クッションをボロボロにしたがる隠された意外な心理
1.「隠しておかなければ…!」
おもちゃで遊んだ後、おやつをもらった後、隠したいという犬の習性によって、クッションを掘り、ボロボロにしてしまうことがあります。お気に入りのおもちゃでたっぷりと遊んだ後は、そのおもちゃを特定の場所に片付けようと考えるのが人間です。しかし、犬には、“引き出しの中に片付けておこう”なんて考えはありません。
一方で、“大切なものだから、どこかに隠しておかなければ…!”という心理が働きます。また、おやつをもらった後も同じです。“非常時のために、どこかに隠しておこうかな…。”という心理であったり、“今は食べたくないけれど、誰かに奪われてしまわないように隠しておかなければ…!”という心理が働きます。
犬が野生であった頃の、土を掘って食料を隠しておく、という習性の名残りなのでしょう。
2.「構ってほしい!」
クッションをボロボロにする前、部屋を移動するあなたを追いかけていませんでしたか?もしくは、あなたに向かって、鳴いたり吠えたりしていませんでしたか?構ってほしくて、何とか飼い主さんの気を引こうとして、クッションを掘り、ボロボロにしてしまうことがあります。
愛犬専用のクッションではなく、なぜか飼い主さん愛用のクッションを掘ってボロボロにする、という犬が多いのですが、構ってほしいからなんです。愛犬専用のクッションを掘ってボロボロにしても、飼い主さんは注目してくれません。“思う存分、ホリホリしてボロボロにしてもいいよ♡”という具合で、微笑ましく見つめているでしょう。
しかし、飼い主さん愛用のクッションであったらどうでしょう。確実に注目してもらうことができるはずです。そのため、お留守番中にクッションを掘ってボロにすることはないんです。いつも飼い主さんの目の前で起きているはずです。
3.「イライラしているんだ!」
クッションをボロボロにする前、お散歩へ行こうと誘っていませんでしたか?“これで遊ぼう!”と、おもちゃを運んできませんでしたか?これまではなかったのに、急にクッションをボロボロにするようになりませんでしたか?不満やストレスなどによって、イライラし、クッションを掘ってボロボロにするすることで、発散させようとしています。
お散歩や運動をしたいのに連れて行ってもらえないこと。暮らす環境がストレスを受けやすい環境であること。引っ越しや出産などで暮らす環境が変化したばかりであること。何が不満やストレスの原因であるのかを考え、その原因となるものを改善してあげることができれば、クッションを掘ってボロボロにしてしまうこともなくなるはずです。
掘るだけではなく、噛みちぎろうとする犬もいます。口にくわえて振り回す犬もいます。心にかなりの負担を抱えているようです。
4.「ただ遊んでいるだけだよ♡」
犬には“掘る”という習性があります。犬にとって掘るという行動は、何か特別な意味を持つことではない、という場合もあります。ただ、暇つぶしにクッションを掘り、あまりにもホリホリすることに夢中になってしまい、いつの間にかクッションがボロボロになっていた、なんてこともあるでしょう。
素材によっては簡単にボロボロになり、破けてしまうクッションもありますよね。丈夫な素材であれば、犬がちょっとホリホリしたくらいでは、ボロボロにならないこともあります。
ただ遊んでいるだけなのであれば、クッションをホリホリして遊ぶことが好きなのであれば、ボロボロにしても良いクッションを用意してあげてはいかがでしょうか。ボロボロになったときは、またカバーを取り換えてあげれば良いと思います。そうすれば、犬がまた思いっきりホリホリして楽しむことができます。
まとめ
愛犬がクッションをボロボロにしてしまう心理について、
- 「隠しておかなければ…!」
- 「構ってほしい!」
- 「イライラしているんだ!」
- 「ただ遊んでいるだけだよ♡」
この4つをテーマにまとめてみました。クッションがボロボロになってしまうほど、隠しておかなければならない大切な何かがあるようです。不満、心の疲れ、負担もあるようです。ただ遊んでいるだけなら安心できますね。