犬が飼い主の足に体をぶつけてくる心理とは
私たちが部屋の中で立っていると、愛犬が足元までやってきて、軽く体をぶつけてきたり、飛びついてきたりすることがありますよね。これらの行動には、いったいどのような心理が関係しているのでしょうか。
期待して興奮状態になっている
1つ目は、期待値が高まり、興奮状態になってしまったため、そのわくわく感とドキドキ感を抑えることができず、飼い主に体当たりしてしまっているという理由です。
例えば、「散歩行く?」と声をかけた時、まるで体当たりのように体をぶつけてきたり、前足をかけてきたりすることはありませんか。これは「散歩に連れてってくれるの!?」という期待度が高まり、興奮状態になっているのです。
他にも、食欲旺盛な犬であればおやつが、飼い主と遊ぶことが大好きな犬であれば、おもちゃを見せたり声を掛けたりすることで、体当たりするほどの興奮状態に陥ることがあります。
飼い主の帰宅に喜びを感じている
犬が体当たりしてくるシチュエーションに、飼い主の帰宅時が挙げられます。皆さんも、外出先から帰宅した際、愛犬が走り寄ってきて、その勢いのまま突撃してきた…という経験があるのではないでしょうか。
これは愛犬の様子を間近で見るとわかるとおり、「飼い主さん帰ってきてくれた!」「嬉しい!」という気持ちがあふれ出ているためです。
しかし、飼い主の帰宅に興奮状態になるほど喜びを感じているという事は、それだけ留守番時に寂しい思いをしていたり、恐怖を感じるような出来事があった可能性があります。
できるだけ早く帰宅するようにしたり、興奮状態の犬を落ち着かせるため、飼い主は冷静に対応したりしましょう。
遊んでほしい
犬が要求を飼い主に訴えようとするときも、足に体当たりをしてアピールしてくることがあります。犬が体をぶつけてくるときの要求内容の1つとして、「もっと遊んで!」という心理が挙げられます。
その日、あまりかまってもらえていなかったり、普段から飼い主とおもちゃなどで遊ぶことが好きだったりする犬は、「遊んでほしい」という欲求が限界に達すると、このような突発的な行動を起こすことがあります。
「どうしてかまってくれないの!」「一緒に遊ぼうよ!」と、不満とお誘いの2つの意味を込めて起こしている行動なので、毎日愛犬と向き合う時間を作るようにしましょう。
犬が足に体をぶつけてくる行為…やめさせるべき?
このように嬉しい感情や興奮、さらには要求といった心理状態が隠れている体当たり行動。この行為は、飼い主としてやめさせるべきなのでしょうか。
やはり、体当たりはする側もされる側も体に負担がかかるので、やめさせるべきです。体当たりされた際にリアクションしてしまうと、犬も「楽しい」という感情が湧きあがってしまうため、基本的には無視が正解です。
また、「体をぶつけることはダメな事なんだよ」と教えるために、体当たりしてきたら、一定時間(10~15分など)無視をしたり、他の部屋に移動したりと、愛犬に「かまってもらえなくなる」ことを学習させる機会を与えましょう。
他人に体をぶつける行為が常習化してしまうと、飼い主だけでなく、興奮状態となった時に他の人へ体当たりをしてしまう恐れがあります。また、エスカレートすると、噛みつきや吠え癖にもつながる恐れがあるので、早めに対策を行うべきです。
そして、犬は信頼できる人に対し、体当たりなどをすることは稀です。「飼い主さんは頼りになる」と愛犬を安心させてあげることで、体当たりが減ることもあるので、信頼関係構築も考慮しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬が飼い主の足元に体をぶつけてくる時、喜びや要求と共に興奮状態となっている可能性が考えられます。あまり良い傾向ではないので、できるだけ早くこの行動を止めるための対策を行いましょう。