティブな気持ちになっているといえます。愛犬を呼んだときに尻尾が上を向きながらゆっくり揺れているのでしたら「大好きな飼い主に呼ばれた~」と少しワクワクした気持ちになっているのでしょうね。
2.水平:様子を見ている・少し緊張している
体に対して尻尾が水平になりながらゆっくり揺れている。そんな場合は『様子を見ている』『少し緊張している』『何かが気になっている』といった感情を抱いていることが多いといえます。
例えば気になる音が聞こえた。散歩中に見知らぬ犬を発見した。そういったときに水平になった尻尾を見かけることがよくあるといえるでしょう。
3.下向き:ネガティブな気分になっている
犬が尻尾を下に向けながら尻尾をゆっくり振っているときは……、『不安』『緊張』『怖がっている』といったネガティブな感情になっている可能性があります。
犬が何かに対してネガティブな気持ちになっているときは『顔を低くしている』『少しへっぴり腰になっている』『困り顔になっている』といった仕草を同時に行うことが多いので、もし愛犬がその様な行動をしているのでしたら、不安になったり怯えたりしている可能性が高いといえますので原因を取り除いて安心させてあげる必要があるといえるでしょう。
4.下向き:リラックスしている
犬が尻尾を下げているときはネガティブな気持ちになっていると思われがちですが、犬はリラックスモードになっている場合にも尻尾を下向きにすることがあります。おそらくリラックスしているときは体中の力が抜けますので自然と尻尾も下がってしまうのでしょうね。
ちなみにリラックスモードになっているときは尻尾が下向きになりながらも尻尾の先っぽだけ上向きになっている(軽く力が入っている)ことが多いように感じられます。また、顔の表情も優しくなっていたりするので、すぐに「リラックスしているんだな」と分かると思いますよ。
尻尾を振る向きによって感情が異なることもある
先ほど犬の尻尾の左右の揺れ幅の度合いで感情の高まり具合が分かるとお伝えしましたが、実は尻尾を振る向きによっても感情が分かることがあるそうです。
イタリアの研究チームによって判明したそうなのですが、尻尾が右寄りに揺れる。左寄りに揺れる。といった違いで犬の感情を理解することができるのだとか。
犬のお尻から見て尻尾が右寄りに揺れている場合は『嬉しい』『楽しい』といった気持ちになっている場合が多いそうです。反対に尻尾が左寄りに揺れている場合は、『不安』『緊張』『恐怖』といったネガティブな気持ちを抱いている傾向にあるそうですよ。
まとめ
今回は犬が尻尾をゆっくり振っているときの気持ちを4つご紹介しました。犬の尻尾は『揺れ幅』『位置』『左右どっち寄りに振っているか』でそのときの気持ちをザックリと知ることができるといえます。
くわえてその他の仕草や行動を同時に見ることで、より愛犬の気持ちを理解してあげることができるといえるでしょう。今よりも愛犬の気持ちを理解できるようになると、さらに仲良くなること間違いなし!ですね。