1.「無駄吠えではない」ということ
愛犬の無駄吠えでお困りの飼い主さんは多いものです。「うるさいッ!」と、叱ったこともあるのではないでしょうか。インターホンが鳴ると激しく吠えたり、ほんの些細な物音にも敏感に反応して吠えたり、お散歩中にすれ違う犬や人に吠えたり。
なぜそんなに吠えるのか、愛犬のことを理解できずに苦しんでいる飼い主さんもいらっしゃるかもしれません。しかし、犬もあなたに「無駄吠えではないということを理解してほしい」と考えています。「なぜ吠えるのかを理解してほしい」と考えています。
人には無駄でも犬には必要なこと
犬が吠えることには必ず理由があります。理由なく吠える犬はいません。インターホンの音に吠えるなんて、人には無駄なことだと思えるかもしれませんが、犬にとってはそうではありません。
「侵入者がいるよ!」と警告するために吠えたり、「誰か来たよ!」と知らせるために吠えたりなど、必ず理由があります。なぜ吠えるのかを理解することができれば、解決策を考えることができますし、決して“よく吠えるうるさい犬”ではないんだということを分かってあげることができるはずです。
2.「出来ないわけではない」ということ
“うちの犬は○○が出来ない”
あなたの愛犬には、どんな出来ないことがありますか?たとえば、“室内で(ペットシーツを使って)排泄をすることが出来ない”は、天候の悪い日や飼い主さんの体調が悪い日など、困りごとになってしまいやすいですよね。
“全然言うことを聞かない”とか“芸のひとつも出来ない”なんて言う飼い主さんもいますが、それって、本当に“出来ない”なのでしょうか。
犬は人の言葉を理解しています
うちの犬はバカだから何ひとつ出来ないんです…”なんて言葉も犬はしっかり理解しています。飼い主さんのその言葉にショックを受け、悲しんでいるかもしれません。他の犬や人の前で言われたことに腹を立てているかもしれません。
そして、「出来ないわけではない」ということを理解してほしいと考えています。出来ないのではなく、そのことを理解し、出来るようになるまで教えて(しつけて)もらっていないだけなんです。
犬だから簡単に覚えて出来るようになるだろうと思い、しつけや芸を教えたものの、いつまで経っても出来ないから諦める、という飼い主さんも多いです。
しつけも、難しい芸も、犬が理解し、出来るようになるときまで、根気強く教えてあげれば、全ての犬が必ず出来るようになります。賢くない、出来ない、というわけではないんです。
3.「たくさん褒めてほしい」ということ
直近では、いつ、愛犬のことを褒めましたか?どんなことで褒めてあげましたか?当たり前になり、褒めることを忘れてしまっていませんか?
子犬の頃は、ほんの些細なことも大袈裟に褒めてあげていましたね。ごはんを全部食べることができた、トイレで排泄することができた、ひとりでお留守番することができた。出来たことの全てを褒めてもらっていたのではないでしょうか。
しかし、成犬になると、褒められることよりも叱られることの方が多くなってしまいやすいです。ごはんもしっかり食べ、トイレで排泄をし、イタズラをすることなくお留守番ができる。叱られることはなくても、褒められることも自然と減ってしまうんです。
大好きな飼い主さんにたくさん褒められたい!
しつけを行うとき、失敗を叱るよりも、成功を褒めることの方が、犬は理解しやすいとされています。失敗を叱ると、そのことが悪いイメージで記憶されてしまうからです。
成功を褒めると、そのことが良いイメージで記憶され、繰り返し行いたいと思えるようになります。「可愛いね」「お利口さんだね」「えらかったね」「ありがとう」などの褒め言葉を言うときの飼い主さんの表情や感情も読み取っています。
きっと、優しい笑顔の飼い主さんの姿であるはずです。大好きな飼い主さんのその姿を見たくて、たくさん褒めてほしいのです。
まとめ
犬が飼い主に理解してほしいと感じていることについて、
- 「無駄吠えではない」ということ
- 「出来ないわけではない」ということ
- 「たくさん褒めてほしい」ということ
この3つをテーマに解説いたしました。何かお困りごとや問題行動がみられるとき、もっと愛犬のことを理解してあげたいとき、もっと愛犬とのコミュニケーションを大事にしたいときなど、ぜひご参考ください。