犬がマウンティングするのは放っておくべき?
愛犬のマウンティングを放置すべきでない理由
- 飼い主さんの指示に従わなくなる
- 体にダメージを負う
- 犬同士でトラブルが起き、喧嘩に発展する
など、マウンティングをしていたらこんな問題が起きるということではありません。例えば、飼い主さんの指示にはしっかりと従い、家族として深い信頼関係があっても、「遊んで欲しい!」という意思表示のために飼い主さんにマウンティングをしてくる場合もあるからです。
飼い主さんが許容できるのであれば、無理に制止する必要はないですが、愛犬の体に負担がかかっていることが多いので、できればマウンティングは止めさせた方が良いでしょう。
やるべき対処法
マウンティングをする理由を探る
愛犬のマウンティングを止めさせたいのであれば、まず、マウンティングをする理由を探りましょう。
マウンティングをする対象が犬同士なのか、飼い主さんや親しい人間なのか、あるいはお気に入りのぬいぐるみなのか、その対象物によっても理由が異なります。「マウンティングを止めさせる」と決めたなら、まずは冷静に愛犬の行動を観察することが重要です。
犬がマウンティングをする理由
- 遊んで欲しいから
- 独占したいから
- 上下関係を誇示したいから
- ストレス発散したい、八つ当たり
など、さまざまな理由が考えられます。
マウンティングへの欲求を解消する
発情期に触発されてマウティングをしているのか、飼い主さんや人間だけにマウンティングをしているのか、状況を把握したらマウンティングをしたい!という犬の欲求を解消する対策を取りましょう。
やめさせる方法
すぐに止める
愛犬がマウンティングを始めたら、静かに低い声で「ダメ」と毅然と叱り、すぐに止めさせます。大きな声で叱る必要はありません。「これをすると、飼い主さんが嫌な顔をする」と犬が覚えるように落ち着いて制止します。
冷静に無視する
仲の良い犬同士や犬と親しい人、飼い主さんや家族に対してしつこくマウンティングをする時は、「遊んでほしい」「構ってほしい」「あなたは私のもの」といった感情が働いていると考えられます。
そんな場合は、マウンティングされた人は犬と目を合わさず、冷静な態度で無視し、その場から離れます。「マウンティングをしたら、相手にしてもらえない」と犬に学習してもらいましょう。
監修ドッグトレーナーによる補足
ドッグランや散歩の時などに、本格的にマウンティングをしてしまうこともあるでしょう。すぐに気づいたときはリードをしっかりと引っ張って止め、相手の犬や飼い主さんとのトラブルを避けましょう。
リードは若干強めに引っ張ることで犬に少しショックを与えるのがポイント。ただし思いっきり強い力で引っ張ってしまうと、犬の首や喉などを痛めてしまうこともあるので注意しましょう。また、引っ張りながら大声で叫んだり慌ててしまうと犬が興奮してしまうので冷静に対応することが大切ですよ。
対象物を取り上げる
ぬいぐるみなどにマウンティングをする場合は、その対象物を取り上げます。愛犬がマウンティングを止めたら、しっかりと笑顔を向けポジティブなコミュニケーションを取りながらしっかりと褒めてあげましょう。
まとめ
マウンティングは、犬にとってはごく自然な行為です。犬の心身に何も問題がないのであれば、無理に止める必要はないのかも知れません。
他の人に対して恥ずかしいからやめさせたいのでしょうか?それとも、愛犬の体へのダメージを考えているからなのか。いずれにせよ、飼い主さんが愛犬のマウンティングという行為を問題視しているのであれば対処しましょう。
愛犬の行動を観察し、性別や性格、生活環境などをよく考慮してご自分の愛犬がマウンティングする理由を解明しましょう。そうすれば、どう対処するべきかが分かってくるのではないでしょうか。