犬が肉球をやけどしている時にする仕草3選!
犬の肉球はとても角質層が厚いため、ある程度の熱や冷たさから体を守れるつくりになっています。しかし、高温であればもちろん火傷してしまう危険性も。犬が肉球を火傷してしまう主な原因は夏場のお散歩。夏のアスファルトは、気温の高い日であれば、60℃近くまで上がってしまう事もあり、丈夫な犬の肉球も火傷してしまいます。
肉球を火傷してしまった時の症状は、皮がめくれる、ただれが見られる、腫れや水ぶくれなど。愛犬が肉球を気にしつつ、いつもと違う仕草をとっているときは肉球のチェックをしてみて下さい。
足を引きずる
火傷してしまった肉球は、当然痛みが生じています。痛みのある部位をかばうため、歩き方がいつもと少し違う感じに見えるはず。愛犬に足を引きずる、床や地面に肉球を接地しようとしないなど、違和感が見られたら肉球を確認してみましょう。
肉球を舐める
火傷してしまった肉球に痛みや違和感があり、いつもより頻繁に肉球を舐めてしまうこともあるでしょう。ひどく足を舐めたり、かじっている時も火傷の可能性あります。
散歩に行きたがらない
軽い火傷であったとしても、立ち上がり歩行するたびに痛みを強く感じ、歩くこと自体を拒否することも。大好きなお散歩に行きたがらない時も、何らかの体調不良が考えられます。もちろん火傷の可能性もあるので、体のすみずみまでチェックして、肉球もしっかり確認しましょう。
やるべき対処法や予防する対策
犬が肉球を火傷してしまった時の対処法
愛犬の肉球の火傷に気づいたら、飼い主さんがすることは、まずは冷やすこと。炎症や感染症の悪化を防ぐためにも、できるだけ清潔に冷やすことが大切です。流水で患部を冷やすのが一番清潔ですが、流水の使用が難しい場合、氷水や冷水で冷やしてあげましょう。
飼い主さんが冷やすのはあくまで応急処置です。しっかり患部を冷やしたら、清潔なタオルやガーゼで保護をして動物病院に連れて行きます。
火傷は出来る限り早く治療を行ってもらうことで、悪化を防ぐことが出来ます。診療時間外に火傷に気づいた場合は、夜間診療を行っている動物病院に電話して、指示を仰いでください。また、軽度の火傷に見えていても、ゆっくりと進行していく火傷もあるので、軽視せずにしっかりと動物病院で診察してもらいましょう。
犬の肉球を火傷させないための対策法
犬が肉球を火傷してしまう原因の多くは夏のお散歩です。熱中症予防も含め、気温が高い日のお散歩は愛犬の健康を守るための対策が必要です。
- 気温が高い時間帯のお散歩は避ける
- 飼い主が素手でアスファルトに触れて温度を確認する
- 犬用の靴を履かせる
- 日陰を選んで歩く
真夏の暑い時期であれば、午前9時を過ぎたあたりで、地面の温度はすでに43℃程まで上がることがあるよう。これは、低温火傷を引き起こすリスクがある温度となります。夏のお散歩は、早朝、また夜であれば19時以降が好ましいようです。
熱中症に配慮して、早朝や日が暮れてからお散歩に行かれる飼い主さんも多いと思います。気温が高い日では、日中の地面の温度は60℃以上まで上がることもあるため、早朝や夕方以降であっても、熱を吸収したアスファルトの温度が下がっていないことも考えられます。夏の愛犬とのお散歩は日のあるなしを問わず、まず飼い主さんが地面に触れて、その熱さを確認しましょう。
愛犬に靴を履いてもらい、肉球をガードするのも火傷を防ぐ一つの対策法。近年では肉球を守るだけでなく、体温上昇を防ぐ効果がある犬用の靴も販売されています。夏の愛犬とのお散歩の強い味方になってくれそうですね。
愛犬のお散歩コースの中でも、つねに直射日光が当たっている場所の地面は温度が上がっています。特にマンホールなど鉄製の物は、非常に高温になっていることがあるので、誤って愛犬がその上を歩いてしまわないよう注意しましょう。極力、日陰を選んで、お散歩すると良いですね。
まとめ
立ち上がっている状態の時、犬の体の全体重を支える肉球は、他の部位に比べると火傷をはじめとした、怪我や傷が完治しづらい部位でもあります。夏のお散歩による肉球の火傷は、飼い主さんの配慮で防げること。可哀想な思いをさせないためにも、火傷をしない対策法をぜひ実行してみて下さい。