室内飼いでも迷子になる可能性はあります
現在では犬を飼っている方の多くが、室内で愛犬と一緒に生活されているかと思います。
数十年前まで犬は「番犬」という存在で、外で飼われているご家庭が多かったのですが、今では犬はすっかり「家族」という存在になりました。飼い主さんと同じ空間で生活し、我が子のように大切に育てられているワンちゃんが多いはず。そんな室内飼いのワンちゃんでも、「迷子犬」になってしまう危険性はあります。
犬を飼われている方であれば、犬が迷子になってしまう理由のうちのいくつかは、耳にしたことがあるはず。犬が迷子になってしまう理由は意外と単純でシンプルなものが多く「え!そんな理由なら、うちの子は絶対大丈夫!」と感じてしまうものが多いように思います。
しかし、実際に迷子になってしまっているワンちゃんは今現在も存在します。今一度、犬が「迷子犬」になってしまう理由を確認していきましょう。
犬が『迷子犬』になってしまう時によくある理由3選!どう対策するべき?
自宅から脱走
犬が「迷子犬」になってしまう時によくある理由で一番多いのが「自宅から脱走」になります。「迷子犬」になってしまう理由の全体の80%近くを占めています。
- 庭で遊んでいる最中に逃げていった
- 玄関が開いていて出ていってしまった
- 窓が開いていて出ていってしまった
戸建てのお家のワンちゃんが、お庭で遊んでいる姿はたまに見かけますよね。私自身も愛犬のお散歩中に、ご近所のお家のワンちゃんが、庭の塀によじ登っている姿を見かけることがあります。
こちらの飼い主さんは、きっと「大丈夫、絶対出て行かない」と思っているのでしょうが、いつでも犬が出ていける状態なので、見ているこちらはヒヤヒヤです。愛犬を迷子にしないために、庭で遊ばせている時は目を離さないのは絶対条件かもしれません。
また、塀の外を歩いている人が全て犬好きなわけではありません。犬が塀の上から顔を出していると驚く人もいるはず。脱走防止と周囲の方々への配慮のためにも、犬が塀に上れない工夫も必要です。
室内飼育だと、夏場は風通しを良くするために、窓や玄関を少し開けておくこともありますよね。飼い主さんが目を離したすきに出て行ってしまうこともあるよう。
「まさか出て行かないだろう」と過信することなく、しっかりと戸締りをする、また玄関や窓が開いている時は、犬がそばに行くことが出来ないよう、ゲートなどを使用しましょう。
雷の音に驚いて
雷などの大きな音に驚いた犬が逃げていくという話も、よく耳にする理由だと思います。犬は聴力がとても優れてているので、人間と比べると、雷の音は何倍もの大きさに聞こえているよう。
その大きな雷の音に恐怖心を抱く犬は少なくありません。身の危険を感じ、パニック状態に陥り、逃げる場所を求めて突然走り出してしまうパターンがあります。
もちろん自宅から逃げ出してしまうこともありますし、お散歩中に雷が鳴ってしまった場合、急に凄い勢いで走り出し飼い主さんが制御しきれないこともあるよう。
当然ですがお散歩はリードをつけて、また首輪が緩んでいないか、リードが傷んでいないか定期的にチェックして、愛犬が逃げ出してしまう事を防ぎましょう。
雷などの大きな物音に驚いて逃げてしまうワンちゃんは、やや臆病な性格の子に多いよう。そして、犬が迷子になるのが多い季節は夏だそうです。雷以外にも花火大会の音や、盆踊りなどの大きな音量も、臆病な性格の子は苦手な物のひとつかもしれません。
愛犬が臆病な性格で、逃げ出したくなるようなリスクがある場所には、一緒に行かないほうが賢明かもしれません。
車の乗り降りの際に逃げてしまう
車の乗り降りの際にも、犬が脱走して迷子になってしまうことがあります。犬が車に乗る機会は、気候の良い季節のドライブだけでなく、動物病院の通院などでもありますよね。
車が止まってドアが開き、いざ「外に出られる!」という瞬間、少し興奮気味になってしまうワンちゃんもいるようです。凄い勢いで飛び出そうとする子もいるようなので、ドアを開ける際にはしっかりリードをつけて、ワンちゃんには一番最後に降りてもらうようにしましょう。
旅行中などで荷物が多い場合、荷物の出し入れの際も要注意。愛犬から目を離さないよう気をつけましょう。ドライブ中であったとしても、基本的にはリードをつけて愛犬と飼い主さんがいつでも繋がっている状態が一番安心。また、市販のドライブボックスには脱走防止機能がついている物が多いのでお勧めです。
まとめ
犬は基本的に外の世界が好きな生き物です。屋外には犬が興味を示すものがたくさんあります。興味本位で脱走し、そのまま迷子になってしまう危険性も…。
どんな理由で迷子になってしまうとしても、防いであげられるのは飼い主さんだけです。「うちは絶対大丈夫!」と過信することなく、愛犬の脱走防止について今一度見直してみましょう。