犬が何もない場所を見上げている時の心理とは?
愛犬と一緒に過ごしているとき、ふと愛犬が何もない宙をジッと見つめていることはありませんか。「もしかして何か見えているの…?」とゾッとしてしまいますが、犬が何もない場所を見上げている時は、ある理由が考えられます。
興味のある音が聞こえる
犬の聴覚は人間よりも遙かに優れています。そのため、人間には聞こえていない外の音や遠くの音、小さな音もキャッチすることができるのです。
犬が何もない場所をジッと見上げている時、私たちには聞こえていない、犬にとって興味を惹くような音が聞こえている可能性があります。
「いったい何の音だろう?」「もしかしていつも会うあの犬の足音?」など、その音から情報を得ようとしている時、その音が良く聴き取れるようジッと動きを止め、音を探ることは多くあります。その姿が「何もない場所をジッと見つめている…」と私たちをゾッとさせているのです。
気になる臭いを嗅ぎ取ろうとしている
聴覚だけでなく、嗅覚も非常に優れている犬は、私たちが嗅ぎ取ることのできない臭いを感知しています。
家にいる際も家の中の臭いだけでなく、外から漂ってきた臭いを嗅ぎ取ることも珍しくありません。「あの犬の臭いが通ったぞ。散歩に行ったのかな?」「なんだかいい匂いがするな」「いつもとは違う匂いがするぞ」など、匂いから情報を嗅ぎ取っています。
気になる臭いが漂ってきた時も、犬はジッと動きを止め、集中して臭いから情報を得ようとすることがあります。何もないところをジッと見つめていると思ったときは、微かに鼻がぴくぴく動いていないか確認してみましょう。
警戒している(外から聞こえる音など)
こちらも聴覚が関係しているケースです。外から聞き慣れない音が聞こえた場合や、犬にとって不快な音が聞こえてきた場合、一気に犬の警戒心は強まります。
「何かが襲いかかってくるかも」「しっかり音を聴き取っておかなければ」という意識が働くので、ジッと身を潜めるように動きを止め、音を聴き取ろうとするのです。
この時、犬は音に集中していますが、飼い主から見ると、何もない一点をジッと見つめているように見えることが多く、「何か見えているの?」「誰かいるの?」と思わせるような姿に映ります。
幽霊が見えている?犬のUV波視覚化が影響している可能性
ここまで犬の聴覚や嗅覚が関係しているため、幽霊が見えているわけではないという理由を紹介してきました。しかし近年、犬は『UV波』と呼ばれる紫外線を視覚化する能力があると言われています。
これは人間には視覚化することができない、つまりは見ることのできないものを犬は見ているということが、研究結果として発表されたものです。
さらに、犬には聴覚、視覚、嗅覚、味覚、触覚の第五感以外にも、物を感じる能力=第六感が備わっていることが発表されました。第六感の定義として、見えない物を感じる霊感や、インスピレーション、超能力などが挙げられます。
霊感や超能力と聞くと、非現実的な話に聞こえるかもしれませんが、先ほど話に出たUV波の視覚化も第六感に含まれる能力です。また、超能力の類いには、地震などが起こる前にソワソワ落ち着きがなくなる予知能力の類いも含まれます。
犬は歴史上、人間と共存する前は野生で生活していた動物です。その中で、獲物である食料を見つけたり、天敵から狙われないよう感覚を研ぎ澄ます必要があったため、第六感が進化したという説が濃厚です。
犬は幽霊が見えているの?
第六感が備わっているとわかると、「じゃあもしかして幽霊が見えているのでは…」と思う人もいるかもしれません。しかし、幽霊に関しては、未だに証明されていない上、近年、今まで心霊現象として取り上げられてきた怪異が、科学的に証明される事例も増えてきました。
幽霊が存在するか否かという証明が成されていない以上、今の段階では犬が幽霊を見ているとは断言できません。
しかしながら、先に記述したとおり、犬はUV波によって人間には見えないものを可視化する能力を持っています。そのため、そういった非現実的とも言われる存在を可視化している可能性は、100%否定できないのも事実です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬には人間には見えていないものを可視化する能力が備わっています。しかし、現段階では幽霊を見ているとは断言できないため、何もない場所を見上げている時は、最初に紹介した嗅覚や聴覚による影響が大きく影響していると思われます。