実は喜んでいない?犬が不快に思う遊び方
皆さんは日々、愛犬とどのような遊びをしていますか。追いかけっこ、引っ張り合い、おもちゃを使って知育遊び…さまざまな遊び方がありますよね。
しかし、遊び方によっては犬が不快に感じたり、負担をかけていたりする可能性もあります。今回は、実は犬が喜んでいない遊び方をいくつか紹介します。
1.強い力での引っ張り合い
愛犬との引っ張り合い遊びは、犬との遊び方の定番です。引っ張り合いをすることで、犬の狩猟本能を満たすことができ、正しく遊べば問題なく、ストレスを発散させることのできる遊び方です。
しかし、引っ張り合いをして遊ぶ際、飼い主が非常に強い力で引っ張る対象物を引っ張ってしまうと、愛犬の顎や口に負担がかかってしまいます。
すると、犬もつらい思いをしたり、必要以上に体力を消耗してしまい、楽しかったはずの遊びがつらい体力トレーニングのようになってしまいます。引っ張り合いをして遊ぶ際は、適度な力加減を意識しましょう。
2.休憩のない長時間遊び
飼い主としては、「たくさん遊んでストレスを発散させてあげたい」「絆を深めたい」と思いますよね。もちろん、犬もたくさん遊んでもらうことを嬉しく思っているはずです。
しかし、犬にも体力の限界があります。休憩をせずに、長時間動いたり頭を使ったりして遊んでいると、心身共に疲れ切ってしまい、楽しかった遊びが疲れる遊びになってしまいます。
犬の体力にもよりますが、愛犬が疲れてそうだなと感じたら、一旦遊びは止め、休憩タイムをとりましょう。その後、まだ愛犬が遊びたがっている様子であるなら、遊びを続行してもかまいません。
3.飼い主のからかいが入った遊び
飼い主としては愛犬の色んな表情が見たくなりますよね。中にはちょっぴり意地悪をしたくなることもあるかもしれません。しかし、犬はとても素直な動物なので、期待したことが起こらないと、私たちの想像以上にがっかりしてしまいます。
例えば、手の中におやつを入れて、臭いで当てさせる遊びをしたとしましょう。この時、ちょっとしたからかいのつもりでおやつを入れずに行った場合、あると信じて頑張った犬の気持ちを無下にしていることになります。
犬も非常にガッカリしてしまうだけでなく、飼い主への信用も低下してしまう恐れがあります。愛犬が可愛いのはわかりますが、からかったり意地悪をしたりしないであげてくださいね。
4.愛犬が勝てない遊びばかり続ける
遊びを通して、犬が達成感を得ることで「楽しい」と感じるケースは多いです。しかし、人間側が有利な遊びで、尚且つ犬がまったく勝つことのできない遊びを続けていると、楽しいと思わなくなってしまいます。
「どうせできないし」と遊ぶ気力すら奪ってしまい、愛犬の自信喪失に繋がりかねません。精神的に悪影響を及ぼしてしまうので、力比べであれば愛犬に合わせ、知育遊びならば、愛犬のレベルに合った遊び方を選びましょう。
5.ドッグランに無理矢理連れていく
ドッグランに連れていけば、犬は他の犬たちと喜んで遊び回ってくれる…そう信じて止まない飼い主さんは多いです。しかし、犬にもそれぞれ性格があるので、ドッグランが苦手な犬も意外と多いことを理解してあげてください。
臆病な犬や警戒心の強い犬、1人で静かにのんびりしたい犬などは、多くの犬が元気いっぱい走り回るドッグランに、恐怖感やストレスを感じます。
一度ドッグランに連れていき、愛犬の様子を観察しましょう。愛犬が嫌がる素振りを見せるようであれば、無理にドッグランに入れるのではなく、外から見学すると良いでしょう。中には見学しているうちに緊張がほどけ、自ら入りたがる犬もいますよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。皆さんは、気付かぬ間に犬が喜ばない遊び方を実践していませんでしたか。犬の本能を満たす遊びを提供しつつ、愛犬に合った力加減、レベルを用意してあげることも重要です。日頃から愛犬の行動を観察し、愛犬が喜ぶ遊びを意識しましょう。