①天候に関わらず散歩に行かなければならない
犬を飼ったら毎日欠かさずさせなければならないことが、散歩と食事です。食事を与えることは家の中ですぐに出来ますが、散歩に行くのが辛いと感じる瞬間はきっとあると思います。特に雨が降っている日や、暑さ・寒さが厳しい日には「外に出るのが辛い…」「散歩が面倒くさい」と思う人が多いと思います。
しかし、犬は基本的に排泄を外でさせている場合や、ウンチは外じゃないとしないという場合にはどんな天気であっても外に連れ出さなければなりません。
排泄は家のトイレでOKという場合、「雨の日は散歩に行かない」という飼い主さんもいるかもしれませんが、散歩は排泄のためだけでなく運動のためや社会性を身につけるためにも欠かせないものです。
1日程度のお休みならばよくても、梅雨のように雨が続けば「今日は散歩お休み」というわけにもいきません。雨でも犬が散歩に行きたがることもありますし、散歩をしないと体力がありあまって家で暴れ回って大変ということもあるでしょう。
ただし、犬の体に負担がかかる程の寒さ、暑さであれば散歩を控える必要もあります。真夏の日中のアスファルトや、雪で凍った地面は犬の肉球を傷つけますし、子犬や老犬は冬の寒さで凍えてしまうことも。その場合は、時間帯を変えたり、服を着せて調整したりして安全に散歩をする工夫をしてくださいね。
②体調が悪くてもゆっくり休めない
天候に関わらず散歩に行く大変さがあるとしましたが、家の中でも辛いと感じる瞬間はあります。それは、飼い主の体調が優れない時や疲労が溜まって休みたいと思っている時です。
あまりにも体調が悪ければ散歩はやめていいと思いますが、飼い主の体調がどのような状態であっても、犬の食事を用意したりトイレの処理をしなければならないことには変わりありません。
そして、寝ている飼い主の元に愛犬が来て、飛び乗ったり吠えたりして起こそうとすることもあるでしょう。そのような時は「ああ、静かに休みたい…」と心底感じるのではないかと思います。
③犬のしつけが上手くいかない
犬を飼ってから後悔しがちな瞬間として「しつけが上手くいかない時」が挙げられます。特に初めて犬を飼う人が、家庭に迎え入れたばかりの時は本当に大変だと思います。
ノイローゼになる人も
子犬期は好奇心旺盛で元気いっぱいなだけでなく、家の中での過ごし方やルールを何も知らない状態。もちろん「それはだめ!」「やめて!」など飼い主の制止の言葉を理解出来るわけもありません。
そのため、犬の飼い方やしつけを何も知らない状態で迎え入れてしまうと家の中で惨状がくり広げられることも…。元気いっぱい走り回る子犬と、飼い主がそれを追いかけて怒ったり、片付けに追われたり、呆然として立ち尽くす様子は容易に目に浮かびます。
家具を噛んでボロボロにする、トイレはあちこちにしてしまう、留守番させると吠えて近所迷惑になる、帰宅すると家中ぐちゃぐちゃ…など、犬を飼ったばかりの頃は想定外の苦労があり、しつけに苦心する人も多いと思います。
しかし、犬の扱いに慣れていない人が自己流でしつけをしようとしても、なかなかうまくいかず状況が改善されないことがあります。そんな生活が続いて一人で抱え込んでしまうと、ノイローゼ気味になり「犬なんか嫌い」「犬なんか飼わなければよかった」と思ってしまうことも。
専門家に相談してみる
もしも犬のしつけが上手くいかずに辛い時には、出来るだけ早くドッグトレーナーなどプロに相談することをおすすめします。犬を購入したペットショップやブリーダー、かかりつけの獣医師に相談することでアドバイスをもらえることもありますし、ドッグトレーナーを紹介してもらえることもあると思います。
筆者がドッグトレーナーとして活動している時も、悩んでいる飼い主さんはたくさんいました。しつけが出来ず嫌になって投げ出したくても、そうすることで家が汚れたり犬や飼い主さんに危険があったりして投げ出すことも出来ない。
しつけを通して、愛犬と素晴らしいパートナーになった飼い主さんから「これでだめなら捨てようと思っていた」という本音を聞いたこともあります。
犬のプロフェッショナルや飼育経験者に相談することで、状況を打開するいいアイデアが絶対に生まれると思います。犬のしつけが辛くなった時は、どうか一人で抱え込まないようにしてくださいね。
まとめ
ここでは犬との生活で「辛い」と感じる瞬間を紹介してきました。ネガティブな情報になるかもしれませんが、これが犬を飼うことの現実です。
これから犬を飼いたいと思っている人は、雨の日や忙しい日などちょっと大変さやわずらわしさに感じる瞬間に「今、ここに犬がいるとしたら…」と想像してみてください。犬との楽しい生活を夢見ながらも、リアルな生活というものを想像することが犬を飼ってから後悔しないためにとても大切なことだと思います。