1.雨具を身に付ける
犬用の雨具を付ける
犬用の雨具には、レインコート、ペット用の傘、レインシューズなどがあります。
犬用のレインコートには、安価なものから機能性に優れた高価なもの、あるいは安価でもしっかりと雨に濡れないように工夫されているものなど、さまざまな種類があります。また、小型犬から超大型犬まで販売されています。
マントを着せるようなタイプがありますが、着脱が簡単な分、地面からの跳ね返りを防ぐことが出来ない…と言った場合もありますので、しっかり検討して購入するようにしましょう。
また、シリコン製のレインシューズもあります。雨の日だけでなく雪の日や寒い日のお散歩にも使えそうです。
最初は慣れないかも知れませんが、降雪量の多い地域なら長く使えるのではないでしょうか。
飼い主さんもレインウエアを着る
傘を差して散歩をしていると片手がふさがってしまい、愛犬の排泄物を拾ったり、愛犬の動きを制御するのも晴れの日以上に労力が必要になります。
傘は視界が水滴で塞がれることはありませんが、どうしても飼い主さんの動きを制限してしまうので、雨の日は思い切って傘を差さずに、両手が使えるよう、レインコートではなく、レインウエアを着てみてはいかがでしょうか。
最近は、高性能のバイク用レインウエアも安価で購入しやすくなっています。
2.「雨の日専用ルート」を散歩する
「雨の日専用ルート」の決め方
排泄するだけが目的であれば「普段の散歩よりも短く歩けること」、雨の日は視界も悪く、交通事故のリスクを出来るだけ避けるためにも、見通しが良く交通量が少ない道を選ぶこと、雨でも歩ける場所、遊べる場所をリサーチしておくこと、以上のことを念頭において、雨の日専用コースを決めてみましょう。
私のオススメの散歩コース
雨の日、私は愛犬のめいぷるを連れて、車で移動し、アーケードのある商店街を散歩します。排泄目的の散歩ではありませんが、商店街のお店の前でオシッコなどをすると、大変失礼なので、マナーパンツを着用して歩きます。
また、室内ドッグランの設備がある大型ショッピングセンターもあるので、平日の雨の日に利用することもあります。
3.帰宅後のケアの準備を整えてから出かける
玄関に用意しておくもの
体を拭くバスタオルを多めに用意しておきます。
洗面所、お風呂場に用意しておくもの
足を洗うためのバスタオルや、被毛を乾かすためのドライヤーもすぐに使える状態にしておきます。
雨の日の散歩の後の必須ケア
体を拭く
濡れた被毛をそのままにしておくと、蒸れて皮膚病になるリスクが高くなります。しっかりとタオルドライをし、出来ればドライヤーで完全に乾かしてあげましょう。
足裏を拭く
被毛の時と同様に、濡れたままにしておくと皮膚炎などのトラブルが起きやすくなるので、汚れも水分もしっかりと拭き取りましょう。
肉球の間の水分をしっかり拭き取る
実は、足裏に起こる皮膚炎はこの肉球と肉球の間の毛が濡れて、雑菌が繁殖することによって起こることが多いので、「足の裏を拭いた」だけでは皮膚炎のトラブルを回避できません。
ですから、足裏をキレイにする際に、肉球の表面だけでなく、肉球と肉球の間に生えている毛の水分もしっかりと拭き取ります。
まとめ
雨の日でも平気で外を歩けるコもいれば、足が濡れるのを嫌がって雨の日は外に出たがらないコもいます。また、飼い主さんに「外へ連れて行って!」と強く意思表示するコもいるでしょう。確かに犬にとって毎日の散歩は欠かせないことです。
けれども、雨の日の散歩には、肉球や皮膚のトラブルになりやすいというデメリットもあります。雨の日も、しっぽをピンとあげ、飼い主さんの呼びかけで愛犬が笑顔で振り返れば、いつもと変わらずに散歩を楽しんでいると思われます。
より楽しく、飼い主さんが「楽に」後始末できるように、今回ご紹介したような準備を整えてから出かけましょう。逆に、もしも、しっぽがだらりと下がり、なんとなく面倒くさそうに歩いているなら、もしかしたら、あまり雨の日の散歩は好きではないのかも知れません。
運動やストレス発散のために散歩は欠かせませんが、愛犬が雨の日の散歩がキライなら、「散歩に行かずにおうちの中で遊ぶ」と言うのも、雨の日の散歩を楽にする方法の一つではないでしょうか。