1.飼い主さんが座るのを待っている
たとえ、その椅子に飼い主さんが座っていなくても、椅子の周りで寝ることがあります。必ずその椅子に飼い主さんが座ることを知っていて、来てくれるのを椅子の周りで寝て待っているのです。座っていなくても、その椅子の周りで待っていたいほど、飼い主さんのことが大好きなのです。
2.飼い主さんから離れたくない
飼い主さんが椅子に座っているとき、椅子の周りで寝ることがあります。何らかの理由があり、飼い主さんから離れたくないと思っています。
不安だから
たとえば、雷雨のとき。雷の音がこわくて、飼い主さんのそばを離れることに不安を感じ、椅子に座っている飼い主さんの周りで寝たがることがあります。そんなときは、椅子のそばに愛犬用のベッドやブランケットを置いてあげると、より安心して寝ることができます。
分離不安症
飼い主さんと離れることに対して、異常なほどに不安とストレスを抱える状態のことを分離不安症と呼んでいます。飼い主さんが出かけてしまったらどうしよう…。出かけたまま帰って来なかったらどうしよう…。飼い主さんが留守の間に恐ろしいことが起きてしまったらどうしよう…。
そんなことを考えているうちに、どんどん不安な気持ちが大きくなり、いつの間にか、飼い主さんから離れることができなくなってしまう心の病です。
3.飼い主さんを群れのリーダーだと思っている
犬は、群れで暮らす動物です。野生で暮らしていた頃と同じように、私たち人間と暮らすようになった今も、群れで暮らすための本能を失ったわけではありません。犬の群れの中には必ずリーダーが存在し、リーダーに従って狩りをし、リーダーに従って生活を送っていました。人間の飼い主さんと暮らす現代の犬も変わりありません。
リーダーである飼い主さんが椅子に座れば、いつでも一緒に行動することができるよう、リーダーの行動を把握することができるよう、椅子の周りで寝たり寛いだりするのです。
4.良い出来事を期待している
何か良い出来事が起きることを期待し、その良い出来事をすぐに得られるようにするため、飼い主さんが座る椅子の周りに寝ることがあります。
お散歩を期待している
だいたいお散歩の時間って決まっていますよね。お散歩の後は自分の寝床や離れた場所で寝ているのに、お散歩の時間が近づいたとき、飼い主さんが座る椅子の周りで寝ることがあります。
「お散歩に行こう!」の一声を待ちわびて、すぐに出発することができるよう、飼い主さんのそばで待機しているのです。忍耐強い犬ですから、何時間も前から待機していることもあります。
おやつを期待している
おやつをもらう習慣がある犬は、飼い主さんが座る犬の周りで寝て、おやつがもらえる瞬間を待っています。おやつが入っている戸棚の前へ行き、「早くおやつちょうだい!」と、催促する犬もいます。おやつを期待して、もらえるまで吠え続ける犬もいます。
飼い主さんの目の前に来て、見つめるなどし、アピールをする犬もいますね。そんな犬がいる一方で、飼い主さんの椅子の周りで寝て待てる犬は、賢く、お利口さんな犬だと言えるのではないでしょうか。
スキンシップやコミュニケーションを期待している
犬は、大好きな飼い主さんとのスキンシップやコミュニケーションを常に期待しています。飼い主さんが椅子に座っている間は、きっと、何かしらの作業をしていることでしょう。
そんなとき、邪魔をしてはいけない、ということを理解し、椅子の周りで寝て待っています。飼い主さんの作業が終わり、「おいで」や「抱っこする?」の声がかかることを期待しているのです。
まとめ
犬が飼い主の椅子の周りで寝る理由には、
- 飼い主さんが座るのを待っている
- 飼い主さんから離れたくない
- 飼い主さんを群れのリーダーだと思っている
- 良い出来事を期待している
などがあります。飼い主さんが椅子に座っていないときでも、椅子の周りで寝て待つほど、大好きで信頼できる飼い主さんなのでしょうね。愛犬から心から愛されている証だと思います。