犬にするべきではない『NGなお世話』とは?
飼い主としては、愛犬の健康のため、愛犬に喜んでもらうためと、日々さまざまなお世話をしています。しかし、中にはどうしても愛犬が嫌がるお世話もありますよね。もしかすると、私たちが日頃から行っているお世話の中には、犬にするべきではないNGなお世話が含まれているかもしれません。
1.週1以上の頻度でシャンプー
犬のシャンプーは、お家でできるお世話の1つとも言えます。まったくしないと不衛生な状態となり、ノミやマダニが寄生してしまったり、汚れが付着したままになったりしてしまいます。
しかし、犬のシャンプーはやり過ぎもいけません。人間よりも皮膚が弱い犬は、頻繁にシャンプーしてしまうと、かえって皮膚炎を引き起こす恐れがあるからです。
基本的に犬のシャンプーは3~4週間に1回程度、暑い季節や汚れが絡みやすい被毛の犬種であれば、2~3週間に1度がベストです。
2.散歩から帰った後にシャワー
散歩から帰った後、よかれと思って毎日シャワーをしているというご家庭もあります。しかし、先ほどお話ししたシャンプーと同様に、シャワーも皮膚のバリアを削いでしまうため、毎日散歩の後にシャワーを浴びるのは良くありません。
足だけでも毎日散歩の後にシャワーしてあげたいという方も多いでしょうが、やはりこちらも肉球を守るバリアが減ってしまうため、おすすめはできません。
現在はシャンプータオルなども販売されているので、このような市販品を活用して、散歩の後は足、または全身を拭いてあげると良いでしょう。
3.毎日ごはんのトッピングを変える
多くのご家庭でドッグフードを与えていると思いますが、中には手作り食を与えているご家庭もあると思います。病気を患っていたり、アレルギーを持っている犬などは、ドッグフードが食べられないこともあり、手作り食が推奨されることもあります。
しかし、ドッグフードにしても、手作り食にしても、ごはんのトッピングを毎日変えてあげる行為は、やりすぎです。いざという時にごはんを食べてくれなくなる可能性が出てくるためです。
ドッグフードや手作り食の場合、基本的には同じ味で問題ありません。ちょっとした贅沢として、時々トッピングをしてあげると良いでしょう。
4.綿棒で耳掃除をする
皆さんは愛犬の耳掃除を自分で行っていますか。実は、飼い主が無理に耳掃除をしてしまうと、粘膜を傷つけてしまう恐れがあるため、病院やトリミングサロンで施術してもらうことを推奨する声も多いです。
それほどデリケートな犬の耳掃除は、基本的に犬専用の道具を使って行わなければいけません。人間用の綿棒を使うご家庭もありますが、犬の耳にはサイズや形が合わないため、非常に危険です。
前述したように、耳の中を傷つけてしまったり、耳垢を必要以上に奥へ押し込んでしまう原因となります。耳掃除をする場合は、専用の物を使い、医師の指示がない限りは、頻繁にする必要もありません。
5.常に愛犬を触っている
犬のお世話の一環として、スキンシップや遊びなども含まれます。散歩もこの1つと言えるでしょう。そのため、愛犬にたくさん愛情を注いであげたいという思いから、家に居るときは常に触れ合っているという飼い主さんも多いのではないでしょうか。
しかし常に愛犬に触れている行動は、実は犬にとってストレスが溜まる行為でもあります。ストレスの種類はさまざまですが、犬によっては1匹でのんびりしたい時間が多い犬もいます。そのような犬にとっては、苦痛に感じてしまうことがあるのです。
また、常に愛犬に触れていると、犬は飼い主に触れられることが当たり前となってしまい、いざ飼い主が外出するなど犬から離れなければいけなくなった時、強いストレスを感じてしまうのです。
愛犬とは適度な距離感を保ちつつ、上手に愛情を与えていく必要があります。構い過ぎもやりがちですが、実は良くない行動なのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。私たち飼い主がよかれと思って行っているお世話には、実は不必要なお世話やすると悪影響が及ぶ可能性のあるお世話もあります。飼い主としてどのようなお世話をするべきなのか、またどんなお世話はするべきではないのかを正しく理解し、お互いストレスのない快適な生活を目指しましょう。