犬の危険な行為『拾い食い』
道端に落ちている物を食べる『拾い食い』は犬の危険な行為の1つとなります。犬は人間のように道端に落ちているものを食べると危険ということを理解していないので、道端に美味しそうなものや興味のある物を見つけると、ついつい拾い食いしようとすることが珍しくありません。
特に美味しそうなものを見つけたときは「飼い主に邪魔されないうちに食べよう!」と感じ急いでパクっと食べてしまうことがよくあります。
犬にとって安全な食べ物だけが道端に落ちているのでしたらまだ良いのですが、残念ながら現実はその真逆となり犬にとって危険なものが落ちているほうが多いといえるでしょう。
というわけで今回は特に拾い食いすると危険なものを5種類に分けてご紹介していきます。どれも拾い食いをすると死に至ってしまうものばかりとなりますので、散歩中に愛犬が口にしないよう気をつけてあげてくださいね。
1.串・鳥の骨などの尖ったもの
串やつまようじ、プラスチックの欠片、鳥の骨などの尖ったものは道端に割とよく落ちています。町の中では飲食店やコンビニが近くにある道路や公園などの広場で特に見かけることが多いといえるでしょう。お祭りの屋台が出た後などは特に注意が必要です。
こういった尖ったものを犬が拾い食いしてしまうと消化器官や内臓に突き刺さって傷つけたり穴が開いてしまう可能性が高く、放っておくと命が危険に晒されてしまうことが珍しくありません。
食べ物のにおいが染みついている串やつまようじ、プラスチック、鳥の骨は犬が食べたがるものとなりますので、見かけたときは愛犬を遠ざけるようにしましょう。
2.ゴミ
道端にはよくわからない袋やごみが落ちていることがあります。中には何が入っているかわからず、興味を持った犬があさってしまう可能性があります。
家庭から出た生ごみや古くなってしまった食べ物、コンビニやファストフード店でテイクアウトにしたごみ、キャンプやバーベキューで出たごみなどが可能性として考えられますが、食中毒の原因になる可能性もあります。
愛犬と一緒に散歩をするときは常に歩く方向に危険なものが落ちていないか確認しながら歩くことが大切といえるでしょう。
3.有毒な植物
犬が拾い食いをしてしまうのは落ちているものだけではありません。なかには興味本位で公園にある植物をパクっと食べてしまうこともあり、運悪く愛犬が犬にとって有毒な植物を食べてしまうといったケースもあったりします。
ですので、愛犬と一緒に植物がたくさん生えている場所に行くときは、植物を食べないように気をつける必要もあるといえるでしょう。
一例をあげますと……、
- アジサイ
- アサガオ
- アロエ
- パンジー
- ユリ科の植物
といった花や植物は犬にとって有毒なものとなりますので、できるかぎり愛犬に近づかせないよう気をつけましょう。また、犬にとって毒のない植物だとしても公園の植物などは定期的に除草剤や農薬(殺虫剤)が散布されることが多く、それらの植物を犬が食べてしまうと最悪の場合命を亡くしてしまうことがあります。
ですので、外に生えている植物は犬に食べさせないよう気をつけることが大切といえるでしょう。
4.動物のウンチ・動物の死骸
犬は動物のウンチや動物の死骸を見つけるとそれらを拾い食いしてしまうことがあるのですが、動物のウンチや死骸には病原菌や寄生虫がいる可能性が少なからずあります。特に野生のネズミや鳥の死骸などには病原菌や寄生虫がいる可能性が非常に高く、愛犬が拾い食いしてしまうと感染してしまう危険性が高いといえるでしょう。
5.故意に毒が仕込まれている食べ物
道端に落ちているものの中には故意に毒が仕込まれている食べ物もあったりします。動物が嫌いな人や動物の苦しんでいる姿を見たい人がワザと農薬などを食べ物に仕込んで道に置いているケースが多くとても卑劣な最低な行為といえるでしょう。
今までの事例ではパンやから揚げなどに農薬を仕込んでいるものが多く、犬が散歩中にそれらを拾い食いしてしまって命を亡くしてしまう、といった事件がいくつもありました。
犬が農薬などの毒を仕込まれた食べ物を食べてしまうとほとんどの場合重症化または命を失ってしまうことになりますので、日頃から愛犬が拾い食いをしないように対策を行うことがとても大切といえるでしょう。
まとめ
今回は犬が拾い食いしたら死に至る危険なものを5種類ご紹介しました。ご紹介したもの以外にも危険なものはたくさんありますし、拾い食いという行為はデメリットしかありませんので愛犬が拾い食いしないよう気をつけてあげてくださいね。
「愛犬が食いしん坊で拾い食いのしつけをするのが難しい!」という場合は、飼い主が常に愛犬の進む先に危険なものがないか確認しながら歩くようにすると、かなり拾い食いを予防することができますので試してみることをおススメします。