犬が飼い主に優しくタッチしている時の心理とは
ソファーに座ってテレビを観ていると、ふと愛犬が隣にやってきて、こちらをジッと見つめている…すると、優しく前足を上げてタッチ!そんな可愛らしい光景を経験したことのある飼い主さんは多いのではないでしょうか。
この愛犬からの可愛らしいタッチには、実際どのような意味が込められているのでしょうか。ここでは犬が飼い主に優しくタッチしている時の心理を解説します!
1.「もっと僕のことを見て」
飼い主に優しくタッチしてくる時、最も考えられる心理が、自分に注目してほしいという心理です。タッチすることで、「こっちを見て」と自分に注意を引こうとしているのでしょう。
このような心理は、飼い主がその日、あまりかまってあげられる時間が少なかったり、テレビやスマホなどの他の物ばかりに気をとられているときによく見られます。
今日あまりかまってあげられていないなと感じたら、ぜひ一度手を止めてスキンシップタイムを設けましょう。おもちゃを使って一緒に遊ぶのもいいですね!
2.「撫でてほしいな」
甘えるように飼い主にタッチしてくる時は、飼い主からのスキンシップを欲しています。甘えんぼうな犬や寂しがり屋の犬によく見られる行動で、「もっと撫でてほしい」と感じているのでしょう。
撫でてほしいと思っている犬は、タッチした後も撫でてもらおうとさまざまな行動に出ます。中には飼い主が読んでいる雑誌と飼い主の体の隙間に入り込もうとする犬もいるほどです。
こちらもその日、愛犬との時間を設けることができていない場合は、ぜひ愛犬との触れ合いを楽しんでくださいね。
3.「その美味しそうな物、ちょうだい?」
飼い主がごはんを食べている時、あるいはお菓子を食べている時などに近寄り、優しくチョンとタッチしてくることはありませんか。お気づきの方も多いと思いますが、このタイミングでタッチしてくる場合は、飼い主が食べている物に興味を示しています。
「それ、なんだかいい匂いがする」「美味しそうだね。一口ちょうだい?」と言った要求が含まれています。
しかし、飼い主が食べている物はあくまで人間の食べ物です。犬には糖分や塩分が多い上、犬が食べてはいけない成分が含まれていることも多いです。野菜などであれば、少しは問題ありませんが、加工食品は与えないよう注意しましょう。
4.「ちょっぴり不安です」
不安な時にも怖ず怖ずとタッチしてくることがあります。犬は人間よりも繊細な動物なので、私たちにはなんてことないことでも不安を感じてしまうことがあります。
不安そうな表情でタッチしてきた時は、愛犬が何に不安や恐怖を感じているのか、周辺の状況や環境を考え、原因を突き止めましょう。できたらその原因となる物を排除できると尚良いです。
「タッチ」と同時に表情や部位の動きにも注目!
ここまで犬が飼い主に優しくタッチしてくる時の心理を4つ解説してきました。同じようなタッチでも、状況やタイミングによって、愛犬の心理が異なっていることがわかります。
では、これらの違いをどのように見分けるべきなのでしょうか。答えは、愛犬がタッチしてきた時、他にも表情や体の部位(耳やしっぽなど)、体勢などを同時に確認し、それらと合わせて総合的に判断するのです。
たとえば、自分に注意を引きたいと考えている犬の場合、飼い主にタッチしながらジッと飼い主のことを見つめてくることが多いです。撫でてほしい場合は、タッチした後に、甘えるように顎を飼い主の膝の上に乗せるなど、なんらかのアクションを起こしてくるでしょう。
また、飼い主が物を食べている時にタッチしてくるようならば、「その美味しそうな物、僕も食べたいな」と訴えている可能性が高いです。(ちなみに、人間用の食べ物は、与えないよう気を付けましょう)
不安な時は、タッチしながらも表情がどこか強張っていたり、しっぽが下がっていたり、背中が丸まっていることもあります。
こうした他の変化やタイミングを見て、どの心理状態に当てはまるのか的確に判断することも、飼い主として重要です。判断した後は、それぞれに合った対応や態度をとりましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬が飼い主に優しくタッチしてくる時、さまざまな心理が考えられます。その場の状況やタイミング、そして愛犬の表情や仕草を総合的に判断し、どのような心理状態なのかを見極めましょう。